▼赤っぴの本棚メモ

お客さまへ
リンクの貼ってあるとこだけ、感想とか置いてあります。
ネタバレのあるページもあるのでご注意。
to be continued...

●未読/○途中まで/×処分

中島 らも(なかじま・らも)

今夜、すべてのバーで/講談社文庫
僕にはわからない/双葉文庫
空からぎろちん/双葉文庫
西方冗土〜カンサイ帝国の栄光と衰退/集英社文庫
ビジネス・ナンセンス事典/集英社文庫
永遠(とわ)も半(なか)ばを過ぎて/文春文庫
とほほのほ/双葉文庫
変!!/双葉文庫

長嶋 有(ながしま・ゆう)

×猛スピードで母は/文藝春秋
200203/126回芥川賞受賞作。この人私と同い年か…。なんかおしゃれな文学とか、今どきの文学とか、そんなような「雰囲気」のスピード感で、わかったようなわからないような…。なんだろう、これ好きっていうと「おしゃれだね」とか言われそうな感じ。そんな現代的感覚。

中谷 彰宏(なかたに・あきひろ)

…の情報塾〜生き方を変えるビジネス塾シリーズ5〜死んだ資料が生きた情報になる101条</中谷彰宏/サンマーク文庫

中原 中也(なかはら・ちゅうや)

○中原中也詩集/大岡昇平編/岩波文庫

中村 勘太郎(なかむら・かんたろう)

歌舞伎の名セリフ〜粋で鯔背なニッポン語〜/光文社カッパブックス
200209/歌舞伎俳優・中村勘太郎が、歌舞伎のセリフの美味しいところを抜き出し、今どきの若造でもある彼なりに解説や感想をくっつけて紹介する本。見開きで1つ、という構成が見やすいのと、「悪の華盛り」「LOVE」などのテーマごとに分けてあるので読みやすく、歌舞伎初心者におすすめ。ていうか、それ私じゃん、つーことで。早く見に行きてーな、歌舞伎。

夏目 漱石(なつめ・そうせき)

こゝろ/角川文庫

新渡戸 稲造(にとべ・いなぞう)

武士道/矢内原忠雄訳/岩波文庫

 いやー、いよいよ読んじゃったよ! 武士道ですよ武士道。これが思った以上に面白い。もとが英文で、新渡戸さんが日本の文化を、文化的に何も下敷きのない海外の人に向けてわかりやすくいろいろ翻訳(つまり海外の文化に置き換えながら)説明した論文の日本語訳。この論文の素晴らしさは、そういう前提に立って書かれたものであるため、現代の私たち(つまり、日本人であるが、過去の侍文化などとはまったく切り離されて文化を営んでいる私たち)にとっても、大変わかりやすく当時の文化を理解することができるという点だろう。新渡戸さんにとっては、未来の日本人などは当時の海外の人と変わらないわけだ。そこまで彼が予言して書いてたらもっとすげえな、と思うが、彼自身やはり当時の侍文化はすでに死に行くものとしてとらえているので、もしかしたらどこかにそういう“未来の子孫”に向けて記録を残したいという思いもあったのではないだろうかとまで想像してしまう。

 私が感動したのは、論文であっても、その締めくくり方が文学的ですらあるところ。ラストは、感動の涙が出そうになったしまったほどだ。なんでこんなところで涙が出そうになるのかと考えれば、自分がやはり日本人だからだと認識したからに他ならず、それはしかし新渡戸さんが本書で予言した通り、私たちはすでに武士道から遠ざかり、遠ざかったにもかかわらず、富士の山や、毎年咲き誇る桜に心を動かされる何かを、過去の人たちと共通して持っていることを実感するからだろう。文化がいかに長い年月をかけて培われるものかということと、それがそう簡単になくなるものではないということが、それこそ「桜の花が匂うがごとく」実感できる書。正直、現代で武士道を実践しようと思っても無理な話だが、心の根っこに持っていたいなぁと思った。

乃南 アサ(のなみ・あさ)

幸福な朝食/新潮文庫

HOME / 作家は行