昔から日本の村々には多くの狸が棲息した。
その中には紙を好んで食べた狸もいたという。
特に福沢諭吉、樋口一葉、野口英世の紙が大好物だった。
政治の世界には、古来より大きな社会的使命とともに、
人の醜悪な部分を限りなく誘発し、引き出してしまう
強い毒性が内在している。この毒性は善人をも悪人に変え、
政治を腐敗させ、堕落させてしまういちはんの要因である。
とともに近代の日本には、ウソを平気でつき、ウソに
ウソを重ねても平然としている狸も棲息している。
ウソは破壊と暴力の門である。ウソが君臨すると
憎しみと不信を生み、信頼という常識の上に成り立っている
民主社会の根幹、政治も立ち行かなくなる。
ウソもまた金と並び、民主政治を崩壊させる
2大要因のひとつである。本書は、
そんな現実と24年間議会で戦い続けた男の記録である。
追究の果てに見たものとは何か――。
それは歪んだ人間性と、それをよしとする思想であった……。
