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学校生活


 ピークスキルの学校では、生徒の下校時刻は、幼稚園から高校まで同じである。特別の用事のない限り、子どもたちは、2時45分に、スクールバス、徒歩、或いは親の迎える車で一斉に下校する。掃除の時間はない。子どもたちが帰った後、カストディアン(管理人)が、各教室を回り、掃除、ゴミの収集、戸締まりまで一人でこなす。

 実は、この翌年(1997年)の夏、再びニューヨークを訪れ、マンハッタンに2ヶ月滞在したのだが、ある日、ニューヨークタイムズに、東京の小学校についての記事が載った。家族を連れて赴任した東京で、息子を公立小学校に通わせたアメリカ人記者が、日本人なら誰もが当たり前と思っている掃除の時間に感激し、絶賛していた。教育関係の人々の間では話題になったようだ。みなそれぞれ、他国の文化に触れカルチャーショックを受けるわけである。                     

 さて、子どもたちが帰った後、先生も3時になると、さっさと家路につくので、学校は空っぽになる。ただ一つウッドサイド小学校には、働く親を持つ低学年の子どもたちの為のアフタースクールプログラムが開かれている。ここに、他の三つの小学校からも、子どもたちがスクールバスでやって来る。これは無料ではなく、参加する時間によって、親は費用を払わなければいけない。時間に余裕のある先生は、週に1日程度、自分の教室を解放し、工夫したプログラムで子どもたちを受け入れる。ちなみに、このような学童保育やクラブ活動への労力提供は、すべて、別手当が出る。また退職後の年金まで有利になるとのことだった。                  

 バーバラも、次の年度からこれに参加し、秋には私も、日本のおはじきや双六などのゲームを教えたり、おにぎりの調理実習などで協力した。先生のみならず、地域の人達や高校生たちの協力で成り立っている。勿論手当も出るので、高校生にとっては、好ましいアルバイトだと思った。                      

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