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6月、ハーバード大学へ |
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アメリカの学校は、9月に学年が始まり、6月に終了する。高校、大学の卒業式も6月である。ピークスキルの学校も6月21日に全てが終わり、翌22日から70日に及ぶ長い夏休みに入った。子どもたちにとっても、先生にとっても、完全に学校から解放される待ちに待った夏休みなのである。6月に入った頃からみんなウキウキ気分になってくる。スタッフ・ルームでの先生達のおしゃべりも、終了日に向けてクレッシェンド、且つピッチも上がっていく。 ステイ先のダイアンは、シティホールに勤めているが、1年を通して、毎週月曜から金曜まで、9時〜5時勤務である。こういった普通の勤め人にとって、先生という職業は、この夏休みがあるという点で、最高に羨ましいものであるらしい。勿論、普通のサラリーマンでも、日本に比べると、莫大な休暇が取れるようではある。現に、ダイアンはこの翌年、3週続きの休暇をとり、妹と二人で日本にやってきた。 さて、そこで私も、この長い休みを利用して、どこかの大学のサマースクールで英語を勉強しようと考えた。ホストティーチャー、バーバラが集めてくれたいくつかの情報の中から、あれこれ吟味した結果、かの有名なハーバード大学にいくことに決めたのである。費用は、授業料、寮費とも、他の大学に比べると、格段に高い。しかし、数々の文学作品や映画に登場した、あのハーバードをこの目で見、学生生活の片鱗を味わうのも悪くない。思い切って行こう!あの煉瓦造りの寮へ!というわけで、6月22日、重い鞄を手に、ピークスキルからボストンへ、ひとり旅立つことになった。 ピークスキル駅からマンハッタンはグランド・セントラルステーションまで1時間、そこから、ペン(ペンシルバニア)・ステーションまでタクシーに乗る。両方の駅の間は、普段は歩くのだが、何しろ2ヶ月分の生活用品を詰めた重い鞄を持っているから、タクシーに乗るのが、賢明な方法だろう。ニューヨークのタクシーは日本に比べるととても安い。ただし、チップをお忘れなく! このペン・ステーションから北米大陸を南へ北へ、或いは大陸横断へとアムトラックの鉄道網が伸びているのである。私は、ここから前もって買っておいた切符を持って、リザーブドコーチという車両に乗り込み、ボストンへの出立となった。 この夏の間、ニューヨーク、ボストン間を3往復したが、そのうち2往復は飛行機で、残る1回をアムトラックで往復した。確か4時間半の予定が、5時間かかってボストンに到着したと思う。なんとものんびりした汽車で、沿線の風景を眺めながら、心も体もリラックスした思い出の旅となった。 |