![]() |
|
|
| 数々のカルチャーショックの中でも、かなりの大きなショックは、離婚の実態であった。かねがね情報としては知っていたつもりであったが、、これほどまでとは・・・。 まず、ニューヨーク到着3日目に出会ったホストファミリーのダイアンは、自分たちが再婚同士の夫婦であることを、会った早々に話してくれた。今は30代になっている3人の息子達がまだ幼かった頃に離婚、赤ん坊を抱えたジョージと再婚、2人で4人の子ども達を育てたということだ。その後、近所に住む妹のノエルは15年前に4人の子どもを連れて離婚したことを知った。離婚の原因は、ダイアンの場合は 夫が仕事でいつも忙しく、子育てに協力してくれなかったこと、ノエルの場合は、夫婦喧嘩が絶えなかったとのことだ。 ダイアンの息子達の中で、長男と末っ子は既に離婚経験者で、ウェストポイント出身の長男クリスは、今は12歳年上の女性と再婚し、2人の子持ちとなっている。相手の女性には、大学の寮に入っている20歳の娘がいるとのこと。ノエルの4人の子どものうち、長男と長女は、30歳を越えたばかりであるが、既に子どもを連れて離婚したとのことである。 その後、会う人会う人、離婚の経験を話してくれる。ダイアンの家族が特別でないことが、時を経ずして、判明する。それも、離婚をマイナスのイメージでバツなどという日本と違い、初対面の人にも堂々と話すところが、私にとってはカルチャーショックであった。エキスハズバンド(前の夫)という言葉も、会話の中によく登場する。 この翌年(1997年)、再び単身、ニューヨークを訪れ、ペース大学のサマースクールに参加したとき、最後のプレゼンテーションのテーマに、かねてから関心のあった<アメリカに於ける離婚>をとりあげることに決め、大学の図書館に赴いた。中年のハンサムなライブラリアンが資料(離婚数の推移、その原因、社会に与える影響、成長期の子ども達への影響、青少年犯罪との関連等々)を集めるのに協力してくれたが、離婚数の推移についていえば、最近の傾向は、都市では変化なし、周辺部で増加とある。都市で離婚数が増えていない原因は、結婚数の減少である。若い人達が結婚しなくなったというのも、身近に見られる事実であった。バーバラの長女メガンは、26歳、マンハッタンで働くキャリアウーマンだが、ここ数年来ボーイフレンドと一緒に暮らしている。バーバラに聞いても、さあ結婚するのかなあ?と呑気なものだ。また、ペース大学のプロフェッサー、タミラとジルはともに30代半ばのなかなか魅力的な女性達だったが、やはり結婚はせず、パートナーと暮らしている。結婚にふさわしい人かどうか見極めるには、5年位一緒に暮らすことが必要ねということだったが。 集めた資料の中にいくつかのアーティクルがあった。その中に、 ‘アメリカ人は、愛を真摯に求める。まがい物の愛ではない、真のより誠実な愛を求めるが故に、離婚する・・・・’云々とあったが、如何なものでしょう。 |