バーバラの屋敷に2泊した後、最初のホームステイ先ダイアンの家に移った。実をいうと、到着したのがイースター前夜であったため、ダイアンの家は、客で満杯というわけで、急遽バーバラの家に泊めてもらい、この日、正規のステイ先に移ったというわけである。
ダイアンの家は、バーバラの家と違い、こじんまりとした平均的なピークスキルの家であった。こじんまりといっても、1階は居間とダイニングとキチン、中2階に客間と客用ダイニングとキチン、2階にベッドルームが大小交えて4つ、それに、広い地下室がある。ダイアンはこの4つあるベッドルームのうちの2つを、私に提供してくれた。1つは眠るための部屋で、もう1つは、もと子ども部屋で、大きな机と、私の持ち込んだダンボール4個の日本紹介の資料を広げる棚や本棚があり、授業の計画や準備をするのに、大助かりであった。
子ども部屋の窓の下に広がる庭は、300坪位あるのだろうか、中2階のドアから張り出したバーベキュー用のデッキに続いてプールがあった。庭にはシュガーメープルの大木が3,4本、それにマグノリアの木が4月末には見事な花を咲かせ、目を楽しませてくれた。
アシスタント・マネージャーとしてシティホールに勤めるダイアンは、4人の子持ち、4人孫持ちである。私も子ども3人、孫2人、会った早々から話が弾んだ。身長は、165pの私より少し低いが、横はドーンとご立派で、築50年の2階の廊下を歩くと、床がミシ!ミシ!と悲鳴をあげる。家のあちこちに飾ってある写真を見ると、若い頃はブロンドのなかなかの美人であるが、今は白くなった髪を短くカットし、眼鏡をかけた典型的アメリカのおばさんといった感じである。
電気技師の夫ジョージは、単身フロリダで仕事中、4人の子どもの中3人は、結婚して家を離れ、ただ1人同居する3男のカーチスも不在がち、ダイアンとふたりで過ごす時間が殆どであった。
整理能力抜群のダイアンは、家の中を見事に飾り、整頓し、家事をてきぱきとこなす。底抜けに明るく、エネルギッシュで、面倒見がよく、心優しいダイアン、共に過ごした2ヶ月半は、アメリカを学ぶ上で、絶好の、実り多い日々であった。
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