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学校勤務が始まって2週目、わが憧れのメトロポリタン・オペラハウスを、4年生のこどもたちと訪れることになった。到着12日目のことである。フィフス・アベニューをばく進する黄色いスクールバス、その最前列に、バーバラと座っている自分、いや人生何があるか分からないなというのが、実感でもあり、カルチャーショックでもあった。 開演は11時、だしものは、ロミオとジュリエット。この日は、スチューデントマチネと呼ばれる子どものための無料公演の日であった。周辺の小中高校の生徒達が、あの広い劇場にびっしりと座り、しんとして本物の音楽に接することが出来るのである。私達、ウッドサイド小学校の座席は、高い高い天井桟敷で、舞台を真上からみるといった感じであったが、声の素晴らしさ、音色の美しさには、陶然とするばかりであった。 歌詞やせりふはフランス語であったが、前のシートの背に小さなスクリーンがあり、英語の翻訳が出るので、違和感もなく、楽しむことが出来る。しかし、ロミオとジュリエットが、遠目にも、少し太めで、中年だったのが気になったのは、私だけかしら? 終わったのは午後2時半頃、帰りのバスの中でランチを食べる。お昼ご飯には遅い時間だが、往きのバスで、めいめい持参のおやつを食べたから大丈夫である。バーバラは、私のために、おやつもランチも用意してくれた。ランチは、黒パンにハムをはさんだサンドイッチ、真っ赤のワックスの皮付き丸チーズ、人参のスティック3本、赤りんご、ジュース1箱、それに小さなスナックの袋、ところ変わり、品変われど、心のこもったお弁当に感動する。 劇場の中では、物静かで、礼儀正しかったこどもたちも、バスの中では大いにはしゃぎ、楽しい観劇ツアーとなった。 ![]() |