様々な腰痛疾患

目次

日本の国民病ともいわれる腰痛について、その種類や病態・原因・治療法など整形外科学の観点から解説したページです。 腰痛についての認識を深め、腰痛予防の一助となればと思っています。

急性腰痛発作(ぎっくり腰)

1)原因と治療

2)朝日カイロ整体院から一言

脊椎分離症

脊椎分離症の45°斜位X線像

脊椎分離症とは、腰椎椎弓を構成する上・下関節突起の間の関節突起間部の連続性が断たれた状態をいう。 大多数の症例では青少年における腰椎の原因疾患の一つとしてみられる。

多くはL5椎(第5腰椎間板)に発生し、X線学的には45°斜位撮影像でよくとらえられる。

 


脊椎分離症の主な原因

1) 成長期での活発な運動

腰椎の過度な伸展や屈曲による荷重が関節突起間部に繰り返し加わって生じるストレス骨折と最近では考えられるようになっている。 したがって、分離部の組織所見は骨折の偽関節のそれに近似している。

2) 遺伝性

イニュイ(旧名エスキモー)で発生率が非常に高いこと、潜在性脊椎披裂を依存する傾向、そして家族集積性が認められることがあることから、 かつては遺伝的素因説が有力であった。

脊椎分離症の症状と治療

1) 脊椎分離症の主な症状

2) 保存的治療

3) 薬物療法・ブロック療法

4) 手術

脊椎すべり症

脊椎すべり症の程度分類

脊椎すべり症とは、1つの椎骨が尾側の椎骨に対して前方へすべった状態の総称である。

すべりの評価には、腰椎側面X線像での程度により4段階に分けるMeyerdingの分類が一般に用いられる。 この分類は、すべりのある椎体後下縁が4等分した下位椎体上縁の何処に位置するかで1〜4°と表す。


脊椎すべり症の分類と原因

1) 先天性すべり症
先天的な形成異常に基づいて起こる第5腰椎の高度なすべり症
2) 分離性脊椎すべり症
脊椎分離を伴うすべり症
3) 変性脊椎すべり症
椎間板や椎間関節など可動部分の変性による変性すべり症。
4) 外傷性すべり症
外傷によりおこるすべり症。
5) 病的脊椎すべり
悪性腫瘍や感染などの骨破壊による病的脊椎すべり症。

これらのうち、(1)〜(3)がとくに重要である。

先天性すべり症とは

1) 先天性すべり症とは

2) 症状

3) 治療

分離性脊椎すべり症とは

1)症状

2) 治療

変性脊椎すべり症とは

1)変性脊椎すべり症とは

2) 症状

3) 治療

変形性脊椎症

脊椎すべり症の程度分類

変形性脊椎症とは、椎間板の退行性変化(老化)が基盤となって、その変化が椎間関節や周囲組織(骨,靭帯,筋肉)に影響を及ぼし、 これらの組織の退行性変化によって神経組織が刺激・圧迫され様々な症状を呈している状態をいう。


1) 症状

2 治療

腰部脊柱管狭窄

脊椎すべり症の程度分類

腰部脊柱管狭窄とは、脊柱管内を走行している神経組織(馬尾,神経根)と周囲組織(骨あるいは軟骨部組織)との 相互関係が破綻し、神経状態が惹起された状態をいう。

相互関係の破綻の主な原因は、神経組織に対する周囲組織の機械的圧迫である。 腰部脊柱管狭窄には様々な疾患や病態が混在している。この病態の分類には国際分類が広く普及している。


腰部脊柱管狭窄の分類

1) 先天性(発育性)脊柱管狭窄
脊柱管が正常より狭く成長したために生じる狭窄である。とくに軟骨無形成症の狭窄は代表的、かつ高度である。

2) 後天性脊柱管狭窄

(1) 変性脊柱管狭窄
患者のほとんどは変性脊柱管狭窄が原因である。変形性脊椎症による狭窄は男性に多く、多椎間に認められる。
変性すべり症による狭窄は女性に多く、多くはL4−5椎間に生じる。
(2) 合併狭窄
先天性脊柱管狭窄と変性脊柱管狭窄が合併したり、変性脊柱管狭窄に椎間板ヘルニアが合併したりする場合をいう。
(3) 医原性脊柱管狭窄
腰椎疾患に対しかつて受けた椎弓切除や脊椎後方固定術のあとに脊柱管が狭窄して症状が惹起されている病態をいう。
(4) 外傷後の脊柱管狭窄
外傷により起こる狭窄をいう。
(5) その他
骨Paget病など。

症状

1) 神経性間欠跛行

2) 馬尾性間欠性跛行

3) 神経根性間欠跛行

腰椎椎間板ヘルニア

このページは腰椎椎間板ヘルニアについて一般整形外科学での原因や症状、治療法など紹介しています。

椎間板ヘルニアとは

ヘルニア経過

1)椎間板とは 背骨を構成する骨と骨とのクッションを果たす軟骨のことをいい、中に髄核というゲル状の 物質が入っている。
2)この椎間板は加齢に伴って変性し、更に負担をかける事で変性が加速しクッション性が失われていく。
3)変性が進むと椎間板に亀裂が生じ、中にある髄核が外に飛び出し、周辺の神経を圧迫して腰・下肢痛を引き起こす。 この病態を椎間板ヘルニア言います。


椎間板ヘルニアを大きく分けると二つのタイプに分類される

1) 脱出型
線維輪にヒビが入り 髄核が完全に線維輪の外に飛び出す。症状が激しいが、数か月で症状が軽くなる。
2) 膨隆型
線維輪にヒビが入らないまま 髄核が膨張し、線維輪と一緒に膨張する。症状が長引きやすい。

ヘルニアタイプ

椎間板ヘルニアの主な原因

椎間板減少

1)加齢に伴う椎間版の老化
椎間板は、20歳を過ぎると髄核内に含まれるプロテオグリカンの減少が始まり クッション作用が減じていく。
2) 重量物拳上・スポーツ
重い物を持ち上げる作業や 背骨や腰に負担のかかるスポーツ(ゴルフなど強くひねる動作など)。
人はまっすぐに立っているとき腰にかかる力を100%とすると 腰を屈めた状態は150%、屈めながらの物の挙上で220%もの負荷がかかる。
3) 姿勢の悪さ、骨盤の歪み
長時間椅子に座っていたり 猫背で悪い姿勢でいると骨盤がゆがみやすくなり 骨盤がゆがんで傾くと背骨(腰椎)も傾くことになる。
4) 遺伝性
同一家系内に同じ疾患が多発しやすい傾向がある。
5 精神的ストレス
不安、抑うつ、自制心、結婚生活、仕事(集中度、満足度、失業)など。

椎間板ヘルニアの主な症状

1) 自覚症状

2) 神経症状

椎間板ヘルニアの治療

ヘルニア自然治癒

1) 保存療法

2) 安静

3) 薬物療法

4) ブロック療法

5) 体操療法

6) コルセット

7) 手術療法

手術の適応条件
馬尾障害を有する症例
急激に進行する運動麻痺
あるいは高度な耐えがたい疼痛が持続している場合
1)ないし3カ月の保存療法が効かなかった場合も、 患者が納得して決断すれば手術が行われる。

7)手術の種類

(1)経皮的髄核摘出術
イメージ透視下に椎間板内へ管を刺入する。刺入した管を通して髄核組織を摘出する方法である。
成功率は55〜70%ほどとみられる。本手技の適応やその有効性に関しては、まだ議論がある。
椎弓の部分切除により神経根を排除し、ヘルニア腫瘤と変性した髄核を摘出する(いわゆるLove法)や、腹膜外または経腹膜的 に椎間板を前方から切除したのち、腸骨からの骨片を移植する前方椎体間固定術などがある。
(2)キモパパイン椎間板内注射
日本ではまだ行われていない
椎間板内へ蛋白融解酵素であるキモパパインを注入する
髄核は数分で消化融解され、その結果、神経根にかかる椎間板内圧が低下し、症状の改善が期待できる
異種蛋白によるアナフィラキシーショックの起こりうるのが最大の難点である

参考文献

標準整形外科学 第8版 医学書院出版 監修:石井清一 平澤泰介 編集:鳥巣岳彦 国分正一 中村利孝 松野丈夫



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Copyright ©朝日カイロ整体院 H.ono 最終更新日: 2017-2-20