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生き生きとした活動の場の提供や活動の支援 悩みを持つ子どもや保護者への支援の体制 不登校について CAP実施への援助を求める陳情書 人権教育 | 子どもの暮らしと教育 |
松江には、子どもが気楽にいける遊び場があまりありません。
都会から来たひとは、近くに児童館やふれあい館がないことに、地方からきたひとは自然の中に子どもだけで安心して遊べる場所がないことに、びっくりします。子どもたちの活動の場や活動の支援を求める陳情書とメ−ルを出しました。
2002年 6月 7日
松江市長
松浦 正敬 様
子どもの人権オンブズパーソン 代表 木村衣月子
子どもたちの
生き生きとした活動の場の提供や
活動の支援を求める陳情書
〈陳情要旨〉(陳情理由)
- 子どもたちの生き生きとした活動の場、児童館・ふれあい館や遊びの広場を作ってください。
- 自然に恵まれた松江に生まれ育つ子どもたちに、自然とふれあう楽しい催しを開いてください。
- 子どもたちの活動支援に携わっている市民の活動を積極的に助成し 、また子どもたちの活動支援に必要な人材を援助・養成してください。
1について本来ならば、子どもたちは、地域の異年齢の子ども集団で自由に遊ぶことにより、学校では教わらない多くのことを学び、生きていく知恵や力を身につけていくものです。しかし、最近ではこの子ども集団での遊びを育む三つの「間」、時間・空間・仲間が急速に失われつつあります。2について
島根県中山間地域研究センターが2001年度に実施した「子育て環境に関する総合調査」によると、松江市在住の子育てをしている家族では、7割が核家族、8割が現在の住所に住んで10年以内、6割の母親が他市町村や県外の出身者です。慣れない地域社会で子育てする母親が、この三つの「間」を独力で子どもたちに提供するのはとてもむずかしいことです。
自由に出入りして遊ぶことのできる児童館・ふれあい館・遊びの広場が近くにあれば、子どもたちは遊ぶ「時間・空間・仲間」を見つけやすくなります。また、そこを子どもの遊びのためだけの施設にせず、子育ての仲間や援助の欲しい母親や父親、援助の手を差し伸べる先輩の母親・父親や高齢者、時間のあるときに立寄って子どもの活動や子育ての援助をするボランティアも集う場所にすれば、子どもたちや両親がいろんなひとに出会える交流の場にもなります。最近の子どもたちは、テレビやビデオ、パソコンなどから多くの情報を得、幼いころからいろんなことを知っていると思われています。しかし、これは狭い画面に出たものを目と耳で捕らえた、薄っぺらな経験でしかありません。3について
視野いっぱいに広がる光景、身体も共鳴する大きな音、手で触って、においを嗅いで、舌に感じて…こどもたちに必要なのは五感を通じて得る本物の体験です。子どもたちは五感を通じて自然から多くの大切なことを学ぶことでしょう。
また、自然とのふれあいだけでなく、子どもたちに自然のすばらしさを感じ取って欲しいと願うおとなとの出会いも子どもたちにとって大切な経験になるはずです。子どもたちの活動を支援し、さまざまな催しが行われていますが、不況の中、ボランティアの活動は金銭的にも苦しいものになっています。活動費の助成、公報活動の援助、市の施設の無料提供などいろんな形での力添えが可能です。
また、学生ボランティアのサークル活動で、子どもたちがとても喜んでいるものもあります。例えば、島根大学の学生さんが代表の遊びの広場「プレーパーク」は子どもたちに大人気ですが、無償のため、卒業後は続けていくことができません。この人気は、子どもたちを深く理解し、受け入れ、楽しい遊びのアイデアを次々と子どもたちから引きだしてやる現代表やスタッフの力によるところが大きいと思われます。松江市は、子どもたちのためにこういう優れた人材を経済的に支えることもできるでしょうし、こういう人材を講師に、子どもたちの活動支援に必要な人材の養成も可能です。
市長さんに送ったメ−ル
昨日おやこ劇場松江センタ−川津ブロックのブロック会があり、7月の地域公演の役割分担決めもあった。地域公演は舞台を見る楽しさを多くのひとに知ってもらうために100〜200人くらいで見る公演で、松江市内外の各所で開催する。川津ブロックがいつも悩むのは会場探しである。他地域の公民館と違い、川津公民館は国際交流会館を兼ねているので、元気な子どもたちの活動の場所には向かない。ロビ−にはあたったら割れそうな置物や植木鉢などがあるし、和室の障子や違い棚も堅牢とはいえない。小学校も開放されてはいるが、子どもたちの安全を管理するには広すぎる。次々と住宅地やマンションができ、川津地区に住む子どもたちは増えているのに、子どもたちのためのイベントを開催でき、天候が悪くてものびのびと遊べる施設がないのだ。ぜひ、児童館を作ってほしい。2003 6/13
市長さんからの返信
松江市長の松浦です。ご返事が大変遅くなり申し訳ありませんでした。児童館を建設してほしいということですが、今の財政状況では新たに建設することは難しいです。
既存の施設を有効活用していただきたいと思います。昨年7月に、私の指示で、市内の小学校、中学校の施設を開放しています。学校は、聖域ではなく、地域の共有財産だという発想です。
川津小、二中、公民館、国際交流会館、総合体育館の研修室や小体育室などお近くにたくさんありますので、ぜひこれを活用してください。2003 7/2