| 国勢調査を変えよう | 2000年に提出した陳情書 | 2005年に提出した陳情書 | わたしたちが始めたこと |
国勢調査の時、あなたの家に来た調査員はどんなひとでしたか? わたしの場合、隣の隣に住む、生協の同じ班のひとでした。そのひとは、もちろんわたしの書いた内容をチェックします。守秘義務を厳守するひとで、誰にも話さないとしても、少なくともそのひと自身は、わたしの書いた内容を知るわけです。なぜ、こんなプライベートなことにまで回答しなければならないのか、また、その内容をなぜ顔見知りの調査員にチェックされなければならないのか、不快に感じつつ、国勢調査の調査票を出すひとも多いのではないかと思います。その内容をひとに知られることが、なんともないひとと、とてもつらいひとがいます。つらいひとのために、わたしたちは市と県に問い合わせをしました。
2000年の国勢調査の時に担当課に問いあわせし、松江市が「記入したくない項目については、記入を強要していない。できるだけお答え下さいとお願いしている。」、「自己流の密封、郵送、市役所への持参での提出でもいい。」の柔軟な姿勢で、国勢調査結果と住民基本台帳の差を説明して人口調査 への協力を呼びかける、プライバシーに配慮した対応を取っていることを知りました。そこで、わたしは、氏名も電話番号も記入せず、世帯員の数を問う1問にのみ答え、自己流の密封をして、市の担当課に持参しました。
ただし、この対応を知るのは問い合わせたひとだけです。婚姻、教育、仕事を始めとしたひとに知られたくない項目に関しても、回答を強要され、調査員のチェックを受けるのは避けられないと思っているひとが多いと思います。子どもの不登校や引きこもりで回答することに苦痛を感じるひともいます。わたしたちは、松江市と市議会に、市の現行の対応を広く知らせると共に、プライバシーに配慮した国勢調査を行うための改善や、国への要望提出を求める「プライバシーに配慮した国勢調査を求める陳情書」を出しました。また、島根県には「プライバシーに配慮した国勢調査を求める陳情書」に加えて、わたしたちの提出した陳情書のプライバシーに配慮を求める意見のそのままの形での記載を求める「島根県の国への報告書に、プライバシーに配慮した国勢調査を求める意見の記載を求める陳情書」を提出しました。
国勢調査は、大規模調査と簡易調査が交互に行われます。2005年の国勢調査は簡易調査で、2000年の大規模調査よりは数が少ないとはいえ、プライバシーに踏み込んだ事項が含まれています。私は、今回も松江市の担当課に電話を入れ、「記入したくない項目については、記入を強要していない。できるだけお答え下さいとお願いしている。」、「自己流の密封、郵送、市役所への持参での提出でもいい。」という対応に変わりないことを確認しましたが、調査員は前回と同じひとでした。国勢調査の見直しを求める市民運動の成果として、今回は調査票と共に、(「整理用」と記され、依頼文の「正確な統計を作成するために、調査員によって記入もれ、記入誤りなどの確認」と「そのまま調査員にお渡しください。」の部分が太字になってはいますが)調査票を密封する封筒も全世帯に配布されています。また、松江市の場合、記入漏れがあっても、「うっかり忘れではなく、協力できないと判断して記入しなかった」と書いたものを添えておけば電話連絡も来ないそうです。
あなたも、国勢調査の調査票の提出は、全世帯封入提出にすべきだとお感じになりませんか? 前回の国勢調査でのシールによる封入提出の全国平均は21%だったそうです(消費者レポート第1308号より)し、全世帯封入提出を決めた自治体もあります。お知り合いにも声かけして封入提出を増やし、国勢調査を変えませんか?もっと詳しく知りたい方は、国勢調査の見直しを求める会の国勢調査がわかるをご参照ください。
国勢調査の調査事項について 総務庁統計局の国勢調査より
2000年(大規模調査)
(世帯員に関する事項)
氏名 男女の別 出生の年月 世帯主との続き柄 配偶の関係 国籍 現在の住居における居住期間 5年前の住居の所在地 在学,卒業等教育の状況 就業状態 就業時間 所属の事業所の名称及び事業の種類 仕事の種類 従業上の地位 従業地又は通学地 従業地又は通学地までの利用交通手段
(世帯に関する事項)
世帯の種類 世帯員の数 家計の収入の種類 住居の種類 住宅の床面積 住宅の建て方2005年(簡易調査)
【世帯員一人ひとりについて】
氏名 男女の別 出生の年月 世帯主との続柄 配偶の関係 国籍 1週間に仕事をしたか 1週間に仕事をした時間 勤めか自営かの別 従業地又は通学地 勤め先などの名称及び事業の内容(産業) 本人の仕事の内容(職業)
【世帯について】
世帯の種類 世帯員の数 住居の種類 住宅の建て方 住宅の床面積