異常気象の直接原因は偏西風の大蛇行
大蛇行の原因はエルニーニョ



偏西風の蛇行でなぜ異常気象が起こるのか?

 なぜ異なる地点で猛暑と寒冷のような両極端が同時に起きるのかは、偏西風というこの支配的な大気の流れの大蛇行の様子を考えれば極めて易しいことです。要するに蛇行により場所によって流れが南下北上し、南北方向のながれ成分が顕著になるということです。たとえば、欧州の熱波は大きく南下した流れが北向きに(正確には北東方向)顕著に流れるため、南の熱気が北に運ばれるためです。また降水量などの各地の場所によって異なる異常についても、ここでは説明しませんがあまり難しくなく説明できるものです。


 なぜ偏西風の大蛇行の原因はエルニーニョなのか?

 偏西風の蛇行を起こし左右する原因は二つあります。地球に海と大陸が分布して存在することとエルニーニョの関係です。順に説明します。
 先ず、地球表面が海だけだったと想像しましょう。その場合は中緯度の上空を鉢巻のように流れる偏西風は東西方向に真っすぐになり、南北方向に蛇行はしません。それが実際のように地球に大陸が分布して存在するために、その最終的結果として偏西風は南北に大きく蛇行します。これを先ず頭に入れておいてください。実際はこれに更にエルニーニョの関係の要因が加わります。その要因とは、通常、太平洋のペルー沖に膨大に広がる冷水域です。その効果は大陸分布による偏西風のその大きい蛇行を抑え小さくするのです。我々が普段経験する比較的小さい蛇行で、比較的おだやかな気象気候は、こうして我々に気付かれずに全くその冷海水によってもたらされていたのです。これが通常の状態です。さて恵みとも言えるこの冷水域が突然衰退し、ある期間ほとんど消滅する現象があります。それがエルニーニョと呼ばれる現象なのです。エルニーニョが起きると、即ち冷水域が消滅すると、前述の大陸分布による偏西風の大蛇行がそのまま姿を現すことになります。そして世界各地で異常気象が頻発するのです。エルニーニョの背景的原因は海岸線などの地形にあるので、エルニーニョもその影響のこうした異常気象も太古からの繰り返されてきたことなのです。
 勿論、海のエルニーニョと偏西風の大蛇行、即ち空のエルニーニョの時期がずれることを忘れてはいけません。

( 以上の説明が何かマジックのように思われる方のために、自然の真理のあり様についての一つの基本を話しておきます。難しくないことです。
 それは自然界の顕著な現象出来事には顕著な原因があるということです。何か顕著な現象があったら、その原因を探すのに大抵の場合精緻な目は必要ないのです。直ぐに目に付くものです。またそういう場合、その原因と結果の現象をつなぐロジックも顕著です、つまり容易に分かるものです。そういうことですが一つ条件があります。それは自然を正しく理解していることです。
 さて、ここでの例では、今のように世界各地の異常気象の多発と偏西風の大蛇行は非常に顕著なことです。容易に気付く顕著な原因が存在しななければならないのです。原因と結果をつなぐ容易なロジック(その少し詳細な説明については別な所で、)もなければならないのです。それで顕著な現象エルニーニョは当然としてあるのです。他には、全地球的に影響を与える現象はないのです。
 ・・・・・ さて別の話になりますが、エルニーニョ自身は顕著な現象です。ですから、それの分かりやすい顕著な原因が当然あるのです・・ )