| |
 |
| エコきっずキャラバン 2006.11.11 |
| 自らの地域を飛び出して、これまでの活動で培った「川」あるいは「環境」への想いを地域外の人たちへ伝えることを目的に2ヶ月ぶりに「エコきっず」が愛知県下水道科学館(稲沢市)に集合しました。当日はあいにくの天気で、来館者も普段の半分以下とさびしい状況ではあったものの、午前・午後各1回づつ行われた隊員らによる活動報告会には20名前後の一般来館者が、最後まで耳を傾けてくれました。なかには地域における環境への取り組みを共に考えようとする環境方面で活躍される方々をはじめ、様々な人たちがこの報告会を聞くために、わざわざ足を運んでくれました。15分ほどの活動報告会では隊員一人一人が、決められた役割をこなし、この夏の活動を分かりやすく報告し、各プログラムをどう受け止め、今後の生活にどのように実践、改善すべきか、自分なりの考えも発言するなど、とても意義深い報告会であったと思います。そして最後はサミット同様に「エコきっず宣言」で締めくくり、盛況のうちに閉幕することができました。また同時進行の各種ワークショップ、プロジェクトワイルドプログラム「魚をつくろう(様々な魚の特徴を考えながら空想の魚を考えるワークショップ)」、「地球のペーパークラフト作成」、「水調べクイズ」などは、たくさんの親子で参加してもらえる場となりました。ここでは子どもよりも大人が熱中する姿をよく見受けられました。会場にはエコメッセージボードを備え、隊員らの活動報告や各種ワークショップを通して感じたことを一般の方が付箋に記入し、それをボードに張ってもらいました。「地球を大切にしたい」「水を大切にしたい」「歯磨き、うがいの時はコップを使う」など、本活動により、日常生活において、ちょっとした気遣いがあれば出来る「エコ」を考える「きっかけ」になった人もいたようです。 |
| 大江川ウォーキング 2006.8.5 |
過去6年、エコきっず調査隊は地元河川をベースにさまざまな活動を通し、わが町の自然環境の現状を地域に発信してきました。その担い手は常に本講座の主役である隊員(子ども)たちで、隊員たちの飾らない「ことば」を耳にし、今の地球に課された問題を改めて認識、その責任の重さを痛感することもありました。われわれスタッフは、そうした隊員たちの「声」をより広域に発信することで地域における環境学習の必要性を訴えてきたのですが、そんな時「ハッ」と気付いたのです。われわれスタッフも何かすべきではないか?わたしたちにできることは何だろう?…と。その後、毎月のスタッフ会で検討した結果「大江川ウォーキング」の開催を決定しました。インドアにおける環境学習講座も考えたのですが、まずは参加者自身が自らの五感で、地域の自然を体験できるものが良いという、環境学習の原点に立ち返っての理由です。本来なら人が立ち入ることのない三面コンクリート張りの川(正式には大江用水路)ですが、管理する宮田用水土地改良区に承諾いただいての実施でした。
木曽川最下流に位置する海部地域は、昔より川と人との関わりが深く、両者は切っても切り離せない存在ですが、農家の減少とともに、人々の川への関心は薄くなり、いまや地元を流れる川の状況を、知る人は少なくなっています。そんな状況をちょっとでも変えようと、僅か2時間という限られた時間ではありましたが、多くの方に川へ足を踏み入れてもらいました。稲沢市をはじめ一宮市といった上流部に居住する参加者も多く、下流の様子を実際に川に入って目の当たりにし、以外に生物が多いことに驚きあり、逆に大江川の下流域にあたる蟹江町より参加した家族は、水の透明感にびっくりしていたりと各参加者がみせる驚きの表情は、見ていてとても気持ちが良かったです。
|
 |
エココミとは愛知エココミュニティ活動紹介プログラムの略で、これは愛・地球博における県民参加ワーキンググループの催事となる。瀬戸愛知県館1階のエコ・コミュニティプラザにおいて、一般公募によるエコ団体やエコ活動する個人が活動紹介やワークショップを通して気付きの場を創出する。会期中の185日間、日替わりで行われるもの。この催事に「あまつしま環境学習グループエコきっず調査隊」として05年度の6市町が参加した。出演は8/22.29の2日間で、都合の良い日を選び22日を七宝、大治、弥富。29日を美和、蟹江、津島が担当した。詳しい活動内容については別項を。ここでは、参考までにエココミ出演に関する取決事項を書き留めておく。
- 本事業に参加する児童は、エコきっず隊員とする。
- 参加隊員はエコきっずの代表であることを自覚し、責任ある行動をとること。
- 会場への入退場は業務用パスを使用する。
- 1市町の参加者数はスタッフを含め10名前後とする。
- 長久手会場にはいかなる理由があろうとも行かない。
- 個人的に帰宅させない。緊急により帰宅させる場合は、スタッフが自宅まで送るか、保護者に瀬戸会場まで迎えに来てもらう。
- 入退場は全員まとまって行う。
- 来場者による物損事故が生じても、賠償請求は出来ない。
- ワークショップの意義、水質調査の目的には統一した考えをもたせる。
|
|
 |
正しくは「大江川水土里(みどり)フォーラム」〜水はたからもの〜です。フォーラムでは大江川の歴史や役割を紹介し、「川」という地域資源をどのように展開させて、地域づくりに取り込んでいくべきかを共に考えよう!といった趣旨で開催されました。主催は農林水産省東海農政局、新濃尾農地防災事業所です。フォーラム全体の流れについては美和町の「しりょうかんweb 11月マンスリー」をご覧下さい。ここでは、小学生による大江川に関する取組みで、エコきっず活動の報告を行った「美和エコきっず調査隊員」による主なセリフを書き留めておきますので、頭の中でイメージしながら読んでください。
司会「皆さんこんちには。エコきっず調査隊のメインキャスターKです。今から私たちの活動報告をするのですが、この報告会には欠かすことに出来ない人に、今日は足をはこんでもらいました。紹介しますエコきっず博士の異名をとるA博士です。」
博士「エコきっず博士こと、Aです。それでは早速私たちの活動をご覧いただきましょう!研究員の皆さんお願いします。」
全研究員「はい、博士!」
A研究員「それでは皆さんいつものあい言葉を!せ〜の」
全研究員「環境スイッチ、オン!」
A研究員「さっそく活動報告をおこないたいところですが、いい機会なので、エコきっず調査隊、そのものについて少しだけ紹介しましょう。エコきっず調査隊は、正式には「あまつしまこういき環境学習グループ エコきっず調査隊」といいます。海部郡と津島市の各教育委員会が、川をテーマに環境学習を行うグループです。」
博士「では、エコきっずのセールスポイントをお願いします。」
B研究員「はい。であい、ふれあい、みてみたい!を基本に、気づきや発見のあるプログラムを通して、知らず知らずのうちに環境について考えられるようになります!とにかく見たこともない魚を追っかけたりして楽しいんです。
司会者「なるほど、でも環境学習グループって聞くと、なんだかむずかしそうな気もしますが、実際には楽しいんですよね?」
博士「そう。楽しくなければ環境学習じゃあない!つめこまれた知識じゃなく、みずからが体験して気づく、それが何よりの学習ってことですよ。
司会者「では、活動報告をお願いします。」
C研究員「はい。私たちの活動の第1回目は、四ツ手網を使った生物調査でした。よつであみは、この地域にはなくてはならない漁具で、かつてはどこの家にもあったものです。使い方はいたってかんたん。こうして水路に設置しておいて、あとはタモなどで魚をあみに追い込むだけです。うまくいけば、1度でこんなに大漁の小魚をつかまえることができます。水路の水がきれいなころは、こうして小魚をとっては、さとうとじょうゆでにこんで「甘露煮」にしたり、それをお寿司にして食べたそうです。子どもたちのなかには、それを津島の魚屋に売って、おこづかいをかせいだ人もいたんです。そうですよね博士!」
司会者「へぇ〜。昔は、身近にそれだけたくさんの魚がいたんですね。ちなみに、どんな魚を食べたのですか?」
D研究員「それは私がお答えしましょう。まずはハエ、ハエといっても虫じゃないですよ!フナの子どもです。ちなみに春先に生まれた小さなフナのことを新バエと呼びます。それとモロコ、それからナマズやコイなどですね。いずれも貴重な食料でした。」
D研究員「引き続き、田んぼの学校について報告しましょう。田んぼの学校については、もうすでにごぞんじのことと思います。 生物調査では、「ダルマガエル」といった貴重ないきものをはじめ、21種類もの生物をかくにんしました。予想以上に多くの生き物が田んぼにはいるものだなぁと、おどろき、同時にこの調査を通して、田んぼが地球環境におよぼす良いえいきょうを知ることが出来ました。
博士「そうだね!生物の多さにもびっくりしたけど、なんといっても田んぼの果たす役割を知ったことで、たくさんの人の目が田んぼに向けられるようになればいいのになぁ〜と、私自身も実感しましたよ。」
E研究員「そして7月中旬に行われた水質調査について報告します。この調査は全てのエコきっず調査隊で行われるプログラムです。データに統一制をもたせるため、あらかじめ調査するひにちと時間を決め、さらに毎年同じポイントの水を調査することにしています。 調査では、水の汚れぐあいをはかるCOD、水中にふくまれる酸素の量を計測するDO、そして水の透明度をはかる透視度計を使いますが、他にも「見た目」や「におい」など五感を使って調査を行いました。」
司会「全てのエコきっず調査隊が地元河川の水質調査しているということは、全部で何箇所くらいの水を調査したのですか?」
E研究員「あまつしまを流れる13の河川を調査し、各流域で調査は行われているので、全部で27ポイントの水質を調査しました。」
司会「27ポイントもデータがあれば、どこの川のどの場所が汚れているのかすぐに分かるということですね。」
F研究員「そして合同発表会です。1市6町のエコきっず隊員140名がはじめて集合し、これまでの活動報告および水質調査のデータを公表し、川の水がきれいになるにはどうしたらいいのかなどを発表します。ちなみにその結果を見て、私たちの身近な川がきれいか汚いかを比較できるわけです。そんなこともあって、エコきっず活動のなかで、もっとも重要なプログラムだと思います・・・、では以上を持ちまして私たちエコキッズ調査隊の活動報告を終了いたします。
一同起立、礼!」
博士「ちょっと待って!ごくろうさまといいたいとこだけど、せっかく大江川流域にくらす人たちがここに来ているのだから、ぜひとも我々の調査した大江川の水質データを知ってもうらいたいと思うのですが、いかがでしょう飯尾先生!ではアシスタントAくん、お願いします。」
アシスタントA「今ごらんいただいているグラフは、過去2年間の大江川のデータです。このグラフのように過去2年のデータを見ても大江川の水質に大きな変化は見られません。CODは5〜10、DOは6〜8、透視度は平均で55センチです。単純に考えて、私たちが調査しているほかのかせん、たとえば日光川や福田川にくらべれば、大江川はきれいだといえます。 」
アシスタントB「つぎに、大江川とその下流である蟹江川のデータを一覧にしてみました。ちなみに大江川は美和町の真ん中で蟹江川と名前を変え、七宝町、蟹江町を通り海にたどり着きます。」
博士「ふむ。このデータを見て何か気づくことはあるかね!」
アシスタントB「はい。DO以外のデータは下流に行くほど悪くなっているか、そのままです。
博士「そのとおり。ということは?」
司会「博士!お話の途中、すいません、もうそろそろ終わらなければ、あとのグループの活動報告に支障(ししょう)をきたすおそれがあるもので。研究員のみなさんご苦労様でした。最後にエコキッズ活動を通して何か感じたことや思ったことはありますか・・・
」
各研究員「●海部津島の川は下流に行けばいくほど汚くなるよね。●そうそう結局は海をよごしていることになるんだよね。●川の水をきれいにしようと思ったら、上流域の人たちもエコキッズのような活動をしてもらえばいいじゃない。●そうすれば、いつか川はきれいになるよね!●普段の生活から川を見る機会がなくなっているよね。●多くの人たちの目を、まずは地元かせんに移すことも重要だよね。そのためにもエコキッズ活動を長く続け、自然環境の実態を一人でも多くの人に伝えましょうよ!ねぇ、博士! 」
博士「君たちは相変わらず優秀だな、あとでケーキでも買ってあげよう!だから最後くらい私に言わせてほしい!人の心の中には環境に配慮するためのスイッチが、どこかにそなわっています。その
」
司会「スイッチだけはいつもオンのままにしましょう。環境スイッチ、オン!ですよね。
」
博士「そういうことです。【悔しそうに】」
司会「参加者のみなさん、私たちの活動報告は、いかがでしたか?これでエコキッズ調査隊の発表を終了いたします。
|
|
 |
本活動のまとめとなる事業が「合同発表会」です。毎年8月中下旬のどこかで半日を費やし、全隊員を集め各市町の活動報告ならびに地元河川の水質データを発表します。エコきっず活動の本来の目的を達成するための重要なプログラムであり、子どもたちは、この発表会に参加することで、環境に対する認識を点から面に移行させます。
はじめに発表内容に関する注意事項として、数値(データ)のみの読み上げは禁止しました。子どもたちは、抽出されたデータを見て感じたこと、活動を通して想ったことをもとに個性的な発表を展開させます。そしてCOD、DOといった地元河川の水質データの表示方法は各市町の自由としましたが、子どもたちの手による作成資料が良いということで、
PCなどビジュアル機器の使用は不可としました。
発表は一市町5分、短いようですが子どもたちの集中力を考えてのことです。そして今年の発表会から順位を付けることにしました。すなわち最も良かったと思う「まち」に一票を投じる訳です(ただし自分の町以外に投票)。その際、評価するポイントは@発表資料、A発表内容、B活動内容、C発表を聞いている態度が良いの4つで、各市町の発表終了後の休憩を使って投票を行いました。子どもたちはもちろん各市町の担当者、サポーター、
一般見学者など計160人ほどが投票に参加、投票用紙には市町名とその理由を簡単に記してもらいました。初めての試みでしたが、資料作成段階から意気込む子どももいて、好評を得たようです。
各河川のデータの総評については、愛知県環境調査センター佐藤正光部長にお願いし、30分という限られた時間内で、県内の河川や水に関することをお話し下さり、最後に子どもたちの質問に答えていただきました。「水を調査する項目にはの他にどんなものがあるの?」「川の水の中にはどれくらいの微生物がいるの?」など、我々には回答できない質問ばかりが飛び交いました。
交流会事業は、今年で2回目となります。昨年に引続き、ワークショップ「みんなのトンボ池」を行いました。まずはアイスブレイキングで各自の緊張をほぐし、後に各班に分かれファシリテータ指導のもと作業を開始します(あらかじめ130名の子どもたちをシャッフルし、20班を編成)
。ファシリテータには昨年同様、あいちエコカレッジの1期生の方にお世話になりました。ファシリテータと事務局との事前打ち合わせを子どもたちの発表中に別室で行い、そこでワークショップの要点などを担当者より説明してもらいました。このトンボ池は、オリジナリティに優れ、子どもたちより活発な意見が出されるよう「儲かりまっせカード」など随所に工夫が見られ、子どもたちは積極的にワークショップに参加することができました。交流会終了後は、代表による「エコきっず宣言」が行われ、この夏の活動に幕を閉じました。 |
|
 |
|
エコきっず最大の魅力といえば、なんといっても魚捕り「生物調査」でしょう。タモを片手に小魚やカエルを追いかけ捕まえる。そんな体験も現代っ子にとっては、貴重となってしまった昨今ですが…。7月3日、宮田用水土地改良区の主催による「田んぼの学校」が美和町東溝口地内の田んぼで開催されました。炎天下の中、およそ60名のエコきっず隊員(津島市、七宝町、甚目寺町、美和)が集結し、合同で調査を行いました。タモを振り回し、カエルを追いかける子どもたち、必死になって水路の生き物を探す子どもたち…、本来あるべき子どもの姿を垣間見た灼熱のあの日を振り返ってみましょう。
子どもたちへ、調査方法を指導下さるのは宮田用水土地改良区(以下宮田用水とする)および東海農政局の職員です。
この「田んぼの学校」は、全国規模の調査であり、生物の採集方法、水質調査など全て統一されたもの、ここで採られたデータが「田んぼの学校」を主催する支援センターに送られ、全国へ配信されます。
7月3日の天気は快晴、朝一番というのに気温はすでに30度に近い様子、普段外へ出歩かない大人たちはすでに汗まみれ、しかし子どもたちはいつも通り元気です。宮田用水事務局長の挨拶、そして今日のスケジュールに関する注意事項がありました。その後、各班に分かれ、いよいよ調査開始。主催者である宮田用水のご配慮により、調査器具(タモやバケツ等)やパックテストなどは全てご用意いただきました。
いよいよタモを使った生物調査の開始です。捕獲するのは、水路の生物と畦にいるカエルです。すでに畦から身をかがめ生き物を探す隊員もいれば、「カエル捕獲、カエル〜」と喜びの声をあげる隊員も、そんな歓喜の声が、そこかしこで聞こえるようになるには、長い時間はかかりませんでした。それだけ簡単に安全に誰でも生物が採集できたのです。
生物調査を40分ほど行い、捕獲した生き物を調べ、その数と体長を計測し、また元の水路もしくは田んぼへ戻します。結果、何が採集できたかというと「ナマズ」「フナ」「アメリカザリガニ」「ヤゴ」「オタマジャクシ」「ドジョウ」「ヒル」、「アマガエル」「トノサマガエル」「ダルマガエル」など21種類。ちなみに水質調査では、PH6.5〜9.0、CODが7.0〜8.0という値を抽出しました(調査ポイントは12ヶ所)。
最後に場所を大江川の堤防に移して、活動をしめくくる定置網の引き上げを行います。前日の夕方、宮田用水の職員一同で腰まで水に浸かり長さ2メートル50センチほどの定置網を設置してくれました。残念ながら今回の調査で、大物は捕獲できませんでしたが、「タイリクバラタナゴ」「フナ」「モツゴ」「ナマズ」「セイゴ」「モロコ」「メダカ」「スジエビ」といったように小粒ながらも田んぼの水路では見られない生物を見ることができ、子どもたちも大喜びでした。
率直に、田んぼを含めた自然環境を見つめ直す良い機会となりました。「生まれてはじめてカエルを触ったよ…」と興奮気味に話す子、「魚が採れたよ〜」と云ってオタマジャクシを持ってくる隊員もいました。われわれ大人にとっては、当たり前の光景が、今の子どもたちにとっては非日常に近いものがあるわけです。とても淋しいことですよね。地元の自然環境と触れ合うことなく大人になった子どもたちって、果たして環境に配慮した生活を送ってくれるでしょうか?そんな意味でも、この「田んぼの学校」は大変意義深いプログラムだと思いました。
|