**************************「般若心経」**************************
般若波羅蜜菩薩 般若波羅蜜菩薩 大日如来 大日如来
 「般若心経」は、
仏教の三千数百もある経典の中で最も基本的な経典であり、
曼茶羅(まんだら)絵図とともにあがめ、唱え、写したりして、
修行の教材のようになっている。
 お釈迦様(紀元前383年頃没)の教えを紀元前後頃表したもので、
古インド語のサンスクリット語(梵語)で書かれたものを
649年頃、玄奘(げんじょう)三蔵法師が漢訳した。
サンスクリット写本は、インドなどでは見つかっておらず、
日本の法隆寺にしか残っていないのは因縁的な不思議を感じさせる。
 「般若心経」の教えは、「色即是空」という語に代表される。
すべては流動的で実体がなく、無に等しいということから、
ものごとに執着せず、無心になることが大事であると教えている。
さらに、雑念を払い、無心の修行(特に読経)により、
さとりの完成(彼岸)に至る道筋を示しているものである。
 「般若心経」は、観自在菩薩への信仰を説くもので、
観自在菩薩(新訳)というのは観世音菩薩(旧訳)、
略して観音様のことである。
観音様は、多くの人々を観て苦から自在に救う菩薩様である。
 ちなみに菩薩というのは、さとりを求めて修行する求道者という意味である。
また、般若というのは、サンスクリット語の「プラジュニャー」を
当て字で漢訳したもので、知恵のことである。
漢訳は、音と意味を合わせてされているが、
このように音をそのまま当て字しているものもある。

胎蔵界曼茶羅 胎蔵界曼茶羅 金剛界曼茶羅 金剛界曼茶羅
 曼茶羅には、胎蔵界曼茶羅と金剛界曼茶羅とがあり、
胎蔵界曼茶羅は女性の心と体をモデルとして、生まれることを表し、
金剛界曼茶羅は男性的な原理をモデルとして、知恵の結果を示している。
 胎蔵界曼茶羅には、中心に、
「般若心経」の御本尊である般若波羅蜜菩薩など407尊描かれている。
 金剛界曼茶羅には、上部中央に大日如来を配し、
瑜伽(ゆが:ヨーガ)の姿勢で瞑想して、
修行に励む1461尊の姿が描かれている。
金剛というのは、知恵が堅固という意味で、
この図では、仏の姿をまねて、本当の仏になることを解いている。
 修行(トレーニング)の基本として、経典を書き写す写経と、
曼茶羅に描かれている仏様の姿を描き写す写仏がある。
写仏は、般若菩薩を描き写すのが基本であるが、
最終的には曼茶羅に描かれているすべての仏様の姿を描き写すのが目的となる。

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