5、今日の地震予知について

 

地震予知の困難さが周知されるにつれ、研究者も「予知(予め知る)」から「予測(予め推し測る)という言葉を用いるようになっています。東海地震の予測については「地震発生直前に起こるプレスリップ(震源域で起こるゆっくりとした滑り)に伴う地殻変動を事前に検地できた場合」のみ可能と予測の条件が明言されています。つまり、国の地震観測網は、このプレスリップを捉えることを主たる目的に設置されているようです。例えば産総研では、地下水の観測により、その地殻変動を検出しようとしています。これは、地震発生直前に発生する地層の歪の変化により、帯水層内の圧力が変化し、この圧力変化が地下水位の変動をもたらすので歪を推定することが出来るというものです。水温・水質等に関しても同様に変化すると推定されています。この地下水位観測の為に、東海地震予知を目的とした約40ヶ所の観測井が設置されています。現在では、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに近畿地域にも増設されています(図1)。この地下水と地殻変動の関係を解明することが出来れば、各国・各地域にある地下水観測システムを使って最新の地震予測システムを導入できる可能性があるとされています。

地下水と地震との関係について詳しく知りたい方は産総研の 科学教室 > 社会基盤(地質) > 「日本沈没」から生まれた研究者が参考になると思います。

                     

                                                                             図1.   観測井配置図   

                                              

                         参考・引用HP:産業技術総合研究所 同HP内> 科学教室 > 社会基盤(地質)

                           

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