ビオトープのものを買いに熱帯魚屋にいっていると、本格的で綺麗な熱帯魚が飼いたい衝動が出てきました。
ビオトープと違って、世話、特に掃除が大変なので、まず何をしなければいけないか、本などで研究し、1ヶ月後、思い切って横60cmの水槽を購入。装備は上部式フィルターとヒーターと蛍光灯2本の最低限のものです。これで底の土もいれて1万5千円くらいで済みました。
設営は、まず底床として専用の土をいれて、水を循環させて1週間くらい置き、バクテリアが育つのを待ちます。それから魚を入れるというわけで、最初から手間がかかります。
メインの魚を何にするか考えたあげく、繁殖するところが簡単に楽しめるグッピーにしました。そこで、グッピー(ブルーグラス)2ペアと掃除屋のオトシンクルス5匹、同じく藻を食べるブリリアント・オレンジ・シュリンプを10匹投入。レイアウトを考え、水草として、アマゾンソード、ハイグロフィラ、ウォータースプライトに水草つき流木などをいれました。
左は最初のころの水槽ですが、魚も少なく水草ばかりで寂しいものでした。
当初入れたもののうち、グッピーは既に妊娠していたのか2週間ほどで稚魚を産み始めました。しかし、どうやら産まれてすぐは動けない稚魚を後ろについている雄が次々食べてしまい、ほとんど残りません。
一方、オトシンクルスは、藻が少なくて食料不足なのか、2匹を残して死んでしまい。シュリンプも5匹程度に減りました。どうやら小さいのはグッピーに食べられるのか、駄目なようです。でも、その後は安定。
水草もウォータースプライトは新芽が出ず駄目になりましたが、それ以外は順調に伸びました。下が寂しいのでウイローモスと、ウォータースプライトの代替としてベトナムスプライトを買い足しました。
その後、さらに水槽は変化していきます。
・藻大発生
水草を入れると、藻の発生がすごくなりました。オトシンクルスは食べてくれますが、気分次第で適当に食べるだけですし、目が悪いのか近くにすごい藻があっても通り過ぎるという状態です。
でもこれは前面のガラスに付くくらいなので、さほど害はないですが、やがて水草を入れ替えたせいですか、藍藻という青くてべったりとつく藻が、下の方に溢れだしました。これはこそぎ落とすわけにもいかず、困って薬(アンチグリーン)を買いました。これとフィルターのマメな掃除でよくはなりましたが、薬は水草にも良くないそうです。
藍藻が治まったかと思ったら、今度は黒い髭状の藻が出はじめました。これは葉にも良く付くのですが、これはこすってもとれません。葉っぱを取るしかなくなります。それ以外の対策はなく、この藻を食べるといわれたトロピカルシュリンプというエビをいれました。しかし、これは小さなエビなので、効果はしれています。それでも何がよかったのか、その内少なめにはなりました。
結論として、藻の発生を防ぐには、マメなフィルターのお掃除で、水槽内の水の循環を弱めないことはなんらかの効果がありそうです。
・人口大爆発
最初は何も知らないので、グッピーの子どもが食べられるのは可愛そうだと感じ、対策を考える事になります。そこで、熱帯魚屋さんには産卵箱というのが売っており、これを買ってくることになります。しかし、あとで考えると、これはなかなか子どもが卵から孵らない繁殖が難しい魚向けで、グッピーには不必要であることがわかります。
うちでも産卵箱に数回のお産で生まれた稚魚を入れましたが、するといれられた4〜50匹が無事すぐ大きくなってしまい。たちまち水槽は満員。あわてて産卵箱をやめても、大きくなった子どもが産み始めるは、育った水草に隠れて稚魚が結構生き残るわで、大小7〜80匹のグッピーで身動きがとれなくなってきました。
水替えは1週間おきに1/3ずつやっていますが、さすがに交換前には臭うようになり始めました。そこで娘の小学校のクラスの水槽のメダカが全滅してしまったのをいいことに、副校長先生に交渉し、一部引き取ってもらえることになりました。こういう時に日ごろから、クラス委員などをやっていて、顔を売っていると役にたちます。子ども達は、全部水を替えたりしているそうなので、それだとさすがにかわいそうなので、グッピーを持っていった時に、多少指導もしてきました。そのうち、学校に行ったうちの数匹が死んで、先生は恐縮していましたが、とんでもない、もっと少なくなったら、またお持ちしますと言いたいところです。
・ジャングル化
水槽のメイン水草であるアマゾンソードはゆっくりと大きくなりますが、両脇のハイグロフィラとベトナムスプライトはいかにも草という色合いと形のとおり、どんどん大きくなります。最初の頃はすっぱり切ってしまうのがためらわれて、少しずつしか切らなかったせいか、気がつくと左のようにジャングル化して、魚の場所を圧迫するようになりました。水も1週間でかなり減り、どうやら蒸発ではなく、草の成長に使われているようです。
そのせいか、このころからぽつぽつとグッピーが死ぬようになりました。草を切ってすっきりさせましたが、状況は好転しません。やがて夏で気温が暑くなってきて、水温も上昇。そのあとは水温上昇との戦いに移ります。
ところで、この少し前に、全滅したオトシンクルスの代わりではないですが、新しい仲間としてコリドラスジュリーを入れました。オトシンクルスの働きはいまいちで、飽きてもきましたし、やはり他の魚との相性もいいのでコリドラスを選択。でも、大きいコリドラスは結構気持ち悪いので、一番小さなこの種類にしました。
・猛暑との戦い
夏になって、ふと水温計をみるととうに30度を越えています。本をみると35度を越えるとグッピーも危ないそうです。水も温度があがると空気が溶けにくくなるのか、濁り気味で、魚も元気がありません。
そこで、対策を研究にお店にいったりしました。結果、対策1:一番水温を上げているのはどうやらライトのようです。しかも水槽の上を塞いでいるので、風通しも悪くしています。そこで、ライトと水槽と離すためにかさ上げする台を買ってきました。さらに、ライト2本中1本だけ点灯としました。これでかなり水温上昇は避けられましたが、ライト1本で水槽の見栄えは悪くなり、水草の生育もしなくなりました。
対策2:店に行くと玩具の扇風機のようなファンが、水温が最大4度下がると言って盛んに売っています。本格的な人は5万円もするクーラーを買うそうですが、ここはとりあえずこのファンを買って帰りました。でも、音ばかり大きくて効果は疑問?です。そういうわけで、ほとんど使わずにいました。普段人が部屋にいるとクーラーを使ったりして問題が少ないですが、お盆で出かけて、帰ってみると、エビが苦しかったのか何匹か水槽から飛び出して死んでいました。この時は、ファンをつけていくのを忘れたので、つけていけば少しは良かったかも。
・1年経過後
1年経過して下に敷いているソイルも潰れかけてきたので、全ての水と底床の入れ替えと掃除をすることにしました。入れ替えなければならないソイルが2000円強とけっこうお高いが、園芸に使う赤玉土でもOKとの情報から、ホームセンターに購入しにいきました。すると、なんと300円もしないで、10kgからのあまってしまう量が買えます。
すべての魚と水草を取り出して、60Lの水槽の水を入れ替えるのはなかなかの作業ですが、普段水替えをしているといっても、底にはかなり臭う水が溜まっていることがわかりました。
1年もするとグッピーの世代交代が進みました。もとはブルーグラスのペアでしたが、ブルーのが生まれてくるのは1/3くらいで、のこりはレッドモザイクのような赤と青が混ざった模様のものです。あと、結構な割合で、生まれてきた時に背骨が曲がってしまったような奇形の個体が出てきます。尾びれも切れてきてしまっていて、だんだん醜いものが増えてきました。店では綺麗な個体ばかりが売っていますので、綺麗なもの以外はかなり処分されていることでしょう。
・自然の摂理
良く考えると、今のグッピーは全て当初投入した2ペアの子孫です。奇形が多くなってきたのも、きっとそのせいです。それとおもしろいのが、当初はストーカーのように雌を雄が追い掛け回していたのですが、最近すっかりそれがみられなくなりました。まあ、みんな親兄弟従姉妹ばかりになったのですから、もっともです。繁殖力が急激に落ち、個体数がだんだん減ってきて、適正な数に自然となってきました。よくしたものです。
一方、エビは当初から10匹で、その後投入された他の種との混雑もあり、どんどん個体数を増やしています。その差は遺伝子の強さによるものでしょうか。
それに、グッピーはかなり知らないうちに数が減っているのですから、死体があっていいはずなのですが、綺麗になくなっていたり、半身が発見されるくらいで不思議です。そんなある時、死体にうようよ群がるプラナリアを見つけました。彼らは普段土の中に隠れていて、死臭をかぎつけ集まってきます。その様子が凄く気持ち悪いのですが、綺麗に掃除してくれていることも事実です。また、エビも藻を食べるだけでなく、死にそうな魚に寄ってもきます。グッピーの餌も食べますし、完全な雑食です。
つづく

当初のころの水槽

オトシンクルス

グッピー。綺麗なのが雄

ジャングル化
コリドラスジュリー


ミナミヌマエビ

1年数ヶ月後