箏とピアノ

  • HOME>
  • 箏とピアノ

箏とピアノの為の曲を作曲・和と洋の融合

朝日新聞の「人」欄に載った私の記事を見て、ご丁寧なお手紙を下さったのが、当時やはり育児中であった生田流正派の箏曲家・釣谷真弓さんである。子育てをしながらの演奏活動の大変さなどが綴られていて、お互いにすごくよく理解できる似たような環境で、私もすぐにお返事を書かせていただいた。

その後、何度かコンサートで一緒に箏とピアノでアンサンブルを行ううちに、彼女の奏でる「箏」という楽器の魅力に魅了されてしまった。そして釣谷さんの「箏とピアノの為のオリジナル曲は大変少ない」との一言から「では私が作りましょう」と言う運びになった。音域や奏法などの助言をいただきながら初めて作曲したのが「箏とピアノの為の二重奏・海の子守歌」である。

釣谷さんはこの曲を大変気に入ってくださり、多くの人がこの曲を演奏できるように、出版することを強く勧めて下さった。そして彼女のご紹介で、大日本家庭音楽会より、2009年(平成11年)12月15日に処女作「海の子守歌」は出版された。箏譜編曲は、すべて釣谷さんにお願いした。彼女なくしては、この曲は世に出ることはなかった。そのことを考えると本当に有難く、この場を借りて心から感謝の意を表したい。

その後「尺八も入るといいのよね」と言われて「箏と尺八とピアノの為の三重奏・月夜の古城」を、「箏だけの合奏群の曲もあるといいわ」と言われて「箏と十七弦の為の三重奏・里雪」を、そしてピアノとの二重奏の第二弾「箏とピアノの為の二重奏・風の精」を作曲。いずれも大日本家庭音楽会より出版され、「海の子守歌」、「箏・尺八・ピアノの為の三重奏曲・月夜の古城」は再版されている。

>>作品集

私が学生だったころ、音楽大学では邦楽の実技や、邦楽の人たちとの交流は全くなかった。釣谷さんの奏でる素晴らしい箏の音色に接し、「この音をもっと多くの人たち、特に洋楽畑の人たちに知ってほしい。」との思いから作曲を思い立った。今では遠くフィリピンやアメリカなど海外でも「和と洋のコラボ」として演奏していただいているようで嬉しい限りである。

釣谷真弓さんは、お母様の雅号を継がれ、現在二代 釣谷雅楽房として、東京、金沢を中心に後進の指導を行い、日本全国、又海外でも演奏活動されている。又「おもしろ日本音楽史」「おもしろ日本音楽の楽しみ方」「おもしろ日本音楽inアジア」「音の歳時記ー四季折々の日本音楽」(以上東京度出版)、「八橋検校十三の謎」(アルテスパブリッシング)、「人物でたどるおもしろ日本音楽史」ほか多くのコラムや雑誌の記事などを執筆され、講演会なども数多く開かれ、大変幅広く活躍中である。

>>作品の試聴はこちらから

>>釣谷(つりや)真弓さん、芸名:雅楽房(うたふささん)の公式ホームページはこちらから

ページトップへ戻る