私の渓流釣りの発祥地、銅山川は豊かな川でした。

あめご釣りなら本流の釣り、支流の釣り、源流での釣りすべての釣り場が

揃ってそこそこの釣果が得られます。

2月という早い時期からも、場所さえ良ければサビの取れた綺麗な魚体で

あがってくるし、6,7月の増水期にはポッテリと肥えた尺クラスが意外な

ポイントから出てきます。

純天然物は少なくなりましたが、山仕事の人達が放流しているのか、意外な

ところでも釣れたりします。

支流の数が多く、1本1本をたどればワンシーズンでは回りきれない程です。

6月中旬からの鮎釣りは下手な私でさえも悪くて2、30匹。良ければ

4、50匹の釣果に恵まれ型は18cm以上、盛期になれば25cm〜尺近くに

達します。

そして水質が非常に良くて、鮎の味と香りは私の知る限り四国一だと思います。

しかも釣り人の数もそこそこで、マイポイントはいつもがら空き!

さらにフルシーズン、銅山川全体が友釣り専用区で四国で唯一終盤まで友釣り

オンリーなのです。

今から考えると友釣りの為にあった川でした。

多くの釣り人に渓や清流で大漁をもたらし水質の良さから品質の高い渓魚を

生産してきた銅山川のストーリーも釣り荒れや度重なる自然破壊の影響で、

すっかり昔話になりました。

このページでは伝説となりつつある在りし日の銅山川を思い出しながら今の情報も

交え、銅山川の魅力についてお話したいと思います。

そしてまだまだ底力のある川であることを伝えたいのです。

富郷ダム



文明の産物"富郷ダム"の出現。
これは銅山川の生態系にとって
致命傷を与えました。

1.仙波の瀬  《安らかに・・・》

2.城師橋付近 《もう二度と・・・》

3.城師無名渓 《名刺代わりの一渓》

4.下中尾渓〔仮称〕 《穴場》未完    

5.上猿田地区 《広い流域》未完

6.戻りヶ嶽 《解禁日は60匹》未完


Legend 1st

仙波の瀬

随分と若い頃だと思います。なにせ朝の5時から河原に降りた位ですから…。

そしてすぐに入れ掛かりでした。

解禁日でもないのにそんな時間から入れ掛かりになったのは後にも先にも

その日だけでした。

引き抜きのまねごとのような取り込みで相当ばらしましたし、高切れやらもあり、

随分効率の悪い釣りながら70匹の鮎がオトリ缶に残りました。

おそらく100匹以上は追って来たでしょう。

この写真は富郷橋付近から撮りましたが、当時は川が両岸に分かれて流れ

県道のコンクリート護岸は杉林だったと記憶しています。静かな風景でした。

富郷橋で大支流の猿田川が合流していまが、今でもアメゴの魚影が濃い支流です。

上流の上猿田で2本に分かれますが、分岐付近にある砂防堰堤のプールは手軽に竿が出せる上に

5,6匹はモノに出来る好ポイントです。

私も時々行くポイントなので釣り尽くさないでください。

《追伸》

”仙波の瀬”は仮称です。所属の『銅山川鮎釣りクラブ』の先輩、仙波氏が好んで

竿を出していたことでその名が付いていました。

しかしながら、仙波氏はこの記事をアップして間もなく62歳の若さで

お亡くなりになりました。

テンカラの名士でクラブ内でのテンカラチームを作る動きもあったようです。

シーズンを待たずしての不幸に御冥福をお祈り申し上げます。

Legend 2nd

城師橋付近

富郷から杉木立の林道を別子方面に進むと少し山が開けて

朝霧の中に城師小学校の木造校舎が現れます。

城師橋手前にバス停があり、その前には住友林業の社宅があったと

記憶しています。

城師橋を渡り左に進めば支流の葛川、左に進めば別子方面

橋から川面をのぞけば無数の鮎が群を成していました。

今でもあの時々情景が私の脳裏に定着して離れません。

しばらく釣り人が入っていなかったのか

追いまくる鮎に四苦八苦した草いきれの河原のこと。

あと一歩で獲り逃した巨大虹鱒のこと。

釣れ続く鮎で帰るに帰れなかったこと。

湖面の写真は今の城師橋付近を撮りました。

豊かな城師橋の風景は重く深い湖水の下で眠ったままで

2度とは戻らないと言うことをカメラのメディアは撮らえています

もう一枚は、ダムが出来る直前の貴重な1枚です。

カメラに凝っていた割には当時の風景を撮っていないのが残念です。


          
   今日の湖面                  社宅下の瀬

支流の葛川は入渓者が多く、私は敬遠しています。

穏やかな渓相で、テンカラ、フライで攻める釣り人が多いようです。

Legend 3rd

城師 無名渓


          
   羽根鶴トンネル               入り口の滝

釣りクラブの会長と私が始めて会った時に、会長から名刺代わりに

教えて頂いたのがこの渓です。

渓流釣りを始めて間もない私は、銅山川の情報を教えていただくために

会長を訪ねました。1/5万地形図を見ながら各支流についての詳しい

説明が始まり、その中でこの無名渓が「ここはあまり人が入っていない」

「ここに行くには城師小学校付近から入渓路がある」

「本流から行くには入り口に滝があるので止めた方がよい」と言うような

事を話され、この渓を私に勧めたのです。

当時会長は40歳くらいで、会長から見れば私は20歳そこそこの

小若い衆でしたから、そう簡単にこの渓に行き着かないだろうと思った

かもしれません。

早速4月のある日その渓に行きました。

入渓路は小学校からではなかったので、その時は藪をこいで入渓路を

見つけ、渓に着くまで2時間近く掛かりました。

落差が少なく遡行のしやすい渓でした。

そして、そこには会長の言うとおり手つかずの渓流が流れていたのです。

本当に手つかず同然でした、何の疑いもなく流れてくる餌をパクリと喰

わえてくれます。25pオーバーのアメゴがバンバン上がり背中のバックが

どんどん重たくなりました。

ただ30pクラスは1匹だけで、25、6pが多かったと記憶しています

今から考えると、その渓は一度アメゴがいなくなりその後大量に放流して

手つかずのまま成長したのではと思います。

しかし、それからはなぜか釣り人が入るようになり今ではあまりアメゴの

いない渓になっています。

現在は、県道が付け替えられて渓の横に『羽根鶴トンネル』入り口が出来て

脇の階段をたどると渓に出ます。当時は城師橋からここまで30分位の

歩きでした。

Legend 4th

下中尾谷〔仮称〕


          
   切れ込んだ谷                 入り口の作業小屋

Legend 5th

上猿田地区


          
   上猿田の集落                猿田川の本流

Legend 6th

戻りヶ嶽


          
   戻りヶ嶽                  トンネル下の瀬