鮎の川の形容詞、清冽な流れは吉野川には無い。

流程190km。その流域を四国の三県にまたがり石鎚山の南斜面に源を発し、

太平洋に注ぐまで落差の大きい流れが続いている。

僕なりにホームグランド付近の流れを言葉で素描するとしたら、 悠々として急ぐ

とした流れとでも言えば良いだろうか。

故人で『悠々として急げ』といった釣り人が居たが、吉野川は見た目は淀みでも

川の流れは強く速く、急いでまるで太平洋を吸い込んでいるような流れである。

四国以外の人はあまり知らないと思うが雨が少なく大きな川の無い香川県の生活

用水のほとんどをまかなう「香川用水」の取水。

愛媛県内の流域の水は全く下流に流さない銅山川用水。

そういった「いじめ」にあいながらも、同じ四国内では全国区の四万十川、最近

某ダイワ社主催の「日本で一番権威の高い釣り大会」の決勝河川、仁淀川に比べ、

凛としてその底力を存分に見せつけて流れているように見える。

河原に立ってみる。

ゴミがない。ボランティアが拾っている訳ではない。広い流域の上流の一部で、

雨が降れば濁流がその広い河原を洗い流してくれるからだ。

そのせいでアシが無い。富栄養化している暇がない。

ただ、角の取れた石ころだらけの河原があるだけなのです。

まだまだ、続きます!