雨
憂鬱
退屈
「・・・あっくん、なんで溜息付いてるの?」
「・・・・いや、別に」
「ウェイターが居ないから?」
「違う。・・・・いや、そうなのかな・・・」
「あ、あっくん?」
「はあ・・・・・・」
「和希子ちゃんが居ないから?」
「さあ・・・・・」
「・・・・淳くん?」
「雨は憂鬱になるよ・・・・・」
「あ、あっくん!?」
この光景は、一体、なんだろうか
ヒデ、和希子、桑折は本気でそう思った
「・・・あれ、差し出してもよくない?」
「でも・・・変わらないと思う」
「あっくんが淋しそうにしてるって言えばすぐに来るでしょ」
「・・・・・その前にヒデさん、なんで止めなかったの?」
「『雨に濡れたい』ってトーン低く言われたら、出来るか?」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「呼ぶか・・・」
「あれ?亮さんだ」
「え?・・・・あ、ほんとだ」
「あれー?淳やん」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・あっちゃん?・・・傘ささへんの?」
「傘か・・・・忘れた」
「風邪ひくで。というか店戻ったほうがええよ?」
というか買い物の帰りに、たまたま床屋の前通ったら、店員に止められ店長を連れ戻せと言われた。
しぶしぶ了承し、居ると思われる喫茶店に行ってみたら・・・・・・。
「・・・・そうだね」
「だ、大丈夫・・・?」
「ん?だいじょうぶだよ」
溜息つく亮
「どないしたん?」
「・・・・俺と亮の子供が、ほしい・・・」
「ばかッ!!!・・・・心配したおれがばかやったわっ」
「あれれ・・・亮くん帰っちゃったよ・・・」
「恋人までに愛想尽かれたのか?」
「亮さんがあたいに振り返るチャンス到来!?」
「「ねぇよ」」
「・・・・あったってもいいじゃん」
「あっくん風邪ひいたんだって?」
「はい」
「原因はこの間の雨?」
「いや、もともと風邪のひょう・・症状が」
「ふぅん・・・・雨で症状が悪化ねぇ・・・・・・」
「あの、もう帰ってええですか?」
「お見舞い?」
「まあ・・・そんな感じです」
「もう客来ないと思うし、少ししたら和希子ちゃん来るからいいよ」
和希子オンステージの開催とも言えるんだけどね。
さて、桑折にいくら請求しようかな?
013 六月の雨
暴走喫茶なのに暴走がないことはどうだろうか。
050424up