アクセス時刻                 ミツバチ問題を整理する                              更新日 2010年04月08日

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ミツバチの謎の逃亡とか、ミツバチ謎の消滅とかのニュースがマスコミでも話題になり、様々な憶測が飛び交って、故意に不安を煽っているとも思える状況になっていますので、このミツバチ問題を整理して解説します。

ミツバチ問題を大別すると以下の2点です。ミツバチ問題を論ずるときにはこの2点に分けて考える必用がありますが、この2点の問題は共通する原因から発生していると主張する人もいます。

1、セイヨウミツバチの消滅・逃亡
2、ニホンミツバチの蜂児捨て・消滅

1、セイヨウミツバチの消滅・逃亡はダニが原因
 セイヨウミツバチの蜂群崩壊症候(CCD)として、ミツバチが、謎の消滅をする、謎の逃亡すると騒がれた問題の原因はダニであることは農水省の筑波研究所、玉川大学ミツバチ研究室、国内の養蜂業者の一致する見解です。当方もダニ説に全く疑いを持ちません。
 海外の研究者や名古屋大学の生命科学研究室の門脇准教授等はミツバチからウィルスが検出出来たとして学会発表して、新型ウィルス説を唱えているようですが、「そうしたウィルがミツバチから検出出来たとしても真犯人ではない、野外昆虫が様々なウィルスに感染していることは考えられても、健康に管理されている限り病兆がでることはない」というのがダニ説をとる研究者や養蜂家の一致した見解です。
 ダニがこの問題の全てであることは、ダニ対策をきちんと取った蜂群にはこうした消滅・逃亡はみられずに、健康群として正常に強群になっているという現実からです。国内だけでなく海外の研究者の多くもこの点を認めています。セイヨウミツバチの問題は有効なダニ対策の確立、ダニ問題をどのように解決していくかにかかっています。
セイヨウミツバチには、現状では謎の問題はなく、ダニ対策が残るだけです。

 世界のセイヨウミツバチは4000年以上の歳月ダニに対しては全くの清浄な状態にあり、ダニ問題は全くなかったのです。
一方、トウヨウミツバチ種のニホンミツバチはダニに汚染した状態で、ダニと共存しながら進化してきました。その進化の過程でニホンミツバチは体表面に付着したダニを口で啄み、除去する能力を身につけて来ました。ニホンミツバチはダニを除去する能力を持ちながら、ダニと共存してきました。ニホンミツバチの巣内には常に少数のダニは棲息し続けていたのです。

 この、ニホンミツバチと共存してきたダニがセイヨウミツバチに移ったのは僅か30年前です。ダニを知らず、ダニ対策を全く持たずに進化してきたセイヨウミツバチの中でダニは急速に増殖して被害は爆発的に増加して、世界のセイヨウミツバチに拡がって行きました。海外のセイヨウミツバチにダニが侵入したのは15年程前に過ぎません。

 こうして、セイヨウミツバチに侵入したダニを駆除する方法としては有機隣剤の農薬などが使用されたのですが、ミツバチへの影響を考慮して野菜に使うダニ剤の濃度を低くして巣箱内に置く方法がとられたこともあり、次々に薬剤耐性株が出現して病兆も変化していきました。以前のダニに感染したミツバチの症状は羽が縮れて飛べない蜂が巣門前を徘徊しながら死んでいくのが典型的な病兆で、養蜂家の多くはこの病状の有無でダニ症を診断していたのですが、薬剤耐性株が出現するとこうした特徴的な病兆はなくなり、訪花に出た働き蜂はダニに体液を吸われ衰えた体力で巣には帰還出来ずに死亡していくパターンに変化していたのです。

 この、
ダニ症の病兆の変化に気がつかなかった当初は謎の逃亡、謎の消滅と騒がれていたのです。
 現在でも、この問題を謎としているのはミツバチを飼育した経験のない、ミツバチの巣箱を自分で開けて観察することが出来ない、研究者や評論家だけです。

2、ニホンミツバチの蜂児捨て・消滅は未解明、外来昆虫による可能性
 
この問題は別ページ、ニホンミツバチ蜂児捨てを考える、で詳細に解説していますので参照して下さい。
       
 
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