プロフェッショナル・ハウスキーパー 


 乾麺・粉末蕎麦つゆ・乾燥ワカメ・とろろ昆布・七味。私は汁蕎麦材料を日本から持ち込んでいる。おまけに軽くて丈夫素材の小どんぶりまで。シリアル用くらいのスープ皿はあるが、汁物を食べられるくらいの器はない・・・と Steve から聞いていたもので。入らないなら持ってかないが、私の3泊4日用小ぶりトランクは、ほんとうに隙間だらけだったのである。新聞紙を詰めたほどだ。

 昼間買った白菜を塩もみして浅漬けにする。それと野菜サラダと汁蕎麦でいいだろう。ところが蕎麦を茹でられる大きさと深さのナベがない。ちっこいナベでもなんとかなるが、後日カレーも作成する予定なので大きいナベが欲しい。



1905室のキッチン. 棚の中には
各種ナベや皿・カトラリーが揃っている




電気コンロの下はオーブン.
上に電子レンジ




冷蔵庫の上にも棚
とにかく収納場所は多い



 フロントに下りて尋ねると、直接地下2階のハウスキーパールームに行って聞くよう指示される。下りてみると、そこは巨大な洗濯機が何台もフル稼働している洗濯場。ものすごい音をうならせ、リネン類を洗っている。洗濯番の男に大きな声で、
「ナベが欲しい〜〜!」
 と叫ぶと、私の声の倍くらいの声で奥の扉に向かってなにやら叫んでくれた。すると小柄なおばちゃんが姿を現し、「こっちに来い」 と手招きする。洗濯番に礼を言って奥の扉に入ってみる。ハウスキーパールームだ。清潔でとても広い。棚という棚に、ピカピカに磨き上げられたナベやカトラリーがぎっしり整然と並べられている。洗い上げられたリネン類もきれいに積み上げられ、アイロンもいつでも使えるように湯気を噴いている。

「一番大きいナベを借して」
 おばちゃんに言うと、
「これが一番大きい」
 即座に出してくれたのは、私の希望よりちょっと小さめ。でも部屋にあるナベ類よりはるかにでかいので、それを借りることにする。ステンレス製のこのナベもピカピカで、でも側面にちょこっとだけ、気にならない程度の汚れがあった。おばちゃんが即行洗おうとしたので
「自分でやるからいい」
 と言うと、
「これは私の仕事なの!」
 と言ってゴシゴシゴシゴシ。きれいに洗ったつもりだったのに、ちょこっとの汚れが残っていたことがとてもご不満だったみたいである。きれいに磨き上げ、拭きあげると、
「お待たせ〜、どうぞ♪」
 と満足笑顔で渡してくれた。お礼の折鶴持ってきとけばよかった〜、おばちゃんありがとう!
                                               
To be continued....


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