コンドミニアムの世界 


  11月25日(土)

 ハワイの朝は遅い。6時半に目覚めて、歯を磨いているあいだも、群青色の空には星が瞬いている。今朝は8時にヒルトンから迎えの車が来る。と言うとセレブっぽいが、実は例のコンドミニアム見物である。出かける身支度を整え、チップ
$2.00も残し、7時には朝食へ。

 早い時間なのに、プールサイドのどのテーブルにも、すでに先客がいた。ひとりで食事中のマダムに相席を願い出てテーブル確保。マダムはメルボルンから一人旅の教師。オーストラリアには感謝祭はないので、おとといの静かなホノルルを面白そうに語る。夜のパレードが、ネイビーや小学生たちの演奏だったことを教えてくれたのは彼女だ。



ワイキキ・サンド・ヴィラの中庭プール
朝はパラソルの下のテーブルで朝食♪


 8時。約束どおり、ヒルトンから迎えが来た。私らのほかにもうひと組、50代後半くらいのご年齢のご夫妻も一緒。彼らはちょこっと本気みたい。
 到着したのは私ら庶民には別世界であるところの、超高級ホテル/ヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジ・ビーチ・リゾート&スパ。このホテルは9万uというどでかい敷地の中に複数のタワーを持つ。その中のコンドミニアム、“ラグーン・タワー” に私らは招かれた。
 セレブのにおいが漂うロビーでコーヒーを飲みながらしばし待つと、ヒルトンのアロハシャツを来た小太りの男が、ニコニコ笑顔で私らの前に現れた。初対面なのにしっかり私らの名前をインプットしている。 「レスリー」 と名乗る日系4世で、ペラペラ日本語。

 説明と部屋見学はぴったり2時間だった。その後ちゃんとABCストアの商品券を頂戴いたしたし。もちろんレスリーは、この物件がいかにお値打ちで資産価値があり、しかも今こそ買い時ですと、熱心に営業トークを繰り広げたし、私らも熱心に耳を傾けた。 Steve は興味あり気な鋭い質問浴びせるし、私は購入に悩む主婦の顔をしたし。
 部屋は価格違いを3部屋見学。ラナイからは邪魔もの無しで太平洋が見渡せ、眼下には美しいマリーナが広がり、品のある家具・調度品がしつらえた部屋はどれも素晴らしく、これが我が物になったらステキかも・・・とは思ったけど・・・・・



一般的な部屋のダイニング
どの部屋も居心地よさそう♪

サービスはホテル並み
ちょうどメイドがお掃除中だった


 このヒルトン・グランド・ヴァケーション・クラブのタイム・シェアという、コンドミニアム・オーナー・システムをすっごく簡単に説明すると・・・
 例えば・・・ラグーン・タワーのオーシャン・ヴューの2LDKの物件の場合、2006年11月時点で日本円で約600万円。と聞くとお値打ちっぽく聞こえるけど、自分のものになるのは、1年のうちたったの1週間のみ。つまり、365日分の7日間の部屋使用権利を購入するということ。さらに、使っても使わなくても、毎年約12万円の年間管理費を支払わねばならない。
 家具・調度品、食器類は自分で好きに変えることはできない。オーナーになっても自分のものになった気分にはなれないかも。

 世界各地にこのヒルトン・コンドミはあって、どの部屋を購入しても、別のコンドミにも泊まれるみたいだ。常時満面リッチ笑顔のレスリーは、
「世界中のヒルトンを使って旅行できるんですよ!わたくし自身はラスベガスの部屋を買っております。あなたさまも是非、わたくしたちヒルトンの仲間になりましょう!」
 ふぅん・・・世界中何処に行ってもアメリカン・ラグジュアリ〜なヒルトンに宿泊だなんて、つまんなぁい。安宿旅しかしたことがない私には、ポイント下がる説明であった。 Steve は利用するより資産価値があるかないかってことのほうで、レスリーを質問攻めにし、2時間はあっという間であった。   
                                            
To be continued...


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