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 バスに乗り、朝の松江の町を眺めながら行く。松江は宍道湖の東の端に栄えた、松平不昧公の城下町。湖と川とお堀と、城と武家屋敷で構成された町は小さい。バスは40分で一巡してしまう。とりあえず小泉八雲記念館で下車する。

 同じ停留所でふたり組みの外人さんが下車した。ふたりで “まつえウォーカー” の切符を買うともらえる地図を覗き込んでいる。
「この地図の見方と使い方わかる?」
 尋ねてみると首を横にひねってあんまり分からぬと言う。漢字とひらがなの地図は難解であろう。何処に行きたいのか尋ねると、お堀を廻る遊覧船と和菓子屋を指差す。この地図はクーポン券付きで、団体料金で入れる観光施設や、割引きしてくれる店舗が印刷されているのだ。
「遊覧船もその和菓子屋も載ってるよ。これを切り取って見せると安くなるから」
 外人さんたちは嬉しそうに納得して、手を振って船着場目指して歩いてった。英語版もあるといいのにね。

 八雲記念館は割引きは効かない。それでも主要観光施設で
300円とは安い!子供の頃から読書の習慣のない Steve はなんと小泉八雲を知らない。ほんとかなぁ〜・・・耳無し芳一のお話くらい知ってるでしょぉ??でも遠い昔生まれ故郷を離れ、諸国を経て日本にたどり着いた西洋人の暮らしっぷりにはちょこっと関心持てたらしく、興味深げに遺品を覗き込んでいる。
 八雲の直筆の手紙や原稿につづられた文字は、流れるように美しく、しかも細かい。左目は見えない上右目もおっそろしく悪かったのにねぇ。原稿用紙にしがみつくようにして文章をつづる姿が、残像のように感じられる机とイスも展示されている。



八雲旧居の庭の百日紅. ちょうど赤い花を咲かせてる


 その並びにあるのが小泉八雲旧居。ここは割引きが効いて200円
 たった半年しか住んでいないのに、その後の住民も手を加えず、八雲が居た当時のまま維持してきたらしい。松江の町と人をこよなく愛したのに、冬の寒さに耐えかねて、2度目の冬を迎える前にセツ夫人と熊本に居を移している。
 この家は武家屋敷なので、一般家屋よりずっといい建物なのだが、やっぱ山陰の冷え込みは堪えたのであるな。南欧ギリシャのお生まれだしね。

 時刻は10時半近い。腹減ったなぁ〜。朝から口にしたのは、 Steve が持ってた非常食・干しバナナチップスと、機内でもらった飴だけだ。ここいらは武家屋敷が並ぶ。その一角に蕎麦屋の看板発見。出雲蕎麦でブランチしよう!                        To be continued.....


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