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 泉佐野は古い町並みが残る場所です。江戸時代から栄えた廻船問屋は明治時代に絶頂を向かえ、今も漁業が盛んです。商店街から春日神社のある角を曲がるとタイムスリップしたような、懐かしい空気が流れています。 その中にある廻船問屋の蔵を、賃貸住宅に改修しました。すでに蔵としての役割を終え、賃貸住宅に改修されていた蔵は、内部を解体してみると外観から判っていたよりも傷みが進んでいました。
 大工さんが工夫を凝らして、改修前からは想像も出来ないくらい美しい蔵が蘇りました。


Before 

 大家さんの家から元の建物の図面が出てきました。母屋・土蔵・長蔵・離れ・茶室などからなる大きなお屋敷でした。今回の蔵は写真の左上部分。他は全て取壊されてしまいました。
 取壊される前の母屋。
 蔵はすでに賃貸住宅として利用されていました。設備を増築した際の下屋が出ています。
 蔵の屋根。土がたくさん乗った本瓦噴きです。直行する棟が見えていますが、もともとは写真の奥方向にも蔵があったようです。取壊されてこの屋根の一部だけが残っていました。
周辺を解体した状態です。これが本当に住めるようになるんでしょうか。。。



After

 改修後。母屋が建っていた所は駐車場になりました。写真の真ん中に写っている丸いものは井戸です。使われなくなっていたものを掃除して、再度使えるようにしました。庭木の水遣りなどに活用する予定です。
 アプローチを見る。敷地から出た石や、知り合いから譲って頂いた石を並べて通路が出来ました。柔らかな曲線が蔵へと誘います。
 屋根はもとある土壁の上に鉄板を葺きました。二重になっているので断熱効果が期待できそうです。外壁には焼き杉を貼りました。
 賃貸の玄関から道路をみる。格子の付いた縁側は物干し場になります。
 玄関。大工さんが外壁と同じ焼き杉でポストを作ってくれる予定です。
 玄関内部。
 玄関を入るとリビングです。
 上の写真の隣の住宅です。左右対称になっています。
 二階。元の部材を生かしています。吹抜けを見下ろす窓。
 軒側の突き出し窓。反対側にも同じ窓があるので、浜からの風が気持ちよく通り抜けます。やはり蔵の建物なので、内部は夏は涼しく、冬は暖かく過ごせそうです。
 上二枚の写真と反対側の住宅です。棟の関係でこちらの方が天井が高くなっています。吹き抜けの位置も違うので二階の雰囲気は随分違います。当初の計画にはなかったのですが、妻側に窓の跡が発見されたので活用することにしました。元の窓枠を再利用したので微妙に高さが違います。



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