よい子が育つ家 of 一級建築士事務所・まつもと設計


一級建築士事務所

◆このページは建物の新築、増改築、リフォームや修繕を考えている方にとって有益なアドバイスとなるよう心掛けて作っています◆

サイトマップ 印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

□〒910-0836 福井県福井市大和田2丁目202番地 Opmビル303
□TEL・FAX:0776-54-7730
□ e-mail:bwcsq542@ybb.ne.jp

HOME > よい子が育つ家

futta2667.jpg

■よい子が育つ家


①よい子が育ちにくい家はつくらないようにしましょう。


家を建て替える動機のひとつとして、子供が生まれたから、子供が増えたから、子供が大きくなってきたので部屋が足りないなど、子供の誕生や成長に伴い家の広さや機能が十分でなくなってきたときがあげられると思います。

一般にほとんどの方は、子供が学校に入学・進学した時のために勉強部屋として冷暖房完備・完全防音の立派な個室を与えたいと考えます。プライバシー保護のため、ドアに鍵をつけたいと言う方もいます。

子供の頃、自分の部屋を与えられていたという方、部屋で何をしていましたか?

もちろん勉強していたかもしれませんが、自分の部屋で過ごすほとんどの時間は勉強以外のことをしていたのではないでしょうか。

私(40歳台後半)も小学校の高学年の頃から自分の部屋を与えられていましたが、部屋でやっていた事といえばマンガや文庫本を読むこと、ラジオやレコードを聴くことがほとんどだったと思います。
また、自分の部屋で過ごす時間というのは、(受験勉強をしていた頃を除き)ほんのわずかで、小学校の頃は外で友達と遊んでいたり、中学校・高校の頃は部活動をやっていたりと、そもそも自宅にいる時間が短かったように思います。

現在は以前と比べ社会環境が大きく変わっています。
ゲーム機があります。携帯電話があります。自分の部屋はバーチャルな体験をする一人だけの空間としてうってつけです。

重大な犯罪の犯人の育った環境を調べてみると、ある共通点があるそうで、住環境というハード面でみると、以外にもりっぱな住まいでりっぱな個室を与えられて育った者が多いそうです。

子供は親の愛情を求めています。親にかまってほしいと思っています。悩みを聴いてほしいと思っています。
ですから、個室に閉じ込めてしまってはいけないのです。



②よい子が育つ家をつくるには


○ソフトの面については、私は教育や社会学の専門家ではないので、書籍などで得た知識として簡単に紹介します。
男の子.png
子育てをする上で親が気を付けなければいけないことは、親自身がコミュニケーション能力を高めることだと思います。
例えば、あいさつや感謝の言葉をきちんと言う。近所付き合いをきちんとするなどです。
子供は親の背中を見て育ちます。親がやらないことを子供にやれといってもやりません。
親が他人とコミュニケーションを図ることで、自然と子供のしつけになるようです。
また、親が食事の支度などをしている姿を子供に見せることで、感謝の気持ちを持たせることができます。

人とのふれあいや、屋外での自然とのふれあいなどバーチャルではない生の体験によって、子供はやさしさ・強さ・がまんすることを身に着けます。


○では住宅のプランニングにおいてどのようなことに配慮すればよいか紹介します。

子供が中学校入学~高校受験の受験勉強をするころまでは、あえて勉強部屋としての個室はいらないと思います。寝室も両親と同じか、祖父母の方が同居している場合はいっしょに寝てもらえばよいと思います。

かといっていずれは必要になってくるので、4帖半程度の部屋は確保しておきます。子供が2人以上の場合は8~12帖の部屋とし、可動の間仕切りなどで仕切れるようにしておきます。性別が違う場合は別個の部屋にします。

でも家の中心は個室ではないので、快適な環境にする必要はありません。北向きの狭い部屋で十分です。居心地の良い空間にしないことです。
そうすることで、自然と家族のコミュニケーションの場であるリビングやダイニングキッチンで過ごす時間が長くなります。

宿題などはダイニングテーブルでさせるようにします。床の上でも良いと思います。
家事のじゃまになったり、いろんな物が散乱する可能性があるということで抵抗があれば、リビング、ダイニングの一角にカウンターや本棚などを設置し、そこで勉強などをさせます。パソコンがあればそこに設置してもよいです。

子供は親の気配を感じることで安心し、勉強に集中できるのかもしれません。


その他、過度に防音しないこと(家族の気配を感じる)、なるべく自然素材を使用すること(無機質な空間にしない)などに配慮してプランニングするとよいでしょう。

→concept 4