
■エコな暮らしとは
一言でいえば、江戸時代までの西洋文明が入ってくる前の人々の暮らし方でしょう。
農村では農業を行うことによって、田んぼや里山といった豊かな生態系が維持されていました。
農村でとれた農作物の多くは都市で消費され、人々の排泄物は大切な肥料として農村に還ってくるという関係ができていました。
衣類もほころびを直したり、着なくなったものは仕立て直しをしてまた別の人が使う。
建物を解体して廃材となった木材なども、また別の建物の柱や梁として再利用する。
現在よく使われている3R(スリーアール)=リデュース・リユース・リサイクルという言葉がありますが、昔はこれを当たり前にやっていたのです。
しかし、現代においてエコな暮らしをしたいからと言って、昔の人々の生活様式に戻れるものではありません。
私自身も、物が豊かで、便利で、刺激的な現在の生活を捨て去ることはとうていできません。(めまぐるしく移り変わる現代社会での生活に少々疲れてはいますが・・・)
家を建てて、そこに住まうときに、どうすればエコと言えるのか。それは、

①なるべく地元で生産された建築資材を使って建物を建てる。
(輸送費カットによるCO2削減。地産地消による地元の活性化。)
②屋根や外壁、窓などの断熱性を高める。
(冷暖房に必要な燃料、電力量のカットによるCO2削減。光熱費の節約。)
③冷暖房・給湯設備や家庭用電化製品はエネルギー効率の高いものを使用する。
(②と同じ効果)
④過度に冷暖房設備に頼るのではなく、暑いときは窓を開け風通しをよくし、薄着をする。寒いときは部屋の戸をきちんと閉めて、厚手の服を着て過ごす。
夏は暑く、冬は寒いのは当たり前という気持ちでちょっとがまんをする。
ただし、エコだエコだとあまり神経質になりすぎると疲れてしまい、家を建てることや毎日の生活が窮屈になってしまいますから、エコな気持ちを持ちつつできる範囲で実行することが大事だと思います。
また、敷地に余裕があれば、建物の外部の地面は、雑草が生えるといって全面コンクリート張りなどにはせず、1本だけでもよいので花の咲く木(できれば地元の在来種)などを植えると、季節を感じることができますし、生き物を呼び寄せることもできます。


