【アクアの日常あるいは平穏な日々・自分ルール】
きょうも自分ルールにいそしむアリス。でも、ちょっとネタ切れのようです・・・
灯里「あ、下校中のアリスちゃん発見・・・って、なんでけんけんしてるの?」
アリス「自分ルールです。でも、何だか最近どきどきわくわくしないんです」
灯里「どうして?」
アリス「新しいルールを思いつかないのです。古いルールは、もうだいたいクリアしましたし・・・挑戦しがいのある自分ルールがないものでしょうか」
灯里「ふーん、自分ルールね・・・よかろう、お姉さんが一肌脱いであげよう」
アリス「どうするんですか?」
灯里「教室に毎日、自分ルールを手紙で届けてあげる。それをクリアしながら帰るってのはどう?」
アリス「ふっ。なかなかスリリングですね。受けて立ちましょう」
アリスは読みがでっかい甘いことに、まだ気づきませんでした・・・
翌日。アリス放課後の教室に、1通の手紙が届きます。そこには・・・
<ルール1>すべての会話に素敵な台詞をつけると、素敵な1日になるよ
アリス「この手紙は灯里先輩ですね・・・ま、会話しないで帰ればいいんですから、でっかい楽勝です」
灯里「こんにちは、アリスちゃん。一緒に帰りましょ」
アリス「灯里先輩。校門で、何やってるんですか」
灯里「だめだよ、アリスちゃん。自分ルールは守らなきゃ!」
アリス「へ?ああ、そうでした。ええと・・・」
灯里「こう言えばいいんだよ。『こんなところで灯里先輩と会えるなんて、 運命の糸がたぐり寄せた素敵なミラクルですね』」
アリス「ただの待ち伏せだろ!」
灯里「ではっ!アリスちゃん、準備はいいですか?灯里先生と一緒にゆっくり素敵会話をマスターしましょうね」
アリス「おーい。人の話、聞いてますか?」
灯里「また違います、アリスちゃん。そこは『灯里先輩から素敵な指導を受けられるきょうの私は夢心地のラッキーポンです』。はい、復唱!」
アリス「なんで私がそんなガキみたいな台詞を・・・」
灯里「自分ルールでしょ!はい、復唱!!」
アリス「う・・・灯里先輩から、ご指導を・・・」
灯里「素敵が抜けてる!そこ大事よ、そこ!」
アリス「き、厳しい・・・」
灯里「素敵道の道は険しいのです。ほらそこっ!ラッキーポンは必須でしょ?
素敵5段活用をもう忘れたの?・・・ああまた、やり直し!」
・・・。
アリス「お客様、左手がサン・マルコ広場でございます。かの有名な英雄ナポレオンが評した、世界で最も素敵な奇跡でできてる摩訶不思議なラッキーポン・・・って、
頭から離れねえーーーっ!」
客・アテナ「??」
<ルール2>寄り道禁止
アリス「これは・・・藍華先輩ですね」
藍華「なによ。不満そうね、後輩ちゃん」
アリス「別に・・・でも、なぜ校門で待ち伏せを?」
藍華「ふっふっふ。ちゃんとルールが守れるか、判定する人が必要でしょうが」
アリス「きょうは寄り道をする予定はありませんから」
藍華「あ、後輩ちゃん、焼き芋屋さんだ。寄ってかない?」
アリス「妨害が目的かい!」
藍華「寄らないの?じゃあ、あたしだけ・・・はふはふ、温かくておいしいよ」
アリス「・・・」すたすたすた
藍華「ねえ、ゆっくり歩こうよ・・・あ、クリームあんみつ特価250円発見!」
アリス「ああ、もう気が散るっ!」
藍華「うーん、これも美味・・・あっ!話題のスペシャルパフェ半額、限定30食!
どうするどうする、悩みどころですなー、後輩ちゃ〜ん」
アリス「・・・500円」
藍華「え?」
アリス「私はマグマがあるので寄り道できません。1個テイクアウトしてください」
藍華「え〜、どうしようかなあ〜、私もう結構食べたし、今月お小遣い厳しいし〜」
アリス「社会人のくせに中学生にたかるんかい!わかりました、はい千円。 これで2つ買ってください!」
藍華「サンキュ、後輩ちゃん。じゃあちょっと待っててね」
・・・。
晃「なにー、食いすぎで腹痛?藍華、水先案内人は健康管理も仕事のうちだぞ!何やってんだ、すわーーーっ!」
藍華「ごめんなさい・・・」
<ルール3>あらゆる困難を笑顔でかわしましょう。うふふ
アリス「これは・・・アリシアさんですね。ま、通学路にたいした困難は・・・」
アリシア「こんにちはアリスちゃん、偶然ね。一緒に帰りましょう」
アリス「・・・あのう、なんでみんないちいち、校門に現れるんですか? 水先案内人って、そんなにヒマなのでしょうか?」
アリシア「だめよアリスちゃん、そんなしかめ面じゃ。水先案内人はどんな状況でも、仕事中は笑顔が大事なの」
アリス「それは確かにいい訓練かもです・・・じゃあ笑顔で」にっこり
アリシア「あ、アリスちゃん。犬の落し物踏んだ」
アリス「ぎゃああああ!」
アリシア「笑顔よ、笑顔。『あらあら踏んじゃった。うふふ?』。はい、復唱」
アリス「あ・・・あらあら、踏んじゃった・・・うふふ・・・」
アリシア「そう、その調子・・・あっ、そこマンホール工事中」
アリス「ひええええ!」ざぶーーん
アリシア「『あらあら落ちちゃった。うふふ?』。はい、復唱」
アリス「あらあら・・・くしゅん、落ちちゃった・・・うふふ」
アリシア「よくできました・・・あ、浮島から鉄骨が」
アリス「へ?・・・ぎゃあああああ!」
病院。
アリシア「よかったわね、直撃しなくて。きょう休めば治るって」
アリス「最悪です・・・お薬、苦いし・・・早くお家に帰りたい」ふええん
アリシア「家に着くまでが遠足と自分ルールです。笑顔でお薬を飲みなさい。はい、あーん」うふふ
アリス「もう堪忍してえ、びえええええん」
<ルール4>私を見つけること
アリス「名前を書いてないのが大ボケですよ、アテナ先輩」
アテナ「ごめんなさい・・・ついうっかり」
アリス「ていうか、なぜ校門の前にいるんです?これじゃ自分ルールになりません」
アテナ「それは・・・ほらゲームで言う隠れキャラみたいなもので、みつけて
ラッキー・・・みたいな?」
アリス「決めました。ルール変更です。アテナ先輩に会わずに家に帰るルールです」
ぴゅ〜〜〜〜
アテナ「え、そんなひどい・・・待ってよ、アリスちゃん」
アリス「はあ、はあ・・・まったく、みんな勝手に人で遊んでばっかり」
アテナ「こんにちは、よい子のアリスちゃん。ラッキーフラッグを通過しました。アテナ先輩の登場でーす」
アリス「にええええ!どどど、どうやって追いついたんですか?」
アテナ「舟で水路を先回り・・・って、なぜ逃げるの?待って!」
アリス「ぜえ、ぜえ・・・アテナ先輩、でっかい神出鬼没です」
アテナ「じゃじゃじゃーん。アリスちゃんはまたまたラッキーフラッグを通過しました」
アリス「おいっ!これフラグじゃなくて地雷だろ!どっから湧いて出た!」
アテナ「地下水路を通ってマンホールから・・・って、ねえ、なぜ走って逃げるの?」
アリス「ぜーっ、ぜーっ・・・ここまで来れば」
アテナ「ぱんぱかぱーん。アリスちゃんはラッキーフラッグを通過しました。ありがと、ウッディーさん」
アリス「だあああっ!空路は反則だろ!ていうか、手出し無用です!これは私の戦いなんです!・・・もう、知らない!さよなら!」
アテナ「アリスちゃん・・・あたしのノリが悪いのかしら・・・」
アリス「ぜはーっ、ぜはーっ・・・まったく困った先輩です、アテナ・・・」
アテナ「呼ばれて飛び出てどどどどーん。アリスちゃん、パチンコCRアリア本日4回目の連チャンで確変突入でーす」
アリス「ホラーです!これはでっかいホラーです!もういや!誰か助けてええええええ!」
大トリは、姉様。ルールは簡潔明瞭ですが・・・
<ルール5>5分で帰れ。すわっ!
アリス「・・・」
アリス「にえええええっ!誰か自転車貸して!誰か!」
しゃかしゃかしゃーーーーーーっ!
アリス「いよいよ中心街です・・・石畳に細い道、チャリもでっかい運転危険です!」
市民A「アブねえぞ、お嬢ちゃん!そんなに自転車飛ばすな!」
アリス「でっかいごめんなさい!あと3分!」
しゃーーーーーーーっ!
市民B「おいっ!坂道から市場に自転車が突っ込んでくるぞ!逃げろっ!」
アリス「ブ・・・ブレーキのワイヤが飛・・・ひええええええ」
市民C「うわあああっ!バザーの商品が!間にあわねえ」
アリス「ごめんなさいすみませんだめ死にます」
市民D「すげえ、階段をびょんびょんはねてる!勇気ある自転車少女だ!」
アリス「ああ〜〜〜〜〜〜おじいちゃんがおじいちゃんが」
市民E「船の屋根をジャンプして水路も越えたぞ!かっこいい!」
アリス「タイムリープしますタイムリープしますタイムリープします」
市民F「おいっ!そっちはレンガの壁だ!」
アリス「だーれーかーとーめーてーーーーっ!」
市民G「きゃあああああっ!」
どんがらがっしゃーん。
<ルール6>メビウスゲーム
晃「おおっ、アリスちゃんがオレンジぷらねっとの外壁をぶっ壊して到着!4分59秒98!」
アリス「ごほ、ごほ・・・ふえええん・・・あれ、みなさん、なぜ?」
アリシア「ごくろうさま、アリスちゃん。来月までのアリスちゃんの自分ルールを、みんなで話し合っていたの。これ、とりあえず来週分」
晃「うーん、今日は簡単だったかな。次は4分の壁に挑戦だ」
アテナ「楽しかったわー。どきどきわくわくの5日間だったわね」
灯里「アイデアってどんどん出るねー、アリスちゃん」
藍華「他人のルールならね。あたしはやだけど」
一同「確かに。あははははは」
アリス「許してください。もうしません。びええええええん」
こうして自分ルールを卒業したアリスちゃんは、ちょっぴり大人になったのです。
(2007年12月)
●ぷに絵
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新人いびり。 |
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