アクアの日常あるいは平穏な日々・昇格試験2〜懲りない奴ら】

<ケース1・アリス・キャロル>

相撲界入りを拒否し、本当の昇格試験に臨んだアリスですが・・・

アテナ「本人が辛いと思って歌う謳は、聞いている人にも辛く伝わるわ」
アリス「・・・」
アテナ「歌うための技術はもちろん必要よ。だけど何より大切なのは、歌うことが大好きだという気持ち」
アリス「・・・」
アテナ「アリスちゃんの謳をアリスちゃん自身が好きになってあげなくて、他の誰が好きになってくれるというの?」
アリス「お言葉ですが、アテナ先輩のドジをアテナ先輩自身が好きになったからといって、他の誰も好きになってくれないと思いますが?」
アテナ「・・・」

ひゅるるるる〜〜〜ぽんぽんぽんっ

灯里「あれ、狼煙だ・・・何の合図だろ?」
藍華「試験中止よ。後輩ちゃん、ヘマやったわね。大方、口が災いを呼んだんでしょうけど」帰ろ帰ろ


<ケース2・藍華・S・グランチェスタ>

再度の昇格試験に臨んだ藍華ですが・・・

晃「うむ、見事な漕ぎだ。もう少しだ、最後まで気を抜くなよ」
藍華「はい、ありがとうございます」
晃「ところでさあ・・・例の件だけど、どうしてもローゼンクイーンがいいのか?」
藍華「はい、私、それ一番気に入りました。ぜひお願いします」
晃「そうか・・・本当は藍華の通り名にと思ったんだけど、本人がぜひというなら仕方がない」
藍華「・・・は?」
晃「よかったな、クーちゃん。お前はきょうからローゼンクイーンだ!」
藍華「・・・はあ???」

藍華「あの・・・私の通り名の話じゃないんですか?」
晃「あん?藍華の通り名だなんて、マンガでもアニメでも一言も言ってないが?」
藍華「う・・・そんな・・・じゃあ、晃さんが悩んでいた案件って??」
晃「クーちゃんの愛称。藍華にそっくりだから、一応本人の意見を聞こうと・・・」
藍華「だからクーちゃんって、何なんですかっ???」
晃「ミズクラゲのクーちゃん。姫屋の前でぷかぷか浮いてた。かわいいから、藍華の代わりに姫屋の看板娘にしようと思って」
藍華「どこが私と似ているんですかッ????」
晃「ほら、笠の模様が藍華の泣き顔そっくりだろ?人面クラゲ。あははは」
藍華「失せろ」
ドカッ
晃「きゃああああ!」
ざぶーーーん

ひゅるるるる〜〜〜ぽんぽんぽんっ

アリス「灯里先輩。あの狼煙は、ひょっとして?」
灯里「うん。多分、藍華ちゃんが晃さんを海に蹴り落としたんじゃないかな・・・」


<ケース3・水無灯里>

念願の昇格試験に臨んだ灯里ですが・・・

アリシア「ねぇ灯里ちゃん。物事が動き出す時って不思議ね・・・」
灯里「・・・」
アリシア「みんな人それぞれの人生を歩んでいるのに、お互いの変化を呼び合うかのように連鎖が重なる。まるで初めからその瞬間を運命づけられていたかのように・・・」
灯里「はい」
杏「いいですねえ。一人前」うおーん
アリシア・灯里「・・・」

アリシア(ちょっと灯里ちゃん!この暗黒オーラをガンガン放っている娘、誰?)
灯里「いや、その、杏ちゃんといって・・・ねえ、杏ちゃん。私今ね、大事な・・・」
杏「私、ついこの前も一人前の昇格試験落ちたんです」どーん
灯里「それは、えと・・・杏ちゃんなら、きっと次は大丈夫だよ!・・・って、いつの間に舟に乗ってたの?!」
杏「いいですねえ、物事が動き出すって。くるくるくるくる回って。でも私はその輪っかの外なんですね・・・」
灯里「いやそれ、私の台詞だし。使う場面もビミョーに違うよ?」

杏「ごめんなさい。何か空気暗くしてますね」
灯里「いや、そうじゃなくて。私、試験の途中で」
杏「わかります。一人前の昇格試験に落ちる度に、水先案内人としての自分がどんどん否定されていくみたいで」
灯里「杏ちゃん・・・全然わかってないって、わかるかな?」
杏「それはそうと、前にブリコラが」
灯里「はへ?!ほわわわわわわ!!」
どっしゃーーーん!!ばきばきばきっ!!ぶくぶくぶく・・・

杏「壮観ですねえ。私、ブリコラが沈没するの初めて見ました」
蒼白アリシア「そうね・・・私の舟協会要職の未来も一緒に沈没した気がする」
灯里「あの・・・アリシアさん、今のは・・・」
アリシア「狼煙を積んどいて正解だったわ、灯里ちゃん」
灯里「ええーーーっ!!」

ひゅるるるる〜〜〜ぽんぽんぽんっ

杏「大丈夫、灯里ちゃん!何時でも何処でも何度でも、チャンレンジしたいと思った時が、真っ白なスタートですよ!」
灯里「お前が言うなっ!!」

(2008年4月)


●ぷに絵・第3期名場面劇場

アリス「正直・・・カンツォーネが・・・」どーーん

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