バードカービングとは 何ですか?
バードカービングは、木を材料に緻密に彫った野鳥に彩色を施し本物のそっくりに仕上げることです。
自然の中にある野鳥の一瞬の姿・動きを木片に立体的、写実的に彫り出し、命を吹き込んだアートと言えます。
バードカービングの起源は、1800年代にアメリカの先住民がガンやカモ類の狩猟の際に鳥をおびき寄せるデコイ(decoy)に始まります。
デコイそのものは、彫りや彩色などごく単純な造りで素朴なものでしたが、それが緻密で装飾性の高いバードカービングと発展してきました。
バードカービングが日本にはじめて紹介されたのは1979年のことです。
(財)日本鳥類保護連盟が、愛鳥教育に役立てようとアメリカから導入しました。
博物館での活用
博物館やビジターセンターにおいて展示している鳥類標本の多くは、剥製を使用していますが、クリーニングなどの管理が大変であることから、取り扱いの容易なバードカービングを一部展示しているところもあります。
また、絶滅した種や絶滅危惧種など標本として展示が困難な剥製についても、実物を正確に再現したバードカービングがこれに代わるものとして展示されるようになりました。
野鳥保護
狩猟の目的のため鳥をおびき寄せるデコイが、絶滅危惧にあるアホウドリやコアジサシなどを繁殖地におびき寄せ繁殖させる目的でデコイが使用されおり効果を上げています。
趣味として
日本国内には、バードカービングを趣味とする人が6万人にいると言われています。
その多くは、カルチャーセンターや同好会において仲間と共にバードカービングを楽しんでいます。
バードカービングは、小学生から高齢者まで年齢を問わず、幅広い広い年齢層の方々に楽しんでもらっています。70歳、80歳になっても継続でき、次々と素晴らしい作品が生み出されています。
バードウォッチングのすすめ
日本国内には、500種を超える多くの野鳥が生息してます。
これほど多くの野鳥が生息している国も珍しありません。これは日本がいかに自然に恵まれている国かの証でもあります。
そこで、バードカービングをやっている方々にお薦めしたいのが、バードウォッチングです。
自然環境の中で精一杯生きている野鳥をじっくり観察することが、バードカービングを制作するうえで、これほど勉強になることありません。
上級者になれば、野鳥の生息環境も含めた作品作りを行いますが、そのためには腰の据わったバードウォッチングが必要となります。