スタンプパッド
GIJUTSU-HEN




石のはんこをどんなインクで捺すか?

 僕は篆刻家でなく「はんこ作り趣味の人」なので、印泥に固執する気はサラサラありませんが、やはり印泥は石のはんこには最適と言わざるを得ません。
 でも扱いづらいんですよね、僕たち素人には。
 その点スタンプパッドや事務用の朱肉は実用的に使いやすいのですが、なにせ捺した印影の色に厚みがない。

   色の厚み、石の印材へのなじみやすさから云うと、印泥と同じ「顔料系で油性」のインクがベストなのですが、油絵の具をローラーで印面に塗るのも面倒な........

インクの種類と、長所、短所、インクの例を下に挙げます。インクについては「遊びのはんこ」にもいろいろ書いています。

種類
長所
短所

印泥

(顔料系、
かつ油性)

石への親和性
 (なじみやすさ)
色の深み、厚み
耐久性
......いうことなし!
扱いにくい
乾きにくい
保管管理難しい
高価
-














油性
印泥に準じる
(深みなどは印泥にはかなわない)
扱いやすい!
選択の幅が狭い
油染みのおそれあり
乾きはいいものもある
印泥
スタンプニック
油絵の具
水性
扱いやすい
乾きの早いものが多い
選択の幅が広い
石の印材になじみにくく
きれいに捺せない
(はんこが小さい、べた面が少ない場合気にならないこともある)
墨汁
水性絵の具/顔彩
(アクリル絵の具)



油性
石にはなじみやすい
速乾性のものもある
紙質によっては印影がにじむことも。
時間がたつとにじむこともある。
いわゆる
朱肉

油性マジック
水性
使いようによっては面白いか?
同上
しかも石になじまない。
水性インク
各種染料
※「顔料系」は色のついた粉を練ったもの、染料系は色のついた物質を溶かしたインク
「油性」は色を有機溶媒で溶かしたり練ったりしたもの、「水性」は水を使ったもの。

僕は印泥以外ではツキネコ社のスタンプニックを愛用しています。

 スタンプニックの使い方のコツは(その他の朱肉やスタンプパッドでも同じですが)、補充インクを買っておいてコマメにパッドに補充すること。パッドのインクは、印影が薄くてもいいならずいぶん長く持ちますが、濃く捺すためにはかなり頻繁に補充が必要です。

 このスタンプニックで捺した印影が、褪色したり油地味を作ったりせずにどのくらい持つのか?これについては印泥ほど知見の蓄積のないスタンプニックでは未知。裏打ちしても色が流れたりすることはないようですが、どのくらいもつものか??

なお、ツキネコのHPはこちら





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