| 私は18歳の頃、バンド活動に夢中でした。家の近くに楽器店があり、練習スタジオも併設していました。楽器店の1階はカフェレストランになっており、練習の後、メンバー達と遅くまでお茶を飲むのが習慣になっていました。スタジオには原付バイクで行っていました。家からほんの5分くらいの所にあるのですが、途中長い坂があり、徒歩や自転車では機材が重いので、少し辛かったのです。その日も、いつものように練習後お茶を飲みながら、あれこれ談笑し、夜中の1時頃、帰路に着きました。
坂道を下る途中、「うん?」と何か変な感じがして、なんとなくバックミラーを見ました。坂道を下っていたので、バックミラーに角度が付いた形になり、ミラーの下半分にヘルメットをかぶった自分が映っていました。そのヘルメットの上に「おっさんの顔」が乗っていました。四角い顔で顔色がまさに土色。目のあたりはモヤモヤしていてはっきりしていないのですが、目の玉だけは見えます。寂しいのか、不満があるのか、何とも言えない表情をしています。上から見下ろされる感じで目と目が合いました。 「あぁアァぁー・・・!!」 ひっくり返りそうになりました。全身しびれたようになり、本当に頭の先から足の先まで鳥肌が立ちました。とにかく事故らないように、早く家に着く事しか考えられず、怖かったのでよく覚えてないのですが、バイクごと宙に浮いて飛んでいる感じでした。 あのおっさんが誰なのか、何の用あったのか謎ですが、迷惑な話です。 実は、その後、もっと恐ろしいと言うか大変な事がありました。隣家のおばさんが、この話を私の母に聞いたらしく、お払いをしてあげると言ってきました。そのおばさんは、後から聞いたところ○○佼正会の支部長をしているとの事で、私の原付バイク(新車)に呪文みたいなのを唱えながら、米だの清めの酒だのドボドボかけまくっていました。 新車のバイクはベトベト、ガビガビになってしまいました。ふざけんな! |
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