| ぽてこママさんからリクエストがあったので、花粉症グッズにとりつかれた私の妄想(笑)を3題、記しておきます。皆さんは、こ〜ゆ〜ことを考えたりやったりしないよ〜に。(^○^)
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●サンシャイン60に行きたくなった日
●引き止める人間はいないのかと思った日
●鼻が痛かった日 |
●サンシャイン60に行きたくなった日
シーズンが始まってまだ日の浅いとある日、私はT急Hンズへ出かけたのだった。花粉症グッズの専用コーナーができたということを知ったので、どんなグッズがあるのかをチェックするためである。
鼻を洗うもの、目を洗うもの、そしてマスクなどなど、山ほどのグッズが置かれ、また棚にぶら下がっていた。
おもしろいものも、いくつかあった。たとえば“スッキリヘゴタロー”という携帯型鼻洗い器。なにがおもしろいって、この名まえはいったいぜんたいどうしたものだろう。“スッキリ”はわかる。でも、“ヘゴタロー”ってのはなんだ?
人の名まえだろうか? 順当なところで、“タロー”は“太郎”だろう。男の子のことだ。しかし、“ヘゴ”とはなんだ?
「あの“ヘゴ”だろうか?」
私は思った。
「しかし、それでは意味がわからん……」
そうも思った。
その“ヘゴ”とは、暖地に生える常緑木性のシダのことだ。植物園の温室へ行けば、たいがいある。私は“ヘゴ”と言われて思い出すのは、この“ヘゴ”のことだ。話が見えなければ、辞書や植物図鑑を見てほしい。ジャングルが出てくるような映画、恐竜が出てくるような映画には必ず登場する、巨大なシダだ。
「まあ、いいや。どうせ、ヘゴヘゴとボトルを押して、洗浄液を出すから、ヘゴタローなんだろう」
そう結論づけることにし、再びあたりを見回した。
こんどは“貼るマスク”というものが目に飛び込んできた。そして、マズイことに、私の妄想はまたしても膨らみはじめてしまったのだ。
「貼るマスク……。マスクを貼るのか……。どんなふうに?」
ちょっと考えてみた。
そう、たとえば、耳にかけるゴム紐がないマスク。作って作れなくはなさそうだ。“貼る”ためには、マスクの四角いガーゼのフチに、両面テープをくっつけておけばいい。そして、それを口に貼る。耳も痛くない。隙間もできない。
「お、我ながらいいアイデアじゃん」
と思ったが、それはすぐにぼろが出た。
「外すときはど〜すんだ」
なるほど、クシャミをするとき、鼻をかむとき、ラーメンを食べるとき、いちいちベリベリと剥がすのはめんどうだ。それに、痛そうだ。化粧をした女性などは、とてもじゃないが、それはできないだろう。1回剥がしたら、くっつきにくそうだし。しかも、傾いて貼ってしまったら、これはみっともない。
「だがしかし……マスクを貼るってのは……」
謎はつきないのであるが、ここで、実物を手に取ってしまうとイケナイ。謎は謎のままにしておいたほうが、ロマンがあっていいこともあるのである(?)。
ここはT急Hンズである。パーティーグッズなのかもしれない。よく、フランケンシュタインとかの、怪物のマスクがあるでしょう。そういったお面のようなものを貼るのかもしれない。いや、それとも、“女王さま”の仮面のようなマスクか。目のところだけを隠すような……。それも、たしかにマスクと言ってウソじゃない。ムチをピシピシ、さあ、私のハイヒールをなめるのよ……ってゆ〜よ〜な女王さまのするマスク。それなら貼れそうだ。
しかし、なんでそれが花粉症グッズのところにあるのだ?
いや、あるわけがない。
ああ、ますますわけがわからない。困った、困った。マスクを貼るってのは、どういうことなんだぁぁぁぁぁぁ。
「花粉症の神様、おゆるしください」
私はそう祈ってから、現物を手にとった。そして、説明を読んでみた。
「……」
一瞬ののち、こう思ったのだった。
「なろ〜! ば〜ろ〜!
てめ〜! まぎらわしいこと、書くんじゃね〜!」
その“貼るマスク”というのは、服の裏側などに貼っておくと、襟元からいい香りが漂ってくるというシートだった。その香りが鼻にいいという触れ込みである。支障があるとマズイので、商品名は出さない。
思わず、踏んづけて、煮て、焼いて、すり鉢ですって、練って団子にし、衣をつけて天ぷらにした上で、ガソリンをかけて燃やして、その灰をサンシャイン60の屋上からまいてやろうかと思ったが、かろうじてそれだけは踏みとどまり、なにくわぬ顔でT急Hンズを後にしたのである。
脚色はしているが、これはかなり実話に近いのであった。困ったもんだ。
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●引き止める人間はいないのかと思った日
どこかの薬局だったかもしれない。あるいは、通りがかりにちょこっと覗いた、王様のアイデアのお店だったかもしれない。「ん?」と思った商品があった。その話を書く。
その前に説明しておこう。
花粉症の症状のひとつに、鼻がつまるというのがある。これはなかなか辛いものだ。
しかし、そのいっぽうで、口呼吸はよくない、という意見も目にする。“口呼吸が万病のモトだ”とか“花粉症の原因は口呼吸だ”などという過激なことを言う人もいるらしい。
まあ、万病のモトがそんなにたくさんあってど〜するんだ?
少なくとも4つか5つは万病のモトを知ってるぞ、人間の病気は4万も5万もあるのか?
とも思うが、それはこのさいは目をつぶろう。
たしかに、人間の口は飲食をするため、あるいは噛みつくため(笑)にあるのであって、呼吸は鼻の役目かもしれないなあとも思う(鼻で噛みつくやつもいるかもしれないが)。それに、口の中は唾液で潤っているのが正常なのであって、口呼吸のおかげで口の中が乾いてしまうと、それはそれで、いろいろと問題が出てくることもあるらしい。
とはいえ、鼻がつまってしまったら、口で呼吸をするしかないだろう、というのも正論だ。だって、どうしろっていうんだ?
ねえ?
というようなことを頭に入れて読んでほしい(入れなくてもいい)。
さて、そのお店で見つけたものは、“口呼吸をストップさせる器具”だったと思ってほしい。
起きているときなら、自分の意思で口を閉じることもできるだろうが、寝ているときはできない。だから、その“器具”は、寝るときに使うものだ。
「ふ〜ん、どうやって使うのかな?
どんなしくみになってるんだろう?」
そう思った私は、パッケージ(だったか、宣伝用の札だったか)を見た。そこには、若い女性が寝ているイラストが描かれていた。そして、その口に、テープが貼られていた。
「は?」
私は目がおかしくなったのかと思い、右手で目をゴシゴシとこすった。こすりすぎると痒くなるので、ほんの少しだけ。花粉症のときは、こんなことまで気をつかわないといけないのだ。
そして、もういちど、パッケージを見た。
同じだ。
なんとびっくり……いや、あきれかえったことに、その“口呼吸をストップさせる器具”というのは、口を閉じるための粘着テープだったのだ。
思ったね。
「なろ〜! ば〜ろ〜!
てめ〜! バカにしてるのか!」
と。
そして、その押し寄せる津波のような、怒りとも脱力ともつかないような感情が静かにひいていったあと、ちょっと冷静になって考えたのである。
「セロテープじゃいけないのか?」
「バンソウコウではいけないのか?」
うん、いけなくはないと思う。
「ガムテープじゃ……」
そこで、思いとどまった。
「ガムテープを口に貼るのは強盗だ」
そのとおり。たとえ、口呼吸をやめるためとはいえ、ガムテを貼って寝るのはマズイだろう。
たとえば、あなたが子どもだとしよう。どうでもいいことだが、名まえはひろはるだ。そして、ガムテを貼って寝る。朝、母親が起こしにくる。
母親は、ガムテを口に貼ったあなたを見て、こう思うに違いない。
「強盗に入られた!」
かけよる親。
「んま〜、ひろはるちゃん、どうしたの?
だいじょうぶ? なにがあったの?」
そして、あなたが寝ぼけまなこでいる間に、警察に電話されてしまうのだ。パトカーが3台、刑事が二人、近所の皆さんは集まってくるし、新聞記者はくるし、上空にはテレビ局のヘリコプターが舞うし……う〜ん、そこまではいかないか(笑)。
ともかく、口呼吸をやめようとして間違った方法をとると、警察沙汰になることもあるのである。そんなことになってしまったら、口を閉じるためのテープだよお、などと言えなくなってしまうに違いない。そうして、あなたはウソつきという汚名をかぶってしまうのだ。だから、ゆめゆめ、ガムテを貼って寝ようとは思わないことだ(まあ、口が開かないと呼吸困難で死ぬかもしれないが、それもまた警察沙汰になるだろう。どっちにしろ、口を閉じると警察は来るのだ)。
……などと考えたら、たしかにそのテープは誤解をさけるためにはいいかもしれないなあ、と思ったのである。できれば、そのテープに「口をあけないようにがんばっています。剥がさないでください」というお願いが印刷されていると、なおいいのではないかと思ったのである。
と、同時に、こうも思った。
「しかしこの製品、商品化する前に、誰かとめなかったんだろうか」
企画会議などで、「ねえ、部長、それはちょっとバカバカしいんじゃないでしょうか」などという意見は出なかったのであろうか。きっと、会議が深夜におよび、全員がハイになった頭で、「ぎゃはは、それいい。それ、おもしろいから作ろう」ってな調子で製品化されたのではないかと思うのである。
このように、“誰もとめない”というとき、人間は信じられないことをしでかすものだ。以前にも、リポナミンEという、脱力ネーミングの栄養飲料を見たことがある。
リポビタンDとオロナミンCを合体させるという、小学生レベルの発想。しかも、CDEというように、アルファベットの順番も守っている。
誰かとめてやれよ……と思うのである。
ウソくさいが、かなりホントのことである(なお、口にテープを貼る“口呼吸防止法”というのはある。ホントはこの製品も、医学博士の推奨がある)。
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●鼻が痛かった日
花粉症の鼻の症状には、鼻を温めるといいらしい。理由はよくわからないが、そう言われている。
ま、どこかの掲示板で、そのことを一生懸命になって力説している人もいるが、だからといって治るか治らないかは人それぞれだ。治る人もいれば、一時的によくなるだけの人もいるだろう。まったく関係ない人だっているに違いない。アレルギーをなめるなと言いたい。
しかし、やってみないとわからない、というところはある。実際、温熱療法という名まえで呼ばれるような、スチームを吸入する治療もある。
そこで考えたのである。
「なにか鼻を温めるものはないだろうか」
と。
もっとも手軽なのは、温めたおしぼりやタオルを使うことだ。だが、これではおもしろくない(おもしろいかどうかの問題じゃないと思うだろうが、ここではそれを問題にしているのである)。
鼻を保温するようなマスクもあるが、これもおもしろくない。だいいち、それは保温しているのであって、積極的に温めているわけではない。
ここはなんとしても、積極的に温めてみたいものだ。
温感湿布を鼻のサイズに合わせて切り、それを貼ってみたらどうだろうか。たぶん効果はあるだろうが、それは温めているわけではない。
冬、靴の中にトウガラシを入れると足が温かいなどという。では、バンソウコウなどで、鼻にトウガラシを張りつけたらどうだろうか。う〜ん、それも効果はありそうだが、やはり温めているわけではない。
温めたい、温めたい……と思ったが、季節は冬だ。冬といえばカイロだ。
「使い捨てカイロを使ったらどうだろう」
そう思って、カイロを調べてみたが、どれもこれも温度が高すぎる。50〜60度もある。肌には直接当てるなと書かれているし。
「いや、待てよ。肌に貼るタイプのカイロもあったはずだ」
と思って探してみたら、あったのである。
まず、女性のブルーデーのとき、下腹に貼るというやつをまず発見した。これは貼りつける面がジェルになっていて、ぺったりと肌に貼り付く。温度もだいたい40度で、ちょうどよさそうだ……が、でかい。これを鼻に貼ったら、ほぼバカにしか見えない。
「切ってみようか」
ということで、切ってみた。
さいわい、中身は普通のカイロのような粉状ではなく、シート状になっている。だから、ボロボロとこぼれてくるということはない。少しはこぼれるが、そうたいしたことはない。切り口はセロテープでふさいだ。
だが、これは固い。鼻のカーブにそって曲げることは困難だった。ジェルの粘着力も弱く、すぐに剥がれてしまう。
「ダメだこりゃ」
ということで、再び探したら、また違うものがあった。しかもサイズが小さい。服に貼るカイロのように、粘着力も強い。これはいけるかもしれない。これなら、一部を切るのではなくて半分ぐらいにすれば、鼻にくっつけるにはちょうどいいサイズだ。
ということで、やってみた。
中身は同じシート状なので、こぼれてはこない。切り口の処理も、セロテープを使わず、電熱シール(ビニール袋を熱で溶着するための器具)でくっつけた。ちょっと苦労したが、なかなかうまくいった。
で、鼻にくっつけてみた……が、もともと服の下の肌につけるためのものだからだろうか、外気に触れていると、ほとんど温度が上がらないのだ。じつは、ジェルのやつもそうだったのだが、これも同じだった。残念ながら、鼻はあたたまらないのだ。救急バンソウコウのようなもので鼻を温められたらいいだろうなと思ったのだが、そううまくはいかないようである。
「ダメだ、こりゃ」
そう思って剥がそうとしたのだが……ペリペリ……。
「いててて……」
痛いのだ。鼻の油を取るというパックがあるが、それを剥がすときのように痛い。
おかげで、そのあとがヒリヒリした。で、オロナイン軟膏をべったりと塗ったら、とても温かくなった。
恥ずかしいので誰にも言わなかったが、これはほぼ実話である。カイロメーカーの方、鼻に貼るカイロを作ってください。鼻孔を広げるというブリーズライトのような、かっちょいいやつを(あれも剥がすときは痛いなあ)。でも、できれば東京鼻科学研究所に作ってほしいと願う今日この頃なのである。
ちなみに、普通のカイロ(小さいやつ)を鼻に貼ると、熱いです。
[by 花粉症が仕事になるといいなフォレスト]
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