オーディオジャンク王、寺島靖国氏と会うの巻

北九州・小倉のMAXAUDIOにてジャンク王は少しの時間でしたがあの寺島靖国氏と会うことができ、一言二言お話する機会がありましたので以下にそのことについてすこし感想を書いてみます。
(なお、文中の寺島さんの発言等は記憶に基づいて書いていますので実際とは多少違うと思います。でもニュアンスは外していないと思いますのでその辺のご理解よろしくお願いいたします。)


(デジカメ持って行くの忘れましたのでMAXさんのHPから借用しました。ご免。左が新納氏右が寺島氏です。)

先月久しぶりにMAXAUDIOからDMが来ました。これはMAXAUDIOが例年11月の頭に行なっているフェアーのお誘いのDMでしたがこのフェアーに絡めて石田善之氏や浅沼予史宏氏ら有名オーディオ評論家の視聴会が12月に何度か開かれる予定になっていました。
その前の11月24日(日)に『ジャズ、オーディオ、アナログレコードにこだわり「オリジナル盤でなければ音楽は聴けない」と豪語する田圃の中のレコード家「レコード店Ninonyno店主・新納裕憲氏」とおなじウェストコーストB級名盤派おなじみ「寺島靖国氏」とのアナログレコード聴き比べライブが行われます(MAXAUDIO・HPより)』とのことでこれにはなんとしても行きたいと思い、かみさんに「この日は時間くれ」と前もって話していました。

さて当日。三時少し過ぎより会は始まりました。このライブは「北九州レコード愛好会?」というアナログレコードにまつわる話を皆で楽しむ好事家の会の20回記念スペシャルライブということで店主の大原社長、とその会の会長さんの戸畑の開業医の後藤さんから説明がありました。当日のシステムはスピーカーがJBLの4348、アンプがプリ&パワーで定価640万のドイツのブルメスターというもの、プレーヤーはアコースティック・シグネイチャーのAnalog One MkII 定価78万円でカートリッジがオルトフォンというわたしには無縁のハイエンドを絵に描いたようなシステムでした。

新納さんがさっそく別表のメニューに従ってまず、オリジナル盤と国内盤比較と言うことでいろいろかけて行きましたがジャンク王も音は多少違うことは解かりましたが「まあそれがどうした」というレベルで、観客のレベルも私を含めて「それなり」で反応も「???」といった感じで少々先行き不安を感じさせましたが一応聞いておりました。
件の寺島氏はこの間どうしていたかと言うと私の前の観客席でじっと目を閉じ黙って聞いていました。新納氏も少々不安を感じたようでシステムのセッティングを再度調整したいということで休憩になりました。


(これがその日のメニュー)

休憩後、寺島氏が前に出て今回は先日「MEG」で行なった新納さんとの対決では時間がなく不完全燃焼だったゆえ本日はその続きである旨、前置きがありました。

で、いきなり寺島節がここで始まりました(^^;

寺島:「新納さんちょっと言いたいんだけどあなた先ほど「オーディオはいい音楽を聴くための道具である」って力説されてましたよね。でも俺は違うと思う。」

寺島:「それはあなたはレコード屋だから仕方が無いよ。そう言うのは。でもその言葉には「俺はオーディオを趣味としているんではない。実は音楽が聞きたいんだ」という弁解的なニュアンスがあるね。」

寺島:「いいじゃないか。別に自分の金でやっているんだから。堂々と「俺はオーディオが好きだ」と言いたいね。別に音楽を聴くことがオーディオより上だと言う事は無いんじゃないか?」

いきなりのカウンターパンチです(笑)。場が和んできました。

寺島:「ところでこの会場に新納さんのレコード屋行ったことある人いる?」

寺島:「昨日行ってきたんだけど、店と思っていくでしょ?ところがこれが完全に普通の家なんだ。玄関入って応接室に行くとそこにオーディオセットがあって、よく見ると棚にレコードがいくらかある。実はこれが売物のレコードなんだ。で、奥さんが飲み物持ってきてそこのオーディオで聞かせてくれる。これでは俺がいくらあつかましくてもなんとなく手ぶらで帰りにくいよね。これは戦略だよ。だから3枚買ってきちゃった(笑)。」

寺島:「で、新納さんもうそろそろ商売軌道に乗ってきたんで庭に専用の売り場作ろうと思っているらしいんだけど辞めた方が良いよ。今の戦略が1番だとおもう。」

新納さん苦笑。

寺島:「ところでここの会場の皆さんに質問あるんだけど。あなたにとっていい音とはどんな音?」

会場の一人がしゃべりだす。

客:「わたしは他人のシステムをいろいろ聞いて良いと思う物があればそれに合わせようと努力していますがよくわからなくなってます。」

それに対して寺島さんは

寺島:「あーあ。かわいそうに。完全に間違ってますよ、この人。わたしもそうしているうちにオーディオに何千万も金捨てましたよ(笑)。わたしは自分の好きな音を1つ決められると良いと思うんです。」

寺島:「私はシンバルの「カシーン(だったっけ?寺島さんのシンバル表現。)」に命かけてます。」

とのこと。

いきなり後ろに展示してあったアンプジラ2000を見て



寺島:「これわたしも「見ず転」で買いましたけど、ひどいデザインだよね。ボンジョルノのアンプ。これが彼のセンスのレベル。ブルーに金色の変なロゴ。これアンプジラの「A」をもじってデザインしているらしいけど気に入らないんで剥ぎ取ろうとしたけど堅くて取れないんだ(笑)。」

とのこと。

会場から「音はどうなんですか?」の声。

寺島:「JAZZを聞くには良いです。」

と一言だけコメント。(良い意味で)音はどうでも良いらしい。ボンジョルノのアンプだから(笑)。

寺島:「ところで九州まで来ておべっか使って持ち上げても今更仕方が無いんで思い切って言うけど今日の音はアナログかけているのに全部CD聞いているように聞こえるね。これが今日聞いていてピンと来ない大きな理由。」

大原さんが苦笑い。

寺島:「オーディオは中音だよ。これはメーカーの人にも声を大にして言いたい。レンジをパンツのゴムを引っ張るみたいに伸ばしちゃうと大切なところが薄まっちゃう。レンジはもう良いから中音をしっかりした機械作ってもらいたいよね。」

寺島:「それと皆はオーディオを高尚にしすぎたんじゃないか。オーディオとはもっと自由で良いのでは?自分の好きな音を見つけることが一番大切なことでは。」

とも語っておられました。これにはジャンク王ももろ手を上げて賛成。だからこんなHP作ってます(笑)。

この後も「安原顕」さんの話題や「MJの連載打ち切りの真相」などいろいろ語られていました。続いて同行されて来ていた音楽之友社の月刊「stereo」誌の編集者、山本さん?から寺島さんの新刊のお話(JAZZとオーディオに魅せられた男のワンダーワールド まるごと一冊寺島靖国)と月刊「stereo」誌面で取り上げられていた木製壁コンセントとそのパクリの話など話がどんどん盛り上がってしまいました。その後に再開した新納さんのオリジナル盤コンサート、影が薄くなってしまいました。でも個人的にはコンテンポラリーのステレオオリジナル盤の本当の見分け方(本物はジャケット表面に楕円でステレオのロゴがある等)知らない情報も教えていただき為になりました。後半は「エンヤ」や「サイモン&ガーファンクル」等のオリジナル盤をかけてお開きになりました。

終了後、早速寺島さんのそばに行き、持ってきていた寺島さんの著書にサインをしてもらおうと差し出しました。来る直前に気がついたので本棚にあった目に付いた物をいそいで全部持ってきていました。

寺島:「えーっ。こんなにもって来てくれたの。嬉しいねー。ちょっと待ってよ。これはハンコださないと。」

と寺島オリジナル特製ハンコをかばんの中から出して押しながらサインをしてもらいました。

これがその現物。


そしてこちらがサイン。



初対面で接点なかったので話し掛けるのに少し躊躇しましたが思い切って「楠薫」さんをネタに話し掛けてみました。

ジャンク王:「寺島さん楠薫さんご存知ですよね。」

寺島:「スゴ耳さんですか?」

ジャンク王:「ええ。わたしは彼の高校時代のブラスバンド部の後輩なんです。」

寺島:「へー。そうなんですか。スゴ耳さんの後輩ですか。彼はお元気ですか。」

ジャンク王:「ここから車で20分くらいのところに病院を開業されていて、そこにリスニングルームもお持ちですよ。」

寺島さん興味を持ったご様子。

寺島:「うーん残念だな。彼に是非よろしくとお伝えください。」

ジャンク王:「ところで2,3質問して良いですか。寺島さんレイ・オーオーディオとヴィンテージのエレボイの2系列のシステムお持ちですよね。本音としてはどちらがお好きなんですか?」

寺島:「99%エレボイのシステムです(笑)。でもね。わたしいま新しいJAZZに興味が行ってるでしょう。それを聞くにはレイ・オーディオでなければね。シンバルの「カシーン」に行っちゃってますから。」

とのこと。

ジャンク王:「先ほどのお話の中にオーディオが高尚になりすぎているというお話がありましたが私はJAZZにおいても寺島さんと「イーグルの後藤さん」の対談がいつもその辺の対立ではないかと感じてるんですがどうですか?」

寺島:「そうなんだよね。あまりいつも同じ結果に終わるので最近は対談断ってるんだ(笑)。」

新納さんが近づいてきたので、

ジャンク王:「ところで私は新納さんのところでコーヒー出してもらって1時間いろいろ聞かせてもらってなにも買わずに帰ったふてぶてしい男ですよね。新納さん。」

寺島:「えーっ。あそこに1時間もいて手ぶらで帰ったの?あんたたいしたひとだねぇ(笑)。」

ジャンク王:「ええ。私はそういう人間です。詳しくは私のオーディオジャンク王のHP見てもらえば解かると思うけど(笑)。」

というPRをしましたが寺島さんは基本的にインターネットHP見ないそうです。残念。
ここで家からTELがかかり中断。話はここまでとなりました。寺島さん本当にありがとうございました。

翌日、楠さんには勝手に名前を拝借したお詫びを兼ねてメールしておきました。
楠さんの返信メールには次の様にありました。

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>「スゴ耳さんの後輩ですか。彼はお元気ですか。」
寺島さん、ちゃんと覚えてくれていたんですね。
それにしても、知っていたのなら、伺ったのに…。
残念です。
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とのことでした。
楠さん、ぜひ寺島さんを九州に再上陸させて楠さんのリスニングルームに呼びたいものですね。
そしてその後ジャンク王のリスニングルームに来ていただき落差にのけ反って頂く(笑)。
いつの日にか実現させたい「夢のビックプロジェクト」です。



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