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国際離婚ほっとトピックス
☆国際離婚の記事☆
★2005,12,06,[家族]
第4部 国際化時代のきずな(4)結婚、異文化の衝突
読売新聞 東京朝刊 一面
●対立する家族観
英国人の夫(77)と1997年から米国で暮らす詩人の伊藤比呂美さん(50)は今年8月、熊本の母親(80)の介護のため夫を残して一時帰国した。しかし、夫は「相手は入院中。君に何が出来るのか」。米国の友人からも「老人ホームに入れるしかないわね」と言われた。「日本では、親が倒れたら子供はそばにいてやるもの」と説明しても、「夫を愛してないの?」と責められた。
13歳の米国人男性と結婚した東京の女性(37)は出産後、「育児に追われて僕をかまってくれない」と、夫から不満をぶつけられるようになった。米国では夫婦の時間を重視する。だが、実家の両親に子供を預けようとすれば「夫婦だけで遊ぶなんて」。二つの家族間の板ばさみになった。国際離婚した夫婦が築く家庭は、二つの文化が衝突する場でもある。伊藤さんは「家族内の異文化克服には大変なエネルギーが要る」とため息する。
6年前、エジプトで出会った男性と現地で結婚した女性(37)は、夫の家庭に入ると共にイスラム教に改宗した。「形式上のこと」と夫は説明したが、実際にはムスリムの生活を求められた。ヒジャブ(ベール)をかぶり、単独の外出は許されない。「日本から持ち込んだサンドバッグをなぐってストレスを発散しました」日本に住んでも,イスラム教への改宗は暮らしへの影響が大きい。特に子育て。学校給食さえ食べ物の戒律に触る。
竹下修子・愛知大学大講師は「戒律に従って子供を育てる必要から、母子だけが夫の母国に移住し、夫は日本で働き続けるケースが増えている」と言う。「国際離婚」も目立ってきた。厚生労働省によると、一方が外国人の離婚は昨年一年間で1万5299件。国際離婚で去年誕生した夫婦の数の4割にあたる。
●息子誘拐?逮捕
米国に住む40代の女性は、子供中心の生活に不安を抱いた夫から銀行口座閉鎖などの仕打ちを受け、3歳の長男を連れて連れて日本の実家に身を寄せようとしたが、空港で逮捕された。夫が裁判所A「妻が子を奪って海外逃亡する恐れがある」と親権差止を申し立てたため誘拐罪を適用されたのだ。「実の子を連れて行くのが犯罪とは……」。女性は困惑するばかりだった。「国際離婚」(集英)社の著者、松尾寿子さんは「米国では夫婦間でも、話し合いのないまま法的手段に訴えるケースが多い」と指摘する。
山口謡司・大東文化大助教授(42)は、仏人女性と結婚して7年になる。来日した当初、妻は生活習慣の違いにいらだった。夫が布団をベランダに干そうとすると、「誇りやダニを外に撒き散らすなんて」と非難した。だが、毎年クリスマスを欧風の別荘で迎えるなど、母国同様に過ごす機会を増やすうちに、落ち着きを取り戻した。今は晴れた日には率先して布団を干す。「妻はパリジェンヌ」」(文芸春秋)の著者でもある山口さんは「違いを認め、歩み寄る事が大事」と話す。
★2005,12,02
[家族]第4部 国際化時代のきずな(1)国際離婚、20組に1組
読売新聞 東京朝刊一面
●出会いはネット
東京都サンフランシスコ。文字通り住む世界の違った二人は、自宅に居ながらにして知り合った。東京の会社員上田磨由美さん(32)が、米国の女友達とインターネットのチャットを楽しんでいた時のこと。女友達の知人のジェームズ・ホームズさん(31)が会話に加わってきた。意気投合した二人は、電話やメールで語り合うようになった。そして米国でデート。[この人なら]と確信した磨由美さんはプロポーズを快諾した。”出会い”の3ヶ月後だった。米国の情報関連企業でシステム開発を担当するジェームスさんの仕事は、パソコンに向かう作業でほぼ完結する。上司を説得し、日本での在宅勤務を認めてもらった。[結婚を彼女の足かせにしたくなかった]とジェームズさんは話す。結婚してから2年。先月10月には長男,理歩夢君が生まれた。磨由美さんは言う。[国境を越えてつないでくれた3にんのきずな。大切にしたい。」
ソウル市郊外に住む奇口喜代さん(30)が韓国人男性と結婚したのは3年前。2人姉妹の末っ子で、長姉と次姉も韓国人の夫を持つ。一昨年には両親も[娘たちの育児を応援したい]と、老後を韓国で過ごすことを決意し、広島から移り住んだ。今は計8人の孫を含む3世代C家族が同じマンションで暮らす。一家はもともと韓国とは縁はなかったが、長姉が韓国留学中に現地の学生と結婚したのを機に、足場が出来た。米独韓の3国に留学経験のある次姉鶴さん(35)は、[たまたま機が合ったのが韓国人だったというだけ。アメリカ人でも、ドイツ人でも、、日本人でもよかった。」と話す。
厚生労働省によると2003年に結婚した夫婦の20組に1組は、一方が外国人というカップル。1980年には100組に1組だったから、20年余りで5倍に増えた計算になる。東京都区部では10組に1組、大阪市では12組に1組だ。
●古い家族観に反発 ネット、留学、国際交流パーティー……。
出会いの場の多様化に伴い、90年代以降の日本は国際離婚のの[大衆化]時代に入ったと、山田晶弘東京芸大教授はみる。「定職を持たない男性が増える中、安定した経済力を望む女性が国境を越えてパートナーを探す動きは、今後も強まるだろう。」東京の団体職員の女性(36)は米国の金融マンと。交際している外国人男性を紹介する結婚情報会社「」デスティナ・ジャパン」(東京)を通じて知りあった。結婚を経験している彼女にとって、日本人男性との結婚生活は「嫁らしさ」を強要されただけの日々だった。「仕事をやめろ。」「早く子供を作れ」……。義母から繰り返し小言を言われ、夫もかばってくれない暮らしに見切りをつけて、。同社に入会した。留学経験があるから、外国人との生活に抵抗感はない。日本人の男はもうこりごりとの思いもある。「価値観が合うなら、国の違いは関係ありません。」女性向け情報誌「ミスター・パートナー」の編集者で、作家の井形慶子さんは「女性の国際結婚志向が高まっている背景には、日本人男性男性の古い価値観への反発もある」と指摘する。
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