外的敵性要因について

序論

我々の周囲には、必ず「外的敵性要因」なる事象が存在する。この論では、以下に挙げることを説明する。

  1. 外的敵性要因の発見
  2. 外的敵性要因の危険性
  3. 外的敵性要因の活動
  4. 外的敵性要因の分類
  5. 外的敵性要因への対処法
  6. 外的敵性要因の撲滅へ向けて

外的敵性要因の発見

事象とは、それが存在する場において、必ず意味を伴う。さらに、事象そのものが空間の変移や湾曲である場合、その事象そのものを引き起こすきっかけが必要となる。この必要性こそ、存在の有意義性なのである。存在の有意義性の論議については、その論議そのものが事象となる危険性を孕んでいる。このような事態を、「外的敵性要因」と呼称する。

外的敵性要因の危険性

この「外的敵性要因」なる意味論的実体は、一見すると何ら邪悪な存在ではない。しかし、意味場においてその真実を追究していくと、必ず綻びが見え、むき出しの敵意が発散されるのである。これは、議論場において各種実行度が昂じた瞬間に発散される。実行度とは、言文一致の非常に有益な話者の行為度を指す。従って、議論場は常に、外的敵性要因の圧力によって、崩壊の危機に瀕しているのである。その圧力は、多くの発言者が持つ、共通認識の表出として提案される。よって、議論場における適正人数や適正議長を明確に確定する必要がある。しかも、外的敵性要因が発現する瞬間は、何も議論場だけとは限らない。我々の単純生活の内部においても、その発現の危険が迫っているのである。最も分かりやすい例は、我々が言葉の調理をするときである。この素朴な脳内活動において、我々は外的敵性要因を内在させている。なぜなら、意味論場と議論場の兼ね合いである脳内辞書は、常に高水準化された演繹処理を行っているからだ。従って、迫り来る悪の「外的敵性要因」の拡散には、我々は充分認知・認識を深め、また、それに立ち向かわなければならない。

外的敵性要因の活動

外的敵性要因の発生と活動は、ほぼ同じルーチンを辿って説明することが出来る。即ち、事象水面下における各種意味の混在である。この悪意に満ちた混在は、我々を混乱に導くだけではなく、あまつさえ命を奪ったりする。ここで言う命とは「思考力」や「哲学力」のことを指す。我々が無意識下において議論的な思考をしている最中であっても、外的敵性要因の発生と活動の危険に脅かされている。

外的敵性要因は、概ね次のように発生および活動する。まず、崩壊した意味論場あるいは議論場において、単純度が四十パーセントを下回った時点で話者および議長の間に無目的性が生まれる。次の瞬間、我々の細胞に染み渡るように、危惧すべき「外的敵性要因」が発生するのである。

この外的敵性要因は、まず意味論場あるいは議論場の崩壊を招くべく働く。脳内辞書において、高水準変換を妨げるべく、外的敵性要因は動作する。脳内変換の第一関門である論調基部を丁寧に破壊する。次に、第二関門である理論性意味論場の徹底崩壊を促進させる。この徹底崩壊は誰もが持っている特殊人的要因である。この二つの脳内関門を通過した外的敵性要因は、最終段階として、心象深部への繰り込みを始める。この繰り込みは、かなり周到である。まず、意味を持つ何らかの事象に外的敵性要因が擬態し、心象深部に誤解させる。次に、擬態した外的敵性要因は心象深部に辿り着くと、その擬態を解除せずに、混乱して間違った道筋を我々に与える。つまり、個人意味論場の感染である。この過程は、鮮やかと言っていいほどに手順を踏んでいる。一般人間が気づかないのは、むしろ当たり前である。最後に、この感染は感染者(宿主あるいはホスト)を通じ、人々の周囲に拡散し徐々に感染し始め、ついには場の全員がそれに汚染されるのである。この汚染のメカニズムは真に驚愕すべきものである。

外的敵性要因の分類

外的敵性要因を内面から分析すると、次のように分類することが出来る。この分類は、図表で表すのが最も効果的である。二掛ける三の表、すなわち六つの分類であるからだ。

固定的/浮動的

個人思考内における、外的敵性要因の移動を示す。外的敵性要因が固定的であるとは、次のような事項を指す。すなわち、純粋一般思考の各種段階において、外的敵性要因が常に固定的な立場にあるという場合である。逆に、外的敵性要因が浮動的であるとは、次のような事項を指す。すなわち、純粋一般思考の逆である不純特殊思考の各種段階において、外的敵性要因が常に浮動的な立場にあるという場合である。従って、移動が固定的であるよりも、浮動的であるほうが性質が悪いことは自明である。

甲種/乙種/丙種

二つの脳内関門、および心象深部への到達度合いを示す。甲種が最も重要な位置、すなわち心象深部へ到達しているので、最も危険である。

外的敵性要因への対処法

外的敵性要因への対処法は、簡単である。外的敵性要因が発生する原因の逆を取ればよい。すなわち、論場における単純度が、四十パーセントを下回らないようにすれば良いのである。具体的にはどのような対処法を取ればよいのか。この答えも簡単である。意味論場および議論場へ、時間的制約を設ければ良いのである。ある一定の物理時間をとり、その時間内で意味論場および議論場を完結させれば良いだけの話である。ただし、これには完璧な「場の統括能力」、一定水準の「発言能力」、および一般水準の「内的解釈能力」が必要である。これらの要素が無いと、かならず外的敵性要因は発生してしまう。

外的敵性要因の撲滅へ向けて

知識を操る全ての複雑系は、外的敵性要因を抱えてしまう。これは一種の命題である。複雑系である以上、我々はこの脅威から逃れる術は無いのである。この「撲滅」という単語は、「なるべく外的敵性要因を発生させない」程度に解釈してもらいたい。「対処法」でも書いたが、一番有用なのは時間的制約であり、人的上昇である。これらを守る限り、我々の周囲から外的敵性要因は排除されるであろう。一般意味生活においてなるべく外的敵性要因を退け、健全な深度議論を送ることが出来れば、この論も一般的に有用であったと言える。

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