阿波人形浄瑠璃
いまやまのうそんぶたいほぞんかい

◎今山の農村舞台

 「今山の農村舞台」は、大正4年(1915年)建築で、平常時は平舞台ですが、人形芝居を行う時には床に段差を設け舟底舞台に転換できる。このような仕組みをもつ「仮設式舟底舞台」は、国内に「今山」と「上の森の農村舞台」(群馬県赤城村)の2舞台しかない。

◎国民文化祭とくしま2007 今山農村舞台公演

◎主な取組
 今山神社の一角にある農村舞台が全国的に稀有な造りであることがわかって以降、人形浄瑠璃芝居が上演できる舞台として復活させようとの地域の取り組みが始まった。
 地域が一丸となった今山農村舞台保存会は、農村舞台に詳しい大学の専門家を交え調査研究をおこなうと共に、長い間使われなくなっていて傷みも激しかったため、保存会員の休日や農作業の合間をぬった共同作業で舞台の修復をおこなった。
 さらに、地域で再発見された伝統文化を保存し、継承しようとする住民の活動に、町も襖の修復、上演用の幕を設置するなど支援をおこなっていった。

 このように地域・学・官が一体となった取り組みにより、平成14年秋に復活公演を果たし、その後も年2回の人形浄瑠璃芝居の上演、村の氏神さんへの奉納余興の舞台として活動をひろげている。
 伝統文化の復活・伝統芸能の継承への取り組みはさらに、訪れる観客との交流の場や、地域内コミュニティの場となるなど地域へ夢と活力をもたらしている。

◎「春公演」開催

 
平成19年5月19日、第22回国民文化祭プレ事業「今山農村舞台春公演」が新緑に囲まれた今山農村舞台で開催されました。
 町内外から約300人が訪れ、勝浦座や勝浦高校民芸部による阿波人形浄瑠璃、徳島邦楽集団による邦楽演奏、また、徳島出身の作曲家 三木 稔さん作のオペラ「鶴」などを堪能しました。

 このような「春公演」は、毎年5月に開催され、好評を得ています。

◎勝浦座・式三番叟(勝浦町)
 阿波の国(徳島県)では、江戸時代、諸国を巡業して回るほどに盛んだった人形浄瑠璃。勝浦でも江戸時代末期に二か所の人形座で興行されていましたが、そのうちの久国座だけが残りました。その後、火事や戦争などで途絶えていましたが、戦後に再興され、「勝浦座」として現在も続けられています。
 三番叟は、淡路(阿波藩)や徳島の人形のもっとも古い形式を伝える神事で、千歳・翁・三番叟の三体の人形が一人遣いで操られます。
 勝浦座の「式三番叟」は、人形の使い方が昔から現在までほとんどそのまま継承されているもので、神社祭礼、新築落成、地区記念行事など神事に奉納上演し、人形芝居の幕開き三番叟として上演されています。
今山農村舞台保存会
国民文化祭とくしま2007