あとがき
| 九条院家という名のパラダイス |
まずは、ここまでお読みいただきありがとうございました。<(_ _)>
長編になるとは予想していたものの、まさかここまで長くなるとは自分でも思っておりませんでした。
とにかく、九条院家のお話は書いていて楽しいのです。(^^ゞ
このお話は、もはや、樫原侑人(以下、侑人さん)とお嬢さまのお話にとどまらず、
「九条院家のその後」のような様相になりました。
目指したのは「脱・切なさ」。家令であり、執事である侑人さんとの恋には常に切なさがつきまいといます。
そして、その切なさからの卒業を考えたとき、それは執事からの卒業を意味することになり、
侑人さんは人生の選択をするわけです。
答えは決まっているけれど、切り捨てる選択肢に対してもやっぱり切なさが残る…。
その切なさから解放されるまでの彼の心の推移…一番書きたかったのはそこかもしれません。
はじめに申し上げた通り、あくまで本編設定に忠実に人物像などは描いたつもりです。
ただし、若干、ドラマCDのテイストも入っております。ですから、真壁と中岡のやりとりなどは、ご存知の方はぜひ、
真壁=杉田智和さん、中岡=小野大輔さんの声を妄想してお読みいただくと良いかもしれません。^^;
さて、この九条院家というお屋敷…。
今回の物語を展開する中で、いつの間にか私の気持ちは、お嬢さまサイドではなく、執事サイドに移って
九条院家を職場として見ている部分がありました。
そうすると、まさにここは理想の職場と思えてなりません。
いわゆる「イヤなヤツ」が誰もおらず、ご当主の慎一郎さんご夫妻は思いやりにあふれ、
使用人も家令の侑人さんをトップとして、みんな本当に魅力的な面々で、
ホントに一度はお仕えしてみたいお屋敷です。(*^_^*)
ですので、お話のネタには事欠かず、実は、もっと色々エピソードを盛り込みたい誘惑に激しく駆られました。
でも、それをすると本題が見えなくなりそうでしたので、今回はかなり我慢をしました。
そもそも、恋愛事情のテーマから外れてはいけませんしね…。^^;
とはいえ、たとえば、執事ミーティングのやりとりなどは、
職場としての九条院家を感じられるような構成にはなったかと思っています。
他の方の小説では、主人公の名前を変更できるようにしてあるものも見受けられますが、
こちらでは「春迦」で統一しました。
姉の夏実さんに対して妹の「春迦」ということで、これはこの話のために考えた名前です。
誕生日も春で、それがストーリー展開に深く関わっているので、名前変更はできないようにしました。
ちなみに子どもの「あや」は、画数で決めました。
きっと侑人さんなら、名前の画数もしっかり考えるだろうと予想してのことです。^^
このように、この話を書くにあたっては、最初から最後まで、私の頭の中の侑人さんと相談しながら進めてきました。
常に彼の腹のうちを探りながらのこの2か月は、私にとって、とても幸福な時間だったと言えましょう。
私はYahooモバゲー版の公式サークルで「執事たちを語ろう」というトピックスを立てて
お嬢さま方と楽しく交流させていただきました。
その中で話題騒然だったのが、樫原侑人編のシークレットナイトエンディングとイベントのSPデートの結末でした。
彼と外泊という展開に、みなさん卒倒寸前だったのです。(*^^*)
「お嬢さま大人の階段一気に駆け上がる!」「まだ高校生じゃないの!」「真壁にはクギ刺しておいて…」
のような声が沸き起こり、ほぼみなさん、二人が一線を越えた付き合いに突入したと思っていたようです。
しかし、これは私もこの話を書く上での下調べでわかったのですが、先に携帯版でリリースされたバージョンでは、
本編終了後に執事たちからメールが届く仕組みになっていて、シークレットナイトに関しても、
あと出しのこのメールで、侑人さん本人がフォローを入れていて、結果、彼はそこまではしていなかったのですね。
Yahooモバゲー版ではそのメールがなかったので、お嬢さまたちの妄想が一気に爆発してしまいました。^^;
ただし…SPデートはイベントだったので、そこまでのフォローがあったかどうか不明です。
でも、個人的には家令で大人の侑人さんは我慢したものと信じております。
というわけで、この話の中でもあのような取扱いになっています。
そうは言っても、結婚したらもう絶対あの人は我慢しないだろうとも考えていたので、早々、パパになりました。
ていうか、娘にデレる侑人さんを見たかっただけなんですけどね…。^m^
けれど、きっと慎一郎さんも義妹の娘にはデレること間違いないだろうとも予想し、
ちょっとだけ、コミカルな回想を入れてみました。
実際、侑人さんはその時のことを根にもっているんだろうな〜とか思いつつ…(笑)
私に画力があれば、挿絵を随所に入れたいところなのですが、あいにくその才がありません。
もし、かつてのお嬢さま仲間の方で、イラストをお寄せいただければ、このサイト上に、
ハンドルネームと共に、掲載させていただきたく存じます。
いつかのように、みなさんと一緒に執恋で盛り上がれたら、こんなに嬉しいことはありません。
九条院家という名のパラダイスに集って遊んだあの頃を再び。。。
最後にもう一度、本当にここまでお読みいただきありがとうございました。
2014.5 著者: 如月あやめ
