K高音楽部ウタハン 第10回定期演奏会台本



登場人物:マリ絵先生、弟子、生徒A〜R、掃除のおばさん1・2、柳瀬&後藤先生

とある音楽室でのごく普通のお話です。
(みんなで『When you wish up on a star』を合唱。そして放課後、みんながざわざわしゃべっている。)
生徒A:あーあ、なんかさ、つまんないよねー毎日毎日こんなんばっかり。
生徒B:そうだよねー。コンクール出たってどうせ中途半端な結果しか出ないし、やる気でないよねー。
生徒C:ちょっと、どういう意味?それ!
生徒D:そうだよ!この部のやり方が気に入らないって言いたいの?だったらやめれば?
生徒B:なんであんたにそこまで言われなくちゃいけないの?
生徒A:そうだよ、言っていいことと悪いことがあるよ。
生徒D:それはこっちの台詞だよ!
生徒A:だいたい何?彼氏とうまく行ってないからってこっちにカリカリしないでくれる?
生徒C:うるさいなぁ!別に関係ないでしょ!
生徒D:え?喧嘩したんだ・・・(笑)
生徒C:何笑ってんのよ!?
生徒B:だってさー、そんなんであたり散らされても・・・
生徒C:ふんっ、喧嘩する彼氏もいないくせに!
生徒A:あ、それ何?どういう意味?言っていいことと悪いことがあるんじゃない?
生徒C:それはこっちの台詞じゃない!
掃除のおばさん1:それ、さっきもあったよね?
生徒ABCD:あんたは黙ってて!
掃除のおばさん:失礼しました。
生徒AB:やんのかよ?
生徒CD:ああ、やってやろうじゃないの!
(生徒ABCDが取っ組み合いを始める。ピコピコハンマー出動!)
(みんなは最初止めに入っているが、だんだん応援し始める)
マリ絵先生:おはようございまー・・・(びっくりして)!!!何なの?!この騒ぎは!
弟子:何でしょう!この騒ぎは!
マリ絵先生:いちいち繰り返さないでちょうだい。
弟子:ういっす!
生徒E:っていうか・・・あんた、誰?
生徒F:そうそう、そんな変な格好して、何うろうろしてるの?
(みんな不思議そうにざわめく)
弟子:この人はマリ絵先生。聞いてないの?今度からこの音楽部の先生になる人だよ。
生徒G:はぁ??なんかの間違いじゃないですかぁ?
生徒H:そうそう、だって、じゃあ、昨日までいた柳瀬先生と後藤先生は??
掃除のおばさん1:何かあの二人は何もかも捨ててバンドの道につっぱしるとか言って東京に行きましたよ。
掃除のおばさん2:ゴミ箱に置手紙が置いてありました。
生徒G:それって捨ててあったんじゃないの?
掃除のおばさん2:さぁ。丸めてあったけど。
(みんながざわつく。そこへ柳瀬先生と後藤先生が登場。何か演奏して・・・柳瀬先生オンステージ)
柳瀬先生:ワリィワリィ!やっと書けたよ。(画用紙に「さようなら」とだけ書いてある)
後藤先生:ま、こういう事なんで。
生徒G:こういうって・・・
生徒J:困るよー。
生徒K:しかも、何その置手紙。
掃除のおばさん1:失敗作の方がマシじゃん。
柳瀬先生:まぁ、オレらはこういうことで。
後藤先生:そうそう、一花咲かせてくるで。
生徒J:一花・・・って。わけわかんないって!
生徒K:わたしたちどうなるの??
柳瀬先生:ま、達者でやれよ。
(少し何か弾いて華麗に去る。生徒はざわめく。)
マリ絵先生:(咳払いをする)
弟子:(真似をする)
マリ絵先生:真似しないでよ。
弟子:ういっす。
生徒K:な・・・何なんですか?なんか用ですか?
マリ絵先生:今日からこの音楽部の顧問になったマリ絵先生です!
弟子:私はマリ絵先生についている、弟子のアルテイシアです!
生徒F:思いっきり日本人じゃない。
マリ絵先生:さあ、つべこべ言ってないで練習を始めましょう!
みんな:えーーー?!今から??
マリ絵先生:え?何かおかしいかしら?
生徒M:もうこんな時間ですよー。先生が来たせいで、もう下校時刻じゃないですか。
マリ絵先生:もうおしまいなの?もう少し歌ってから帰りましょうよ!みんな歌好きなんでしょ?
生徒L:困ります、そんな勝手なことされちゃ。
生徒M:そうだよね、みんなだって都合があるんだから。
生徒N:歌が好きなのと、そういうのとは別!
生徒L:さ、帰ろう!
みんな:(帰ろー!などといって帰る。生徒A、Bだけが残る。)
マリ絵先生:いっつもこうやって時間通りに終わるの?
生徒A:っていうか、時間になるとみんな帰っちゃうんだよね。
弟子:挨拶もなしで?
生徒B:そう。やってる曲はなんっか堅苦しいー感じの曲だし。
マリ絵先生:どんな曲?歌ってみてよ!
生徒AB:えーー。嫌だよ。
弟子:どうして?
生徒AB:恥ずかしいもん。
マリ絵先生:恥ずかしい?!あなたたち、歌が好きなんでしょ?
生徒A:全然おもしろくないんだもん、こういう曲って。
生徒B:そう。なんか歌いたいとは思わないよね、みんななんでこんなのやってるんだろう。
弟子:どんな曲にも良さはあるものだよ。
生徒A:そんなこと言われてもねぇ。
マリ絵先生:じゃあ、好きな曲を歌えばいいじゃない!こんなのはどう?
(ある2人が出てきて少し歌う)
生徒AB:楽しそう!!
マリ絵先生:それじゃあ、これで決定だね!明日から猛特訓よ!
生徒B:みんな乗るかなぁー。
弟子:みんな楽しいって言うに決まってるよ!
生徒A:それが・・・
マリ絵先生&弟子:それが???
生徒A:結構頭の固い人たちなんだよね。
(何か1曲歌う)

次の日、音楽室にみんなが集まりました。
生徒A:先生、遅いねぇ。
生徒C:化粧でもしてんじゃないの?
生徒F:それはあんたの場合だけだよ。
生徒C:あたしがいつそんな不真面目な行為をしたっていうの?
生徒N:ちょっと待って、化粧が不真面目だっていうの?
生徒Q:ってかマナーでしょ?
(3人は騒ぎ出す)
生徒I:レベル・・・低いよね。
生徒J:ホントだよ、何でこう、くだらないことで喧嘩するのか・・・。
生徒I:そうだ、パフェ食べに行かない?
生徒K:いーねぇ!何処へ?いつものとこ?
生徒J:えー、あたし、アイスクリームな気分なんだけど!
生徒IK:絶対パフェだよ!
生徒J:アイスクリームだって!今日は割引してもらえるんだよ!
生徒K:えーマジ?!
生徒I:何よ、Kまで!最初に誘ったのはあたしなのに!
生徒J:大体アイスクリームの方がおいしいじゃん!
生徒I:は?何いってんの?おかしいんじゃない?ありえない!
生徒J:あんたの方がありえないよ!だからダイエットしたって意味ないんじゃん!
生徒I:あたしの何処がデブだっていうの?
生徒J:デブとは一言も言ってないでしょ!
みんな:・・・・・・。
掃除のおばさん1:人のこと、言えないよね。
みんな:(深くうなずく)
マリ絵先生:さぁ、今日から新しい曲をやりますよ!
生徒C:なによ、送れて入ってきて!どういうこと??
マリ絵先生:あら、ごめんねぇ。職員会議があるんだよね、この学校。
生徒P:どこの学校にもあるだろ・・・。
弟子:さ、練習始めよう!
生徒C:なんで仕切ってんの!初めて来てなんなの?さっきからその態度は!
生徒A:ちょっと、それは言いすぎだよ!
マリ絵先生:そうそう、曲に入る前に発声練習しなくちゃね!
生徒C:もうやりました!
マリ絵先生:いいの、もう一回。さぁ、あとに続いて!
(『アマリリス』のだんだん転調バージョン)
生徒F:何?この発声!
生徒C:やってらんないよね!
マリ絵先生:みんな、もっと楽しそうに歌いなさいよ、顔が笑ってないわよ。
(もう一度歌う)
マリ絵先生:いいわねぇ!そろそろ曲を始めましょうか・・・。
生徒O:ちょっと待ってくださいよ、楽譜もないのにどうやって歌うの?
マリ絵先生:簡単に覚わるわよ!
生徒P:困ります、そんなのー。そんないい加減なことじゃ・・・。
マリ絵先生:何も楽譜どおりに歌わなくても、いいものはできるわよ!
生徒J:楽譜がなくて、どうやって音読むんですか!
マリ絵先生:さ、あとに続いて!
(『It's A Small World』を少しずつ歌っていく)
生徒L:こんなん、ちっちゃい子みたいじゃん!
生徒O:そうだよ、バカにしてんの?
マリ絵先生:あたしは、今のあなたたちよりも、小さい子供の方がよっぽど楽しそうに歌ってると思うわ。
生徒P:関係ないだろ、そんなこと!俺達はなぁ、高校生なんだよ!
生徒N:そう、こんなんじゃ、今年のコンクール、絶望的だよ!
生徒Q:まぁ、期待はしてないけどね。
生徒A:コンクールよりも、大事なものってあるんじゃないかな?
生徒C:何かっこつけたこと言ってんの?やる気ないだけのくせに!
マリ絵先生:みんなにも考えてほしいな。歌は賞とかじゃない!音楽で闘ったり、お金にしたり・・・みんな一番大事なものを、
      忘れすぎているわ!!(劇的に)
みんな:・・・・・・シーン
弟子:先生、ちょっと・・・自分の世界に入りすぎ・・・
マリ絵先生:さ、練習の続き!
(みんなで『It's A Small World』を歌う)
生徒A:楽しい!こーゆうの、めちゃくちゃ楽しいよ!
生徒B:ホントだよね!
生徒C:何いってんの?こんなの、間違ってるよ!
生徒D:うん、こんなんじゃ、雰囲気全然違う!やってらんないよね!
生徒C:帰ろう!
(生徒ABFGIJKR以外は帰る)
生徒A:先生、ごめんねー。ああゆう人達なんだよね。頑固でしょ。
マリ絵先生:うーん。。。でも、そのうちわかってくれるわよ!さ、練習しましょう!
(少人数で歌う)
マリ絵先生:もっとあるのよ、楽しい曲!
生徒B:でも、新しい曲もみんなが揃って歌いたいなぁー。
生徒F:音楽部崩壊!って感じだよね。
生徒I:またぁ、そうやって縁起でもないこと言わないでよ!

学校の帰り道にて
(マリ絵班の歌声が聞こえてくる)
生徒R:どうする?あれ。
生徒P:ばっかみたい!あんな奴ら、ほかっとこうよ!
生徒H:でも、どうするの?
生徒C:あたしらはあたしらで練習してコンクール出るしかないじゃない!
生徒D:もういいよ、音楽室なんて!ここでやろうよ!
生徒C:嫌だよ、恥ずかしいじゃん!
生徒E:そうだよ!あんな曲ここで歌ったら変に思われるよ!
生徒D:そんなこと言って、わたしたち、音楽部なんだよ?
生徒H:いくらなんでも、それは・・・。

また次の日、音楽室で。公園班が集まっている。
生徒C:さぁ、練習しようよ!
(公園班1曲歌う。曲が終わったら・・・)
マリ絵先生:さ、練習しますよ!
(マリ絵班歌う。途中で・・・)
マリ絵先生:あら、あなたたちも一緒に歌いましょうよ!
生徒C:嫌だよ!
生徒D:そうそう、あなたたち、そっちには付き合ってられないから。
生徒A:感じ悪ーい!何なのさ!
生徒B:ホントだよね。
マリ絵先生:まぁまぁ、喧嘩しないでよ。みんなで一緒に歌いましょう!
(みんな歌う)
マリ絵先生:みんな大分うまくなってきたみたいね!新しい曲やってみましょうか!
生徒C:は?こんないい加減でいいわけ?
マリ絵先生:たくさん歌っていればだんだん上手になってくるんだよ。
生徒D:そういう低レベルなこと、やりたくないんですけど!
マリ絵先生:低レベル?一体どういうことなの?!(低い声で)黙って聞いてりゃさっきから!おめえらいい加減にしとけよ!
      歌えもしねぇのにでかい口きくんじゃねぇよ!!
弟子:マリ絵先生!
マリ絵先生:あぁ?だいたいなぁ、お前等の成績がボロボロだっていうから、わざわざ遠いところから来てやったのに、
      何だよ!大体、今までの先生、ありゃなんだよ!ちゃらんぽらんじゃねぇかよ!!(両先生が袖から顔を出す)
      おめえら、文句言わずに黙って歌いやがれってんだ!
みんな:・・・・・・。
マリ絵先生:(キョドって)あ!え?あ、・・・あのぉ、さ、新しい曲を歌いましょう・・・。
生徒J:う、歌おっか・・・ははは・・・(笑)
みんな:(苦笑)
生徒R:新しい曲ってどんな曲なんでございましょうか?
生徒CD:そ、そうですねぇ、き、聞いてみたいですわ・・・。
マリ絵先生:あら、まぁ!どんな風の吹き回しかしら!
掃除のおばさん1:どうもこうもないわな!
みんな:黙ってなさい!
掃除のおばさん1:はい。
(劇出演者以外2人が1曲歌う)
みんな:かっこいいーーーっ!歌いたい!!
マリ絵先生:そうね!さ、歌いましょう!後に続いて!ほら、Cさん、ココ歌ってみなさい!
生徒C:え?
マリ絵先生:ほら、早く!
生徒C:嫌だ、恥ずかしい!
生徒A:恥ずかしくないよ、ほら!
生徒C:(歌う)
(生徒CDHPが交代でソロをやる)
生徒D:自分たちが楽しいって思えなくちゃだめなんだね!
生徒H:歌ってて恥ずかしいって言ってるようじゃ、だめなんだね!
生徒C:・・・なんか、大事なこと、教わった気がするよ。
生徒P:なんか、楽しいね。
公園班:うん!
生徒B:さぁ、みんなで歌おう!
(全員で合唱する)

そして、県コンクール本番。
マリ絵先生:さ、みんなで頑張ろうね!もう、好きなように歌うんだよ!
みんな:はい!!

なんと全国大会に出場決定!!
生徒A:マリ絵先生、ありがとう!
みんな:ありがとう!!
マリ絵先生:何言ってるの、みんなの力じゃない!
生徒B:・・・ところでさ、先生、本名は何なんですか?
生徒C:そうそう、ずっと気になってたんだけど!マリ絵・・・って名前なの?
マリ絵先生:そうよ、わたしは、マリ絵よ!
弟子:そうです、あなたはマリ絵先生です。
マリ絵先生:いちいち繰り返さなくてよろしい!(怒)
弟子:す、すいません!
生徒H:じゃあ、名字は何なんですか?
生徒F:不自然だよね、名字がない人なんて絶対いないんだし!
生徒G:そうそう、なんて名前なの?
マリ絵先生:まあ、そこら辺は、シークレットってことで・・・さ、みんな帰りなさい!
生徒I:えーーー?!あんたは何者なの?!
生徒J:そうだよ!
生徒D:じゃあ・・・。
(みんな、先生に襲いかかる。するとかつらが・・・!)
生徒P:あーーーーーっ!!
みんな:男じゃん!
マリ絵先生:ばれちゃあ、仕方ないなぁ。僕は【本名】と申します。
弟子:・・・!!!!!!シ、ショック!!
掃除のおばさん2:し、知らなかったのかよ!
生徒D:マジっすか・・・
弟子:マリ絵先生!す、好きだったのに!!
みんな:!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(合唱して終わり)


      ☆☆☆END☆☆☆