ワイド・ボディーの秀作マシンといわれるParagonは、ゲームの面白さだけでなく非常に印象的なバックグラスをもつ。これは有名なアート・デザイナーPaul Feris によるものである。ルールとしては「P」「A」「R」「A」「G」「O」「N」のレター完成が基本なのだが、ドロップ・ターゲット、スピナー、キックアウト・ホール等の仕掛けも豊富で、シンプルなルールの中にも奥の深さを感じさせるParagonもこの時代の名作の1つと言ってよいだろう。
Eight Ball Deluxe (1981)
ビデオ・ピンボールでも有名なこのマシンは、1980年代前半を代表する1台である。発売後4,5年経っても、ピンボールの人気ランキングの上位にとどまっていたのは、驚異的だ。1〜7(8〜15)までのドロップターゲットを倒し、最後に8番を倒すという分かりやすいルールと、6つあるスペシャルの面白さが人気の原因だったのだろう。この当時のBallyマシンの中でも、スペシャルの多さは特筆ものである。何度プレーしても飽きの来ないルールは、本当に傑作である。
Centaur (1981)
ゲームルールの秀逸さもさることながら、バックグラスとプレイフィールドの美しさに「Centaur」の特徴があると言っていいかもしれない。Paul Ferisがバックグラス・アートを手がけており、白と黒と赤の3色を使ったペイントはとても美しく、一種幻想的な雰囲気をかもし出している。マシンとしてもこの時代には画期的な仕掛けが多く、自動的にプレーフィールドにボールを打ち出したり(最高5ボール)、マグネットを使った演出や、アウトレーンに落ちたボールを戻す仕組みなどがあった。
The Addams Family (1991)
フリッパー・ピンボールの歴史上最大のベストセラーマシンがこのThe Addams Familyである。Pat Lawlorデザインによるこのマシンはミニ・ゲーム、ジャックポットを取り入れた近代ピンボールの頂点に立つマシンであろう。ふんだんに盛り込まれたフィーチャーとそのバランスの良さは幅広く多くのプレイヤーの支持を受け、発売から10年以上たつ今でも人気が高い。映画の版権物であるが、映画のストりーに沿った様々なギミックがゲーム性を高めている。ピンボールの歴史に残る傑作中の傑作である。なお、1994年にThe Addams Family (SPECIAL COLLECTORS EDITION)が1000台限定で発売され、コレクターズ・アイテムになっており、日本にも1台だけ輸入された。
Gottlieb
Big Hit (1977)
ドラム式ピンボールはルールが単純な物が多いが、その中でも極めてシンプルなルールで、しかも面白いのがこの「Big Hit」である。野球がモチーフなので、当然プレイヤーの目的はホームインして得点(RUN)を稼ぐことだ。通常の得点以外にもこのRUNの得点も別に用意されていて、これでもリプレイが取れる。そして、ドロップターゲットを倒した側のホームランにスペシャルがつく。複雑な物は何もない、ひたすらドロップターゲットを倒し、スペシャルを狙い続けるだけだ。
Genesis (1986)
Williamsに完全に差をつけられたPremier(Gottlieb)が復活の兆しを見せたのがこの時代である。Rock Encoreによってバックグラスに写真を取り入れたPremierは、ゲーム性は比較的オーソドックスであった。このGenesisも基本的なルールはオーソドックスなのだが、フューチャーの完成とマルチボールによってプレイフィールドの倍率が累積的に上がるという画期的なコンセプトが採用されていた。シンプルなルールと抜群のゲーム性、まさにGenesisは1980年代なかばを代表する名作である。
Williams
Hi-Speed (1986)
Steve Ritchieデザインのこのマシンは、Williamsのマシンの中でも最高傑作といわれ、最も有名なマシンの1台である。このマシンの革新性は、1.マルチ・ボール&ジャックポットという明確なルールの確立 2.ステイタス・レポートの採用 3.ハイ・スコアの登録。ただし、この機能はタッグ・チーム(ゴットリーブ/1985)に既に搭載されている 4.故障しているスイッチを検出するための自動スイッチテストと、プレイヤーのレベルに応じて自動的にリプレイ点を調整する自動リプレイパーセンテージの採用 5.プレイヤーとオペレーターの情報のため英数字ディスプレイを搭載、などである。何よりもスピード感あふれ、飽きのこないルールは、ゲームとして最高に面白い。
Pin・Bot (1986)
「Pin・Bot」は、今や有名なWilliamsのピンボール・キャラクターになっているが、最初に登場したのがこのマシンである。その後Taxiに乗客として登場し、「The Machine」で花嫁が登場し、「Jack・Bot」でリメイクされた。Pin・Botは、分かりやすく比較的簡単な2ボール・マルチが好評で、ゲーム状況に対応した視覚的、サウンド的効果が画期的なマシンであった。
Taxi (1988)
Mark Ritchieは「Taxi」以外にも「Police Force」(1989)「Diner」(1990)など、似たような傾向のマシンをデザインしている。いずれも2ボール・マルチ・ボールが出来るが、時間制のジャックポットはシングル・ボールでも獲得できる。「Taxi」では5人のお客を乗せるとジャックポットがリットする。また、コントロール・ゲートを好んで使うのも彼の特徴である。他にも、ミリオンやミステリーなどのフィチャーも盛り込まれており、バランスの取れた人気の高いマシンである。
Earthshaker! (1989)
Pat Lawlorのデザインによるこのマシンは、マルチ・ボール――>ジャックポットという一連のマシンの集大成ともいうべき傑作マシンである。マルチ・ボールには2ボール・マルチと3ボール・マルチがあり、各々独立しているのだが、条件によって2ボールから3ボールへ移行できるゲーム・ルールは秀逸だ。センター・ランプレーンによってマイルを進め、エキストラやスペシャルやビッグポイントを取るのも当時は画期的な発想だった。飽きの来ないゲーム性と抜群の得点バランスは、ピンボールの歴史に残る名作であろう。
Data East
Laser War (1987)
1987年に突如としてピンボール業界に参入した、Data Eastの1号機がこのマシンである。初のデジタル・ステレオ・サウンドの採用に加えて、マルチ・ボール、ジャックポットの分かりやすいルールは、完成度の高さを感じさせる。Data Eastの総支配人はSternの創業者Sam Sternの息子Gary Sternで、現在のSternの社長である。
Time Machine (1988)
Data Eastが初期に得意としていた、3つのターゲット・バンクx3ヶ所というタイプの集大成的マシン。「Time Warp」のレターの完成で訪れる100万点チャンスと、マルチボール&ジャックポット&スペシャルのバランスは非常に面白い。サウンド、ゲーム性すべてにおいてData East pinballを代表する傑作マシンである。
Stern
Flight 2000 (1980)
Sam Stern は1947年にHarry WilliamsとともにWilliamsの共同経営者となった。1959年にハリーから完全に会社を買い取りオーナーとなり、後にこれを売却した。1977年になるとSamはChicago Coinを買収し、Sternと社名を変更した。それ以降Sternは1984年に倒産するまで30台以上のピンボールを発表した。Flight 2000は、その中でもSternを代表する1台である。このマシンのデザイナーは、なんとHarry Williamsである。ピンボール界のエジソンと呼ばれた彼は、当時ピンボールのデザインやコンサルティングなどをしていた。彼が手がけたマシンは、Toledo(Williams/1976)、SternではGalaxy(1980)やこのFlight 2000などいずれも傑作である。このマシンは、3ボール・マルチ・ボールができ、ロック・ポイントの視覚的な楽しさや、ドロップ・ターゲットによるカウント・ダウンの演出などが良くできたマシンである。
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