2P/3P/登場した人々4P


-悲報-


本日も、営業部クレーム処理班、珍 馬七のデスクの上には
お茶が入れられてなかった。
今日こそいってやろうと決心したバナナは
女子社員を呼んだ。
呼んだ、、、呼んだ、、、呼んだ、、、
誰ひとり、返事は返ってこなかった。


入社20年目、晴れの日







昨日、田舎のママからスイカを4個送ってきた。
『まーちゃんにもお裾分けしてあげて。  -ママより-』
わたしには17歳年下の弟がいる
しかたないから、会社の帰りに葛西まで持っていくことにした
通勤電車の中、わたしは重いスイカを2個かかえて旅立った。

葛西の駅をでた時それは突然やって来た
お昼のタマゴ焼きだ!
駅へ戻ろうかとも思ったが途中の公園の方が近い!
わたしはお尻の割れ目あたりにグっとリキミを加えオカマ歩きした
一歩、また 一歩、けっして大地にキズをつけない様に、、、
着いた、、、、、、、でもそこはガラのわるい若者たちの集会場だった
今、大声で怒鳴られたら、、、指一本でもさわられたら、、、
おしりのポケットから泣けなしの三千円をお渡ししようとしただけで、、、

また歩いた、、、一歩、、、また一歩、、、
大きなビデオ屋があった!
大きな賭けだった、、
スイカを両手にぶらさげたオカマが店内を一周した、、、
オカマは賭けに負けた、、、客用トイレはなかった、、、
負け犬の顔からは、あぶら汗がたれている、、、

また一歩、、、
もはや一歩というより、新興宗教のダンスのようだ、、、
踊りながら、最後のヤマ場、階段にたどり着いた、、、
踊り場で、これがホントの、、、踊り、、、
こらえた、、、歯をくいしばって、、、、

6年の浪人生活でのせいではないが 弟の部屋は足の踏み場もない
50cm進むごとに物を移動させないと進めない
たった3m進むのに8つも動かした、、、
秒読みは最高潮に達していた、、、
トイレのドアをしめた、、、
何とかなりそう、、、
下を見た、、、
何と便座がわれて、片方ない!
しかも便器は古墳時代から一度も洗ったことがない程汚い!!
目の前から光りが消えていく、、、
わたしは暗黒の闇なかで空中浮遊を修得した、、、
両足が痙攣する、、、

帰りの電車で周りに人がいず、ゆっくり座れたのは
きっと祈りが通じたのだろう、、、

2000-8-7
『凛』に入りかけた時、後ろから呼び止められた
『センパーイ、ここ入りまんの?』
「あ〜松尾くんじゃないのー。あれぇ、もう食事はすんだの?」
配送班の松尾くんだった。
「いや、あの、ヘェー こんなとこに喫茶店があったんだぁ、気がつかなかったなぁって、、、
その、ちょっとね、、、」
『センパイ、はいりまひょ、さぁはいりまひょ、イッヒッヒ。
オモロイはなし、ありまっせ! さっ、さっ。』

いくよさんはサイフォンでコーヒーをいれてた


『センパイ、-OL 涙に濡れた残業-もう見ました?』

いくよさんが振り向いた

わたしは、口から店中にコーヒーをふるまいそうになった
『宴会班の蒲田さん、土、日にお芝居やってて、その発表会ですわ。』
『なんや、去年の-コギャル 学校イかずに・・・-が

ごっつ評判よかったんで続編らしいですワ。』


いくよさんが眉をひそめた

『蒲田さん張り切ってて、舞台の上、大股開きで走り回ってますワあ。』

いくよさんの肩がふるえてる

『あたし、AV女優の藤原モリカににてるんで〜す、ってノリノリですがな。』
、、、なんで、そんなとこだけ大声出すの、、、、死にたい、、、


いくよさんの全身が小刻みに震え出した
『松ちゃん、いらっしゃい。蒲田さんっておもしろいのねぇ。』


みんなはもう常連になっていた、、、、
『ご一緒の方、、、はじめてかしら?、、、』


       2000-8-8



午後2時
宴会班の蒲田さんに会社の外へ呼び出された
角をまがった路地にやけに背の低い男が待っていた
『こいつが本多かっ?!』
『おい、トシコ!こいつが本多かぁ?』
蒲田さんが小さくうなずいた、、、
『ッコノヤロ〜! ッテめぇー ッコノヤロ〜!』
、、、、、バキッ!  グギュ!  ボキッ、バッキッ!!、、、
男はいきなり自分の身体を殴りはじめた
、、、、、バキッ!  グギュ!  ボキッ、バッキッ!!、、、
『も〜かんべんしねぇ〜! ッテめぇー ッコノヤロ〜!』
、、、、、バキッ!  グギュ!  ボキッ、バッキッ!!、、、

わたしは、、、少しだけオシッコをした、、、いや、出てしまった、、、
男はさらに自分自身を殴った
、、、、、バキッ!  グギュ!  ボキッ、バッキッ!!、、、

『わかったかぁ! トシコ!お前が浮気すると、こ〜ゆ〜ことになるんだ!』
蒲田さんは、うつむいたままだ
わたしはズボンの股のあたりが約一cm 四方、冠水してるのを感じた
それは2cm、3cmとひろがった、、、
冠水は噴水にかわった、、、

『これで懲りたろう!もう浮気はしませんって誓え! トシコ!!』
蒲田さんはさっきより小さくうなづいた
『よしっ、いくぞ!』

ふたりの後ろ姿を見送ったあと
「わたしは本多じゃありません、、、」
、、、、とつぶやいた。

2000-8-9
昨夜、二日続けて失禁してしてしまったわたしは
終電まぎわでアパートに着いた。
コナカで買ったスーツの替えズボンは2本
クリーニングは間に合わない
いそいで洗濯しなきゃ、、、と、、、
ドアに何かはさんである

-水道供給停止のお知らせ-

しまったぁ、、、忘れてた、、、
もう銭湯も終ってる、、、困った、、、
財布を見た、、、7000円あった、、、
もったいないけど、ホテルへいこう、、、

近所に『ホテル-沼』という古びたラブホテルがある
確か、一泊5000円と看板にでていた
仕方ない、、、クビになるより、、いや、それより
これ以上ひどい仕打ちを受けないために、、、

フロントで大きなボタンを押すとマスクをかけた老婆がでてきた
『お一人さん?』
「ええ。風呂がこわれちゃって、、、」
『ノゾキじゃないだろうね、、、
消費税入れて6500円、現金前払いだよ。』
「あのう、5000円の部屋でいいんですが、、」
『今夜は、そこしか空いてないの!どーすんの?』
泊まるしかない、、、

さっそく服を脱ぎ、とりあえずトイレに入った
ちゃんと揃った便座はいい、、、思わず座りたくなってウンコをした、、、
気持ち良かった、、、
ところが立ち上がってノブを回したが水が出ない、、、
何度も回してみたがだめだ、、、
しょうがない、お風呂の水で流そう
、、、ここには洗面器がない!
婆さんのおっかない顔がよぎった
「何とかしなくちゃ、、、」
しょうがないから両手を合わせて手のひらに水をためて運んだ
3回、、、7回、、、15回、、、、、、、48回、、、
78回 運んだが満足のいく仕事とはいえなかった 、、、

次に洗面台でズボンを洗った
結婚してなくてよかったとはじめて思った、、、

やっと風呂に入れる、、、

なんて事だ、お湯が出ない
フロントに電話しよう、、、まてよ
、、、『今夜は、そこしか空いてないの! ありゃまぁ、トイレまで壊して!』、、、
婆さんの亡霊がでてきた、マスクの下は口が裂けてた
「ダメだ、電話できない、、、
しかたない、、、水でがまんしよう、、、」

やっと落ち着つけたのは午前3時半だった
冷蔵庫のなかの缶コーヒーは300円だった
財布の中にはあと500円あった
くつろぎの一杯、、、あしたの朝は、そっとここを出よう、、、

しらない部屋でひとり寝は淋しい
テレビでもつけよう、、、
『あぅん〜、あぁ〜〜ダメぇ、ダメぇ〜あぅん、あっっぅん〜〜』
いきなりアダルト・チャンネルが大音量で流れ出した!
とび起きてスイッチを切った
『あぅん〜、もっとぉ〜、あっっぅん〜〜』
スイッチが切れない、、、
『あぁ〜〜ダメぇ、イっちゃう〜、あっっぅん〜〜』
なんど切っても切れない、、、
顔から火をふいた、ひとりなのに火をふいた、、、
『まだよ、あぁ〜〜ダメぇ、まだだめぇ〜ん』
そうだ、コンセントを抜こう!
でも、テレビと壁の隙間に手が入らない、、、
『いや〜ん、そこダメぇ〜、』
テレビとテレビ台がくっついてて重くて動かない
いち、にの、さん!
『あ〜、ついてぇ、いち、にぃ、さん〜あ〜〜〜〜〜〜いくぅ〜〜〜』
ガチャ〜ン!!

わたしはこっそりホテルを抜け出し遠回りしてアパートへ戻った、、、
午前5時だった
2000-8-10
『ボク夏休みにNASAへいくんだあ♪』
本多宣伝係長がバレエを踊りながらみんなのデスクのまわりをまわっている
手で何かを握ってはそれぞれの机のうえに置いている
わたしの番がきた、、、
1分間、よーく見たが何もなかった
本多宣伝係長は舞いながら去っていった、、、


       2000-8-11
今日一日だれも口をきいてくれなかった、、、


       2000-8-12
ひとりでディズニーランドに行って来ました。
イッツ・スモール・ワールドで一日楽しく過ごさせていただきました。
いつか彼女ができたら一緒に来たいとおもいます、、、


       2000-8-13
イチゴから電話があった、、、
とっても楽しそうだった
半年前
『バナナも人生変えるとイイわよ。』
その言葉でめざした人生、、、

きっと明日はあかるい、、、


       2000-8-14

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