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レナード・バーンスタイン

 

●経歴

 

1918年8月25日にマサチューセッツ州ローレンスにユダヤ系ロシア移民の子としてアメリカで生まれた。ハーバード大学・カーティス音楽学校で学び、大成した最初の大指揮者で、セルゲイ・クーセヴィツキーに師事。指揮者、作曲家、ピアニストをこなしている。活動もアメリカのオーケストラを中心に行い、最終的にはヨーロッパ各地のオーケストラにも客演し、彼ならではの作品への強い共感に彩られた名演を残してきました。

指揮者としては特に1969年に、アメリカ三大オーケストラの1つであるニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督(首席指揮者或いは常任指揮者にも相当)から同楽団初の桂冠指揮者となって以降は、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団を筆頭に各国の主要なオーケストラとの共演で、全く老成とは無縁の万年青年風の情熱的な、それでいて一層の円熟と風格を感じさせる素晴らしい演奏を展開してきたのですが、1990年に健康上の理由で引退を表明した直後に亡くなりました。

作曲家としてはポピュラーな曲を作曲し、ミュージカルでは『ウェスト・サイド・ストーリー』『キャンディード』『ピーター=パン』、バレエでは 『ファクシミリ』 『ファンシー・フリー』 、ジャズでは 『プレリュード・フーガとリフ』 、映画音楽では『波止場』、吹奏楽曲では『ケネディ大統領就任式のファンファーレ』、管弦楽曲では『ディヴェルティメント』『セレナード』『スラヴァ』がある。2000年で没後、10周年を迎えました。

 

編著:井上和男、発行者:株式会社 三省堂

ポリグラム株式会社

著:柴田龍一、発行者:ドイツグラモフォン

 

 

1990年6月に、レナード・バーンスタイン自身が提唱し、心からその成功を祈っていた、パン・パシフィック・フェスティバル(PMF)が札幌で幕を開けた。レナード・バーンスタインはそのために来日、そして次の演奏会に臨むために東京へ移動した際に、我が国の暑さと湿度により体の調子を崩し、アメリカへ戻ってまもなく逝ってしまった。そして1998年はの生誕80年の記念の年でした。

レナード・バーンスタインは非凡な才能で、作曲家として、また指揮者として、生涯にわたって独自の活動を繰り広げた。指揮者レナード・バーンスタインの素晴らしい仕事振りは、精力的に行われた録音によって聴き継がれ、現在においては、それによってしか彼のことを知り得ない、新しい世代のファン層をも確実に増やしている。そして、あらゆるジャンルの音楽に対する寛容な態度と、それら多様な音楽を融合し、また凌駕して自身の語法に溶け込ませ開花させた、作曲家としてのレナード・バーンスタインを今振り返るとき、そのヴァイタリティと才能にただただ脱帽し、が真の音楽家であったことを改めて認めざるを得ない。

最近では、ピエール・ブーレーズがそのふたつの活動、指揮と作曲を平行して行ってはいるものの、レナード・バーンスタインのように舞台音楽、とりわけミュージカルの分野でも同時に成功を収めた作曲家は、他には例をみない。

又、一方で教育者としてのレナード・バーンスタインの一面も忘れてはならない。冒頭のPMFしかり、タングルウッド音楽祭でも、恩師セルゲイ・クーセヴィツキーの後を継いで、素晴らしい才能を持つ若い指揮者を発掘し、育て上げた。PMFにおいても初回から毎年指揮しているマイケル・ティルソン・トーマスがその筆頭に挙げられよう。1990年のPMFの開会式で、「若い世代と自身の持つすべてを、分かち合えるものはすべて分かち合うという結論に達した」とスピーチしたレナード・バーンスタインの言葉に、その本意を読みとることができよう。

マサチューセッツ州ローレンスに生まれたレナード・バーンスタイン (1918-1990)は、ハーヴァード大学を経て、カーティス音楽院に学んだ。1940年と1941年にタングルウッド音楽祭でセルゲイ・クーセヴィツキーに師事して、その才能を認められ、1942年にはアシスタントを務めた。またロジンスキーに招かれ、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者を務め、急病のブルーノ・ワルターの代役で輝かしいデビューを飾ってから、引く手あまたの売れっ子指揮者になるまでに、それほど時間はかからなかった。このディスクで、レナード・バーンスタインの音楽をよく理解し、瑞々しい演奏を聴かせるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とは1947年に初めて出会い、1948年から1949年まで音楽顧問を務めた。指揮者として第一歩を踏み出していた頃、作曲家としてのレナード・バーンスタインは、『第1番「エレミア」』(1943)、『第2番「不安の時代」』(1949)と交響曲を2曲書き終え、バレエ・シアターの委嘱を受けるなど、既に充実した仕事をこなしていたわけである。

カーティス音楽院をやめてまもなく作曲されたクラリネット・ソナタ(1941-42)を始めとして、『ピアノ組曲「7つの記念日」』(1942-43)などのアカデミックな書式の路線の延長上の作品『セレナード』(1954)、舞台音楽のせかいで、『ウェスト・サイド・ストーリー』の爆発的ヒット至る道を切り拓いた最初の作品であり、ラテン・アメリカの音楽、そしてジャズのメロディやリズムなどで、ダンス・ミュージックをレナード・バーンスタイン流に味付けした『バレエ音楽「ファンシー・フリー」』(1944)、また、ビッグバンド・ジャズやスイング・ジャズを存分に取り入れた『スラヴァ!』(1977)というこのディスクに収められた3曲は、それぞれレナード・バーンスタインの持つあらゆる側面を表現し得た、そしてレナード・バーンスタインの作曲史上においても記念碑的な作品である。また、その魅力を余すことなく伝えられる彼自身の棒によって聴くことができるのは、最高に幸せである。

 

著:野平多美、発行者:ドイツグラモフォン、CD番号:POCG-30022 459-398-2

 

 

●作品(ミュージカル)

 

ミュージカル映画「ウェスト・サイド・ストーリー」

 

○ストーリー

 

ニューヨークの下町ウェストサイドの広場では、2つの非行少年グループが鋭く対立し、まさに一触即発の危機をはらんでいる。人間業とは思えぬキビキビとした群舞でそれが表現される。一方は同じ白人からイタ公と蔑まれるイタリア系のジェット団、もう一方は明らかに肌の色が違うプエルトリコ移民のシャーク団、対決の理由は特にない。しかし最近

シャーク団が急速にのして来たことが、ジェット団には目障りなのだ。シャーク団のリーダーはベルナルド(ジョージ・チャキリス)、紫色のオープンシャツを小粋に着こなした美青年だ。彼にはアニタ(リタ・モレノ)という可愛い恋人がいる。

相手のイタ公組の大将リフ(ラス・タンブリン)は、先輩のトニー(リチャード・ベイマー)に応援を頼み、体育館のダンスパーティに臨む。トニーは『何かが起こりそうだ』(作詞スティーヴン・ソンドハイム、作曲レナード・バーンスタイン)を歌い、不安を盛り上げるのだ。その夜トニーは、プエルトルコから出て来たばかりのベルナルドの妹マリア(ナタリー・ウッド)と知り合い、二人は強く惹かれ合う。

トニーは愛するマリアのためにも、2つのグループの無意味な衝突を回避させ、和解させうようとするが、 逆に両者激突の渦に巻き込まれてしまう。高速道路の下の対決、激しい決闘で、 ジェット団のリフがベルナルドに殺されたのを見たトニーはカッとなってベルナルドを殺した。 なんと彼は愛するマリアの兄を殺してしまったのだ。マリアはその驚きと悲嘆を『あんな男』と絶唱し、さらに『私は愛している』と、トニーと共に別々に二重唱を歌うのである。

死んだベルナルドは、生前、仲間の一人チノ(ホセ・ドーガル)を妹マリアと結婚させようと思っていた。チノもそれを知っていた。兄を殺したトニーをまだ愛して止まぬマリアを見て、チノの感情は爆発した。拳銃を抱いて狂ったようにトニーを探し求めた。マリアはトニーに報せなければならない。やっと彼の姿を認めた時、間一髪、チノの弾丸はトニーを撃ち殺していた。そしてマリアも折り重なって死んだ。

ニューヨークのスラム街を舞台に繰り広げられた若者たちの無意味な闘い、しかしそこにはアメリカの抱えた深い人種問題の悩み、貧困問題などが強く訴えられており、ただ面白いオペレッタ映画などといっていられないものが残った。しかしそれを理論として語るのはではなく、小気味の良い踊りと歌とリズムで見せたところに、アメリカらしいダイナミックな表現力を見る。

 

著:猪俣勝人、『世界映画名作全史 戦後編』。

 

ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」メドレー

 

1曲:「アイ・フィール・プリティ」

2曲:「サムシング・カミング」

3曲:「トゥナイト」

4曲:「ワン・ハンド・ワン・ハート」

5曲:「ジェットソング」

6曲:「アメリカ」

 

発行者:ポリドール、CD番号:PHCP100389ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス管弦楽団

 

 

ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」組曲

 

編曲:エリック・クリーズ

発行者:ポリドール、CD番号:F35L20103エリック・クリーズ指揮フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル

 

 

ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」からシンフォニックダンス

 

レナード・バーンスタインの代表作「ウェスト・サイド・ストーリー」は、ニューヨークのマンハッタンのウェスト・サイドでの不良少年グループの抗争と、敵対する二つのグループのそれぞれに属する少年と少女との恋を描く、20世紀の「ロメオとジュリエット」と呼ぶべきミュージカル。原案・演出・振り付けは、ジェローム・ロビンス。台本をアーサー・ロレンツ、作詞をスティーヴン・ソンドハイムが担当した。ワシントンD.C.でのプレビューの後、1957年9月26日、ブロードウェイのウィンター・ガーデン劇場で公開され、たちまち、大きな反響を呼んだ。

ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」からの音楽をオーケストラ用のコンサート・ピースにまとめた「シンフォニック・ダンス」は、シド・ラミンとアーウィン・コスタルの協力を得て(二人がオーケストレーションを手伝った)、1960年に書き上げられた。初演は、1961年2月13日、カーネギー・ホールでルーカス・フォス指揮のニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団によって行われた。「シンフォニック・ダンス」はオリジナルのミュージカルの抜粋というよりはミュージカルの音楽を素材とした新たなオーケスストラ・ピースとしての性格が強い(例えば、名曲「トゥナイト」が「シンフォニック・ダンス」には含まれていない)

 

1曲:「プロローグ」

 

ジェット団とシャーク団の対立と抗争。

 

2曲:「サムウェア」

 

恋人たちは平和で愛情に満ちた世界を夢見る。

 

3曲:「スケルツォ」

 

争いのない理想の国で戯れる若者たち。

 

4曲:「マンボ」

 

現実に戻り、高校の体育館でのダンス・パーティ。

 

5曲:「チャチャ」

 

ダンス・パーティで出会った、トニーとマリア。名曲「マリア」の旋律が現れる。ジェット団とシャーク団と競い合う。

 

6曲:「出会い〜クール〜フーガ」

 

二人の出会いを締め括る音楽。「マリア」の断片を弦楽器が奏でる。

 

7曲:「ランブル」

 

ジェット団とシャーク団の決闘。トニーが殺される。

 

8曲:「フィナーレ」

 

マリアの哀しみとトニーへの思い出。 「私は愛している」 の旋律が現れる。そして「どこかで」の断片。

 

発行者:ソニー、CD 番号:22DS5518 、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

発行者:ポリグラム( グラモフォン) CD 番号:POCG1974 、マイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン交響楽団

発行者:ポリグラム( ロンドン) CD 番号:POCL1574 、デイヴィッド・ジンマン指揮ボルティモア交響楽団

発行者:ポリグラム( ロンドン) CD 番号:POCL1721 、デイヴィッド・ジンマン指揮ボルティモア交響楽団

小澤征爾指揮サンフランシスコ交響楽団

 

 

ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」から

 

発行者:日本コロムビア、CD 番号:COCO80010 、フランクフルト放送交響楽団ブラス・アンサンブル

発行者:ソニー、CD番号:SRCS6683

発行者:クラーベス、CD番号:50-8903、スローカー・トロンボーン・カルテット

編曲:ホイジンガ

発行者:BMGビクター、CD番号:BVCF1538ヴァイオリン:ヤープ・ファン・スウェイデン、アムステルダム・サキソフォーン・カルテット

 

 

ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」から

1トラック :アメリカ

3トラック ジェット・ソング

4トラック マリア

5トラック サムシングズ・カミング

8トラック ア・ボーイ・ライク・ザット/アイ・ハヴ・ア・ラヴ

10トラック:ひとつの手、ひとつの心(ワン・ハンド,ワン・ハート)

11トラック:トゥナイト

12トラック:アイ・フィール・プリティ

13トラック:サムウェア

 

編曲:デドリック&ユージン

発行者:株式会社BMGジャパン、CD番号:BVCF-1555 09026-68633-2カナディアン・ブラス

 

 

ミュージカル「ファクシミリ」(オーケストラのための舞踏的エッセイ )

 

バレエ『ファクシミリ』(1946年)は、バレエ『ファンシー・フリー』(1944年)、ミュージカル『オン・ザ・タウン』(1994年)に次ぐ、舞踊家ジェローム・ロビンスとのコラボレーション。バレエとしてはロビンスからの2作目の委嘱となる。レナード・バーンスタインは、その後もロビンスと、ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』(1957年)やバレエ『ディバッグ』(1974年)で共同制作を続ける。

ロビンスの書いたバレエのシナリオは以下の通り。

浜辺で女が一人さみしくたたずんでいる。そこに一人の男が現れ、二人は恋に落ち、燃え上がるが、直ぐに冷めてしまう。そして、もう一人の男性が現れ、また恋のゲームが始まり、今度は三角関係となる。しかし、結局、三人は虚しさを感じ、女は、満たされぬまま、また一人、孤独に戻る。

音楽は大きく二つの部分に分けられる。つまり、ゆったりとした音楽が少しずつ盛り上がって二人のワルツとなり、最後に冷めてしまう第1部と、ユーモラスなフレーズが二人目の男の出現を表し、独奏ピアノが活躍して三人の恋の騒動を彩り、最後は静かに締め括られる第2部からなっている。現代の不毛な恋愛をテーマとしたこのバレエ音楽を、レナード・バーンスタイン自身は「神経症的音楽」と記している。

バレエの初演は、1946年10月24日、ニューヨークのブロードウェイ劇場においてであった。コンサート・ピースとしての初演は、1947年3月5日、作曲家自身に指揮するロチェスター・フィルによって行われた。

 

著:山田治生、発行者:東芝EMI株式会社、CD番号:TOCE-9857 07243-5-45295-2-8

発行者:ソニー、CD番号:SRCR91202、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

発行者:ポリドール、CD番号:F35G50106、レナード・バーンスタイン指揮ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団

発行者:ポリグラム(ロンドン)CD番号:POCL1721、デイヴィッド・ジンマン指揮ボルティモア交響楽団

 

 

ミュージカル「キャンディード」序曲

 

発行者:ソニー、CD番号:SRCR8987、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

発行者:グラモフォン、CD番号:429 734-2、レナード・バーンスタイン指揮ロンドン交響楽団

発行者:日本フォノグラム、CD番号:PHCP100389ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス管弦楽団

発行者:ドイツ・グラモフォン、CD番号:413 324-2、レナード・バーンスタイン指揮ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団

発行者:ポリグラム、CD番号:POCG9573、レナード・バーンスタイン指揮ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団

発行者:ポリグラム(ロンドン)CD番号:POCL1721、デイヴィッド・ジンマン指揮ボルティモア交響楽団

発行者:東芝EMICD番号:TOCZ0015、ユージン・コーポラン指揮シンシナティ大学音楽学校ウィンド・シンフォニー

アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団

1992年5月16日アトランタ・ウッドラフアートセンターにて生演奏、ヨエル・レヴィ指揮アトランタ交響楽団

1995年6月25日ベルリン・フィルハーモニーホールにて生演奏、サイモン・ラットル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

ミュージカル「キャンディード」組曲

 

発行者:東京エムプラス、CD番号:MWWM500003、ハインツ・フリーセン指揮アムステルダム・ウィンド・オーケストラ

 

 

ミュージカル「オン・ザ・タウン」

 

発行者:ポリドール(グラモフォン)CD番号:POCG1689、マイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン交響楽団

発行者:Weaジャパン、CD番号:WPCC5853、エットーレ・ストラッタ指揮ロンドン・スタジオ・オーケストラ

 

 

ミュージカル「ピーター=パン」から

 

1曲:「僕の家」

2曲:「ピーター、ピーター」

3曲:「僕は誰でしょう」

4曲:「夢の国」

 

発行者:ポリドール、CD番号:35CD3043、ソプラノ独唱:ロバータ・アレクサンダー、ピアノ:タン・クローン

 

 

●作品(バレエ)

 

バレエ音楽「ファンシー・フリー」

 

ディッキー・タラハのドラムス、ティシー・ティエールスのベースギターを伴って、バーンスタインが自ら弾き語りするブルースでまず始まる。ディスクをかけるや否や流れる、バーンスタインの低音の渋い歌声にうっとりしてしまい、この思いがけない“おまけ”に感動してしまったのは、筆者だけではあるまい。この時代を表す効果音のように扱われているブルース『ビッグ・スタッフ』は、劇場においては、幕が開く前に、名高いジャズ・ヴォーカリスト、ビリー・ホリデイの歌が、幕の裏のジューク・ボックスから流れる設定であったという。このディスクはライヴ録音であるが、『ビッグ・スタッフ』のみ、前記のプレーヤーによってドイツ・グラモフォンのスタジオで録音されていて、作品の最初にさわりの部分、そして最後にワン・コーラス聴くことができ、思いがけない贈り物に出会った喜びに浸れるわけである。

『ウェスト・サイド・ストーリー』の演出、そして振り付けを受け持ったことで知られ、『ファンシー・フリー』でも振り付けを担当し、さらに自ら水夫役のひとりとして舞台に立ったジェローム・ロビンスとの出会いは、レナード・バーンスタインの舞台音楽において、たくさんの傑作を生み出した、素晴らしい出来事のひとつだった。

一幕のバレエ『ファンシー・フリー』は、当時のバレエ・シアター、現在のアメリカン・バレー・シアターが委嘱して、ロビンスと舞台美術のオリヴァー・スミスの発案で、レナード・バーンスタインが双方の意見を取り入れつつ作曲してできあがったという経緯を持つ。

メトロポリタン歌劇場の付属バレエ劇場において、1944年4月18日に初演されたこの作品は、後に『オン・ザ・タウン』の台本と作詞をベティー・カムデンと共にまとめた、アドルフ・グリーンに献呈されている。

あらましはこうである。

3人の水夫が、ニューヨークに上陸したある休日に、寂しさを紛らわすためにガール・ハントを企てる。そのうちのひとつは、それぞれ首尾よく娘と知り合い、仲よくその場を立ち去る。ひとりは取り残されて、意気消沈している。しかしその後、3人の友情にはかえられないと、ふたりとも、娘を伴って舞い戻ってくる。相変わらず娘がひとり足りないことについて、3人は話し合った結果、ふたりの娘をめぐってダンスのコンテストで決着をつけることになった。しかし、なかなか勝負がつかない。そのうちにふたりの娘は去ってしまう。夜も更け、ぼんやり時を過ごす3人のまえに、美女が登場。3人は飽きもせず、あわててその美女を追いかける、という、陽気な軽い筋立てである。

バレエ『ファンシー・フリー』は、その後のシナリオを発展させて、ミュージカル『オン・ザ・タウン』に仕立て直された。このミュージカルは、ブロードウェイのアデルフィ劇場において、1944年12月28日から1年半の間に、戦時中にも関わらず、なんと463回も上演されたという。また映画化もなされ、ジーン・ケリーとフランク・シナトラによる名画『踊る大紐育』(邦題)が大ヒットしたことはよく知られている。

 

ビッグ・スタッフ

T:「オープニング・ダンス」

U:「バーの場面」

V:「2人の娘の登場」

W:「パ・ドュ・ドュー」

X:「争いの場面」

Y:「ヴァリエーションT(ギャロップ)

「ヴァリエーションU(ワルツ)

「ヴァリエーションV(ダンソン=メキシコの舞踊)

Z:「フィナーレ」

ビッグ・スタッフ

 

著:野平多美、発行者:ドイツグラモフォン、CD番号:POCG-30022 459-398-2

発行者:ポリグラム(ロンドン)CD番号:POCL1721、デイヴィッド・ジンマン指揮ボルティモア交響楽団

 

 

●作品(ジャズ)

 

プレリュード・フーガとリフ (ソロ・クラリネットとジャズ・アンサンブルのための)

 

レナード・バーンスタインの代表的なジャズ・ピースである『プレリュード・フーガとリフ』は、ウディ・ハーマンの委嘱を受けて1949年に作曲されたが、ハーマン楽団の事情で、初演されないまま放置された。結局、初演は、1955年、テレビ番組「オムニバス」の「ジャズの世界」の回の中で行われた。そのとき、作曲家自身がスタジオのバンドを指揮し、クラリネット・ソロをベニー・グッドマンが担当した。グッドマンは1940年代からレナード・バーンスタインと親交があり、この曲の演奏(蘇演)をレナード・バーンスタインに進めたのは彼であったといわれている。

トランペットやトロンボーンの活躍する「プレリュード」とサクソフォーンによる「フーガ」、そして、「プレリュード・フーガとリフ」は、現在、レナード・バーンスタインの遺産を管理するアンバーソンの発行するニュース・レターのタイトルにもなっている。

 

1995年6月25日ベルリン郊外ワルトビューネ野外ステージにて生演奏、サイモン・ラットル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

●作品(映画音楽)

 

映画「波止場」からの交響的組曲

 

発行者:ポリドール、CD番号:F35G50357、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

発行者:ソニー、CD番号:SRCR9121、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

映画「波止場」

 

サントラより

 

 

●作品(管弦楽曲)

 

ディヴェルティメント(管弦楽のための)

 

『オーケストラのためのディヴェルティメント』は、1980年に作曲されたボストン交響楽団の100周年を記念して、作曲された。

ボストン交響楽団は、レナード・バーンスタインにとって特に因縁の深いオーケストラである。ボストンの近郊で育った彼が、13歳のときに、初めて生のオーケストラを聴いたのが、ボストン・ポップス・オーケストラであった。

したがって、ボストン交響楽団から委嘱を受けたこの作品には、レナード・バーンスタインのノスタルジックな思い出が詰め込まれている。この『ディヴェルティメント』では、オーケストラの編成が曲ごとにかなり異なり、オーケストラの各セクションがそれぞれに活躍するように書かれている(このこともレナード・バーンスタインのボストン交響楽団への感謝の表れであろう)。初演は、1980年9月25日、ボストンのシンフォニーホールにおいて、小澤征爾指揮のボストン交響楽団によって行われた。

 

1曲:「セネットとタケット」

 

セネットとタケットは、シェークスピア時代に、重要人物の劇場への到着や式典の開始を告げたファンファーレを意味する。ド(C)とシ(B)による主題は、百周年(Centennial)のCとボストン(Boston)交響楽団のBによっている。

 

2曲:「ワルツ」

 

弦楽器による8分の7拍子のワルツ。レナード・バーンスタインらしい機知に富むチャーミングな小品。

 

3曲:「マズルカ」

 

オーボエ、イングリッシュホルン、ファゴット、コントラファゴット、ハープによる楽章。最後にベートーヴェンの『交響曲第5番ハ短調』のオーボエのソロが現れる(がボストン交響楽団でよく聴いた曲なのだろう)。

 

4曲:「サンバ」

 

トランペットのファンファーレにシ(B)とド(C)で始まる半音階のパッセージが絡んでいく。

 

5曲:「ターキー・トロット」

 

4分の4拍子と4分の3拍子が結合されているユーモラスな音楽。

 

6曲:「スフィンクス」

 

意味ありげな重々しい間奏曲は切れ目なく、次の「ブルース」へと続く。

 

7曲:「ブルース」

 

ジャズのミュートを付けたトランペットのソロで始まる。ブラスと打楽器とピアノによる楽章。

 

8曲:「思い出に」〜「行進曲『ボストン交響楽団よ、永遠なれ』」

 

3本のフルートによる前奏曲(「思い出に」)では、今は亡きボストン交響楽団の指揮者やメンバーが思い出される。そして一転して、華やかな「行進曲」となる。レナード・バーンスタインが子供の頃にボストン・ポップス・オーケストラでよく聴いた『ラデツキー行進曲』が姿を変えて現れる。

 

著:山田治生、発行者:東芝EMI株式会社、CD番号:TOCE-9857 07243-5-45295-2-8

他に発行者:日本フォノグラム、CD番号:PHCP100389ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス管弦楽団

 

 

ハリル

 

発行者:ポリドール、CD番号:F35G50358、レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

セレナード

 

(プラトンの『饗宴』による、ソロ・ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ハープと打楽器のための)

ギドン・クレーメルの何とも切ないヴァイオリンで始まる、ソロ・ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ハープと打楽器のための『セレナード』は、5つの楽章から構成されている。第1楽章において、ソロ・ヴァイオリンの第1声部に続き、フガートの形式で声部重なっていく様は、ベラ・バクトールの『ヴァイオリン協奏曲第1番を』彷彿させ、第5楽章では、アルバン・ベルクの『ヴォツェック』や室内協奏曲の音が聞こえる。ヴァイオリン協奏曲ともいえるこの作品は、数多いレナード・バーンスタインの作曲の書式の中では、純粋な音楽の王道を踏んでいる。しかしながら、そこにほんの少しのジャズの要素が取り入れられたことによって、レナード・バーンスタインの音楽ができあがっているのである。

クーセヴィツキー財団の委嘱で、“セルゲイとナタリー・クーセヴィツキーの最愛の思い出のために”と、夫妻に献辞が記されたこの作品は1954年9月12日、イタリアはヴェネツィアのフェニーチェ劇場において、アイザック・スターンのヴェイオリンと自身の棒、そしてこのディスクと同じくイスラエル・フィルハーモニーにより初演された。

バレエの形態としては、「7人のためのセレナード」という題名で、1959年7月、イタリアのスポレートの音楽祭「ふたつの世界のフェスティヴァル」で、又、ニューヨークでは1960年に、ヘルヴェルト・ロスの演出により上演されている。

5つの各楽章には、悲劇詩人アガトンの祝宴で『饗宴(シンポシオン)』の席に着き、エロス讃美の演説をした哲学者たちの名前が冠されている。その哲学者を楽章ごとに追うと、次のようになっている。

 

T:ファイルドロス・パウサニアス(Lento - Allegro marcato)

U:アリストファネス(Allegretto)

V:エリュキシマコス(Presto)

W:アガトン(Adagio)

X:ソクラテスアルキビアデス(Molto te – nuto – Allegro molto vivace)

 

発行者:東芝EMI(EMIクラシックス)CD番号:TOCE8671、小澤征爾指揮ボストン交響楽団

1992年5月16日アトランタ・ウッドラフアートセンターにて生演奏、ヨエル・レヴィ指揮アトランタ交響楽団

 

 

政治的序曲「スラヴァ!」

 

「スラヴァ!」は、陽気なアメリカ人気質を窺わせる作品で、ウィットに富んだ作品の構成もオーケストレーションも、レナード・バーンスタインならではの手腕が冴えた作品である。

「スラヴァ!」は、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに親しい友人らがつけたニックネームである。レナード・バーンスタインは、1977年にそのムスティスラフ・ロストロポーヴィチがワシントンのナショナル交響楽団の芸術監督に任命された記念に、多彩な才能を発揮した大音楽家のポートレートとしてこの作品を捧げた。

イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団が、この作品でも臨場感あふれる見事な演奏をしている。

 

著:野平多美、発行者:ドイツグラモフォン、CD番号:POCG-30022 459-398-2

 

 

「クワイエット・プレイス」組曲

 

発行者:ポリグラム(グラモフォン)CD番号:POCG1974、マイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン交響楽団

 

 

●作品(交響曲)

 

交響曲第1番「エレミア」

 

発行者:ポリドール、CD番号:F35G50357、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

交響曲第2番「不安の時代」

 

レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

交響曲第3番「カディッシュ」

 

第1楽章 第1部 祈り

第2部 カディッシュ1

第2楽章 第1部 ディン・トーラー

第2部 カディッシュ2

第3楽章 第1部 スケルツォ

第2部 カディッシュ3

第3部 フィナーレ

 

カディッシュ(Kaddish/Qaddish「神聖化」)という言葉は、どこのシナゴーグでも、死者の追悼のために歌われる祈りを意味している。だからこの言葉は世界のユダヤ人すべてにとって深い感動的な意味を持っているといわれている。しかし、この追悼の祈りには全体を見合わせてもいわゆる「死」という言葉は唯の一度も現れず、逆に「生」(chayei或いはchayim)という言葉が3度も用いられているのである。つまりカディッシュは基本的に哀悼の念や苦悩を表明する挽歌というより、神の栄光に感謝する頌歌なのである。

レナード・バーンスタインの第3交響曲《カディッシュ》は、作曲中の1963年11月23日、ケネディ大統領 が暗殺されたところから、完成後「レクイエム」として「ジョン・F・ケネディの愛する思い出のために」捧げられたが、やはり本質的には、哀悼の念の表明のための作品というより、伝統的な「カディッシュ」同様、神の栄光への感謝であり、さらに言えば「死」ではなく平和への祈りという性格をもった作品なのである。

しかも、レナード・バーンスタイン自身の作詞した語り手の言葉を読むと明らかに、この神への称賛は、実はいったん失われた神と人間の信頼関係がやっと回復されてのこと、というドラマティックな結果として歌われるものなのである。ここに、契約の民という民族独特の歴史的宗教的立場を、現代に生きる自分自身の宗教的立場として再吟味しているレナード・バーンスタイン独自の思想があらわれているとみなすこともできよう。

(勿論、独自な立場といっても、宗教問題にそれ程敏感でない日本人には、さほど大きな問題には思われないかもしれない。だが、イスラエルでの世界初演では、この語り手の言葉は神への冒瀆を含んでいると一部の人達から激しい抗議を受けたほどなのである。信仰の問題についての追究とその表現では、レナード・バーンスタインは私達の想像以上に大胆な立場に立っていたと考えても良いだろう)

音楽の面でも、このレナード・バーンスタインの《カディッシュ》はドラマティックで大胆である。語り手、独唱、合唱を導入していることで、いわゆる交響曲の概念からかなり遠いものになっていることはいうまでもないし、低音の漠然とした合唱を背景とする語り手の祈りによる全曲の開始の部分なども、著しく演劇的である。さらに、音楽様式や語法の上では、民俗的雰囲気から実験的雰囲気、調性から12音技法、新ウィーン学派風の旋律から、ジャズのイディオまで、単純な新古典主義から極めて複雑な表現主義まで、適切な表現効果のもとに組み合わされているのである。こうした点で、交響曲第3番は、レナード・バーンスタインの最もシリアスで大胆な主張を持った作品と呼んで差し支えないのであろう。

1楽章第1部<祈り>は、全曲中の最も重要な主題で、ふたつの主要動機を含んでいるオーケストラによるアダージョの導入楽節である。

コーラスが初めて祈りの言葉を歌い始めるところからがこの楽章の第2部にあたる<カディッシュ1>である。テンポは急に激しいアレグロに変化する。新しい楽想として音列主題と朗誦風の第2主題が登場する。

2楽章もやはりふたつの部分から成っており、第1部は、<ディン・トーラー>(神の旋律による試練)である。語り手が、神に直接激しい口調で懺悔の言葉を投げつける。その言葉が苦悩の極点に達した時、オーケストラで新しい音列主題が提示される。この音列主題の長い展開に続いて、打楽器と金管群によるグロテスクな、殆どジャズ風なエピソードが、不安感を称えた合唱のアーメンを伴って挿入される。この第1部は、8声の合唱によるカオス風の絶望的な叫びが終わる。

2部は、<カディッシュ2。神の被造物たる人間が、神に抱かしめた失望感。その悲しみを慰めようと神に捧げるソプラノ独唱による優しい子守唄である。

3楽章は、スケルツォとフィナーレ、そして2部分に分けられたカディッシュ3とから構成されている。徹底したプレストで進む スケルツォは、交響曲の「十字架」と呼ばれていて、全ての楽想が巧妙に組み合わされて、走馬燈のような夢の連続を暗示するのである。語り手は、この夢の中で、神に向かって、人間を再び信じよと、強いるのである。その瞬間、少年合唱がフォルティッシモで登場する(<カディッシュ3)。夢は終わったのである。 フィナーレは、まずディン・トーラーと同じアダージョで始まる。ここで語り手は、神と人間により深い新たな関係が確立したことを告げる。信仰の復活は、アレグロ・ヴィーヴォの溢れるばかりの歓喜に満ちた力強い合唱フーガ(<カディッシュ3>の後半)によって讃えられる。

 

著:石田一志、発行者:ワーナー・ミュージック・ジャパン、CD番号: WPCS-6600 3984-21669-2、佐渡裕指揮フランス放送フィル

ワーナー・ミュージック・ジャパンが関係者の了解の下に、発行者:ドイツ・グラモフォン、レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィルのCD盤より転載しました。

 

レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

 

 

●指揮者・演奏者等について

 

●ウェイン・マーシャル(CD番号:TOCE-9857 07243-5-45295-2-8)

●ザビーネ・マイヤー (                                    )

●パーヴォ・ヤルヴィ (                                    )

 

 

●イベント情報

 

○コンサート



 

西神戸吹奏楽団第23回定期演奏会
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11.19(日)1:30P.M.〜3:30P.M. 開演1:00P.M.
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主催◎西神戸吹奏楽団
後援◎兵庫県吹奏楽連盟,兵庫県,
     神戸市吹奏楽連盟,神戸市,
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     兵庫県教育委員会,
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[出演]
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シリーズ最終回!佐渡裕ワールドの総決算!!
佐渡裕/20世紀の交響楽展

 いわゆる"クラシック音楽"における20世紀って何だったのでしょう?
 バロック、古典派、ロマン派と流れてきた西欧音楽の歴史…。それはある時期から
『ドイツ・オーストリア系』音楽を中心とした歩みでもありました。交響楽作品における
その最後の頂点がマーラーで、その5番以降が20世紀の作品であるということ、それは
今世紀が後期ロマン派の最後の炎で幕開けしたとも思えます。
 しかし、それはあくまで「ドイツ・オーストリア系」の歴史の中では…ということもあります。
なぜなら、例えば我々日本においても1901年(明治34年)はまだまだ『西欧音楽』の
黎明期であったわけですから…
 いよいよ最後の年を迎える20世紀。そして21世紀へ大きく羽ばたこうとしている我らが
佐渡裕の『20世紀の交響楽展』もラストスパート。
 古典派やロマン派の時代には傍流であった国々の作品を中心にしました。前世紀
19世紀終わりからのもう一つの大きな潮流=国民楽派の名作シンフォニーから
シベリウス。"音楽大国"ドイツのリヒャルト・シュトラウスは最晩年の作品。そしてロシアで
学んだイタリア人、レスピーギの交響詩『ローマの松』ではヘルヴェルト・フォン・カラヤン、
ネヴィル・マリナー、マリス・ヤンソンスそして井上道義たちが、ザ・シンフォニーホールで
絶妙な名演を聴かせたこの作品に、佐渡裕がどんな音世界を炸裂させるか興味が
つきません。
 後半2000年9月はアメリカ音楽。あらゆる音楽分野で20世紀に大きな刺激を
与え続けたアメリカのリズムとパーカッション。佐渡裕が師バーンスタインに捧げる一夜でも
あります。競演はなんと山下洋輔さん。今世紀最後の一期一会とも言えるでしょう。
 たった100年で、『クラシック音楽』の黎明期から"消費大国"に成長(?)した我が国。
日本が生んだ21世紀のスター=佐渡ワールドに酔い、来るべき新世紀への期待を
募らせましょう。
6.28(水)7:00P.M.,9.5(火)7:00P.M.
ザ・シンフォニーホール
各1回券[12.5()発売]
A席6,000円 B席4,500円
C席3,000円 D席1,000円(消費税込)
2公演通し券[11.28()発売]
※ザ・シンフォニーホール予約センター
  のみの発売
Aセット10,000円 Bセット8,000円(消費税込)
主催◎朝日放送、(社)大阪フィルハーモニー協会
 
[指揮]
佐渡裕
6.28(水),9.5(火)両日
 
[ピアノ]
山下洋輔
9.5(火)のみ
 
[管弦楽]
大阪フィルハーモニー交響楽団
6.28(水),9.5(火)両日
 
◎予定されるプログラム6.28(水)
 
シベリウス
 交響曲第2番ニ長調op.43
 
リヒャルト・シュトラウス
 二重コンチェルティーノ
(クラリネットとファゴット)
 
レスピーギ
 交響詩「ローマの松」
 
◎予定されるプログラム9.5(火)
 
レナード・バーンスタイン
 ミュージカル「キャンディード」序曲
 
ガーシュウィン
 歌劇「ポーギーとベス」
 ラプソディ・イン・ブルー
 
レナード・バーンスタイン
 ミュージカル「ウエスト・サイド物語」
からシンフォニック・ダンス
 
◎ご予約・お問い合わせ
06-6453-6000
ザ・シンフォニーホール予約センター
〒531-8501大阪市北区大淀南2丁目
 
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