●作品(交響曲)
交響曲第14番ト短調op.135「死者の歌」
第1楽章「深い所より(死者のミサ)」
第2楽章「マラゲーニャ」
第3楽章「ローレライ」
第4楽章「自殺」
第5楽章「心して」
第6楽章「マダム、ご覧なさい!」
第7楽章「ラ・サンテ監獄にて」
第8楽章「コンスタンティノープルのサルタンへのザポロージェ・コザックの返事」
第9楽章「オオ、デルウィーク」
第10楽章「詩人の死」
第11楽章「結び」
この曲のタイトル「死者の歌」は旧ソ連版楽譜には存在せず、曲がイギリス(英国)の作曲家ベンジャミン・ブリテンに捧げられた際に英語で付けられた。またソ連版のリプリント楽譜である日本の全音によるスコア等にある「ト短調」という表記もソ連版にはない。
詞の作者である、ロルカ、アポリネール、リルケについては今さら説明の必要はないだろう。キュヘルベケルは帝政時代ロシアの詩人、評論家で、詞の中に出てくるデルウィーク、そしてプーシキンと同級生だったことがある。彼はデカブリストの乱で死刑判決を受け、シベリアの流刑地で死んだ。
尚全曲はアタッカで続けて演奏される部分を含み、構成としては1、第1楽章2、第2〜11楽章、となる。
またこれは外見上はどうみても交響曲ではなくて、小オーケストラ伴奏付きの声楽作品である。ロマン派以降、シンフォニーの概念が大きく変わったことを考慮しても、オーストリア作曲家マーラーの「大地の歌」(ヨーロッパでは交響曲扱いせず、ヴォーカル・ミュージックと把握する指揮者もいる。ロリン・マゼールなど)以上に交響曲らしくない。
寧ろ、放っておけば声楽作品扱いになるこの曲を、敢えて「交響曲」と呼んだところに作曲家の戦略を感じる、という説を私も支持したい。タイトルひとつの違いで、この作品とそれにつけられた歌詞は、以後数倍の関心と聴衆、録音を呼ぶこととなった。実際これはそれにふさわしい、ショスタコーヴィチにとっても最高の作品のひとつとなった。またあちこちにクラスター的な用法(第8楽章の後半はその例としてよく言及される)、12音列的な手法(第5楽章冒頭のシロフォンや、第3楽章後半、このCDでは5分18分過ぎ、全音スコアの62ページからのソプラノなど)が使われ、音楽史に現れたあらゆる方法が顔を出す。
著:渡辺和彦、発行者:TELDEC、CD番号:LC-6019 0630-17514-2、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮モスクワ・アカデミー交響楽団員
発行者:ソニー、CD番号:SRCR9534、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団
発行者:日本コロムビア(デンオン)、CD番号:COCO78821、エリアフ・インバル指揮ウィーン交響楽団
発行者:ポリドール(グラモフォン)、CD番号:POCG1709、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団
バルシャイ指揮モスクワ室内管弦楽団
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