国産オオクワガタ産地別オオクワガタ

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オオクワガタ

*** 日本国内に産するオオクワガタとは ***
八右衛門

オオクワガタ

学名:Drucus hopei binodulus

原産国:日本

分布:全国

有名な産地としては山梨県、能勢、佐賀県など、特に佐賀県産は大きくなるので人気が高く、 近年では兵庫県阿古谷産が人気がある。成虫は大木の樹洞(ウロ)を棲家として好み、幼虫は クヌギなど広葉樹が白色腐朽菌で朽ちた部分を食す。

*** 日本に産するオオクワガタの形を考える ***

飼育者の好みや飼育環境、飼育技術により、現在では国産オオクワガタでも様々な形があって、飼育する楽しみ方として、とても楽しみな一面がありますね。 昔は国産オオクワガタは国産オオクワガタでした。遠くの産地を掛け合わせると大きくなる、というように、佐賀と能勢を掛け合わせたり普通にしてました。 有名な血統も今で言えばハイブリッド個体になるわけです。で現在は産地至上主義的な風潮の中、どこそこの産地はこういった形や特徴があり云々などど言われていますが 、みなさんはどう思われますか?たしかに各産地の個体の特徴、地域変異などを守る上で大切なことだと思いますし、我が家のオオクワガタもその辺の管理はしっかりとやっています。 大まかに比べると佐賀、能勢、山梨、また東北地方のオオクワガタなど、産地によっては微妙に形が違うような気がします。 ただ何の前触れもなくこの「オオクワガタはどこの産地ですか?」って聞かれても、全然わかりません。 ラベルが剥がれた個体、いわゆる住民票がわからなくなった個体は、産地無し個体として区別して管理しています。 自分で飼育している個体ならほぼどこの産地(形とか特徴)だかわかるんですけどね。国産オオクワガタの本来の形ってどうでしょうか。つまり俗に言うワイルドってやつがそうです。 上の写真は愛知県の木曽川流域、八開村産のF1固体ですが、スマートで顎はそんなに太くなく、まっすぐ前に伸びてて、シャープでキレのあるフォルムしてるでしょ、 かなりワイルド親♂の形に近いですよ。個人的にはこういった個体が好みなんだけど、大きくて太くて顎太のオオクワガタもいいですよね、でもあくまでも 国産オオクワガタの形としてですよ。なかなか本物の天然個体をお目にする機会がないと思いますが、信頼できるショップさんとかで一度じっくり本物を見ることをお勧めします。

岐阜県海津町F1 愛知県八開村Wild 兵庫県阿古谷F1
岐阜県海津町F1 愛知県八開村Wild 兵庫県阿古谷F1
*** 日本に産するオオクワガタの産地について考える ***

オオクワガタの産地ってみなさん拘ってますね、もちろん微妙な地域変異など個体差があるので大切なことだと思います。 これは守っていかないといけないことだと真剣に思ってます。そのこととは別にちょっと疑問があるんですけど、たとえば県境、 大体境界線なんてものは人間が勝手に川とか山の分水嶺あたりで線引きしただけに過ぎず、虫くんたちにはなんら関係のないものです。 佐賀と福岡の山の頂上にオオクワが住む樹があるとして、どっち産なのでしょう? 佐賀の三根町から見て福岡久留米市と佐賀の塩田町とどっちが近いの?はたまた大分県の日田郡は?なんて。 たまたまウチで飼育しているオオクワガタに佐賀県三根、塩田、神崎市、福岡県久留米、大分県日田郡がいたので考えちゃいました。 ハイブリッドとアウトラインの区別も微妙な気がするんだけど、大きく囲って○○県産までなのかなあってことですかね。 それよりも怖いのは外国産との混血個体です。個人で実験飼育してる分にはいいかもしれないですけど、純国産と偽って巷に流出するのは避けたいですね。 こうなってくると飼育者個人レベルのモラルとかの問題じゃなくって、金儲けの道具。 もっと可哀そうなのは知らないで飼育しちゃってる人。某雑誌のコンテスト審査員の方々もそのことを憂いてました。 ○○産を守ろうっていうまえに国産オオクワを守ろうってことにならないようにしないといけませんね。 あと放虫は絶対だめです!一度飼育したなら責任を持って最後まで。

佐賀県三根町産 福岡県久留米市産 大分県日田郡産
佐賀県三根町産 福岡県久留米市産 大分県日田郡産
*** HBハイブリッド(他産地交配)とCB(同産地別血統交配)を考える ***

HBとCB、どう思います?「CBはいいけどHBは絶対認めない」って飼育者の人多いんじゃないかな。 それはそれでいいんですが、個人的にはHBもCBも認めちゃいます。 例えば「離れた産地の掛け合わせは大きくなる」っていう試み、面白いじゃないですか。実際に昔「佐賀×山梨」「佐賀×阿古谷」の掛け合わせをしたことがあります。 その当時阿古谷と信じて購入した個体は実際には能勢産(三草山)だったのですが、で結果はどうだったかといえば「佐賀×山梨」は75ミリが最高でそこそこの個体が羽化してきました、 「佐賀×阿古谷(能勢)」は78ミリが最高で大体が75ミリUP、体型も顎も太く大型で美形個体が多く羽化してきました。 ♀も51ミリを最高に大きくて丸いコロンとした個体が特徴でした。 「佐賀×阿古谷」は体長78ミリ顎幅5.6ミリという国産オオクワガタにしてはかなり太い顎を持った個体で、その後も2世代ほど累代してみましたが、結構それに近い体型で出てくるようになりました。 現在は佐賀MS系統で大型個体が羽化してくるのでHBは止めていますが、国産オオクワガタ同士の掛け合わせなら問題ないと思っていますよ。 ただしラベルは正直につけないといけませんが。誤解されるといけないので一応書いておきますね、 他府県産の純血個体を他府県に放すのは絶対にいけません、HB個体はもちろん放虫してはだめですよ。 また、採集したオオクワガタを採集したところに還すのは保護のためにいいと思いますが、一度人工飼育した個体を何世代か後に還すのはいけないと思います。 で今度はCBの話、どこまでがCBなんでしょう?同じ山まで?同じ市町村まで?同じ地域まで?同じ都道府県まで?同じ地方まで?同じ国まで? この辺はかなり曖昧な解釈で統一されてないのが現状です。CBの場合は特に飼育ラベルには正直に書きましょうね。 話がそれますが、外国産との掛け合わせは個人的な飼育、学術的な実験的飼育なら問題ないと思います。 ただし絶対に外に出さないこと!ここら辺まで来るともう飼育者の常識とかモラルの問題になってきます。飼育者個々が飼育虫の素性を把握して正直に飼育していって欲しいです。

*** オオクワガタの遺伝について考える ***

メンデルの法則って聞いたことあるでしょ、遺伝の話です。詳しいことはどこかのサイトさんで調べてみてね。 難しいことは置いといて、形って隔世遺伝するようなんです。 つまり男の子はお母さんに似るってこと、母方のおじいちゃんに似るってことです。ただし100%がそうなるわけもなく、確立の問題。累代固定ってよく言われるけど、 高い確率でよく似た個体が羽化してきやすいというくらいかな。当然、国産としてはかなり太い顎を持った♂からすべての子供が同じ顎太で羽化してくるとは限らないんです。 けれどもやっぱり血統によって、大きさ、形なんかは受け継がれていくわけで・・・考えれば考えるほど訳かかんなくなってきちゃいます。 累代固定ってメビウスの輪みたいだなあって思っちゃいました。でもこのことを念頭において飼育していけば、それなりに答えは出てくるかもしれないです。

さてさて、下の8枚の写真ですが、同じ佐賀県産でも筑後川流域産、三根町産、塩田町産となってますが、わかります?

佐賀県筑後川流域産 「まんきち」 75ミリ 佐賀県筑後川流域産 SS78ミリ 佐賀県筑後川流域産 M3系 78ミリ 佐賀県産 筑後川流域×三根
佐賀県産 筑後川流域×塩田 佐賀県三根町産 WF1 佐賀県三根産 F2 佐賀県塩田町産 F1

今度は♀のお話、下に佐賀県産の4種類の♀画像を載せてみました。それぞれなんとなく形の違いがわかります?みなさんはどの佐賀美人がお好みでしょうか。

佐賀県筑後川流域産 佐賀県三根町産 佐賀県塩田町産 佐賀県神埼産
筑後川流域産 三根町産 塩田町産 神崎産
*** 大きいのが好き ***

現在は大きさから形、いわゆる美形オオクワガタがいいなんてなってますね。美形、好みは千差万別、人それぞれ、あばたもエクボ・・・太いのから湾曲からいろいろあって目移りしちゃいます。 でもオオクワガタ飼育の醍醐味というか楽しみの一つはやっぱり大きさでしょ。こればっかりはノギスでばっちり測定数値がでちゃいます。 一番大きく測れるところでとか平均値でとかありますけど、譲渡したり販売したりする固体はちょっと控えめに厳しく、 自分で楽しむ個体は一番大きく測れるところでサイズ決定すればいいんじゃないかな。 飼育用品や飼育技術なんかもまずは大きくするために進化してきて現在のようになってきたんです。 オオクワガタといえばやっぱり夢の80ミリですよね、近年は飼育技術や飼育用品の品質向上で巷にはちらほらと80ミリオーバーのオオクワガタが見受けられますが、 やっぱり自分で羽化させたい。夢は見るものじゃなくてかなえるもの、いつかはとどくと信じてがんばろ〜!

佐賀県産 79ミリ 佐賀県産 78ミリ 佐賀県産 80ミリ
佐賀県筑後川流域産SN79ミリ 佐賀県筑後川流域産SN78ミリ 佐賀県産 80ミリ

佐賀県産 オオクワガタ

オオクワガタ3大産地の一つ、温暖な気候でオオクワガタが育つのに適しているのか大きくなる個体が多い。 本州産より太い個体が多くDNA的には大昔大陸系の影響を受けたと思われる。(某雑誌のDNA研究から) ただしあくまでも国産オオクワガタであり、分類学的にもちゃんとビノデュロサスですよ。

地図佐賀県 地図佐賀県

筑後川わかるかな?MS系統は神崎郡のどこかだよ 三養基郡はありますね三根はみやき町あたりだったと思います 塩田町は嬉野市ってとこです 平成の大合併で変わっちゃいましたね、昔の地図をとっておけば よかったです。詳細のわかる方、間違ってたらご一報くださいね。

*** 筑後川流域産 ***

我が家のメイン血統とも言うべき産地の個体群です。 全体に比較的大型化し、「まんきち血統」、「MS18系」、「MS22系」は美形コンで入賞した血統で、体と顎の形や太さのバランスの取れた個体が多く羽化してきます。 「SN血統」は幼虫体重30gを超えてくる血統で、横幅の太い個体が多いのが特徴です。 「MS31系」から80ミリオーバーの個体も羽化しており、平均75ミリオーバーの個体が多く羽化し、77から79ミリクラスでも無事に羽化してきます。 「まんきち血統」や「MS31・80ミリ血統」を含む通称MS系統は、大型血統であり特に♀は毎年50ミリオーバーの個体が羽化してきます。

筑後川流域産 画像左 佐賀県筑後川流域産 ♂79ミリ
画像下 佐賀県筑後川流域産 ♀51ミリ
5’SN・MS8-12 51ミリ
*** 三根町産 ***

三根町は筑後川流域にある地域なんだけど、MS系統とは全然違った形です。細長くて四角い感じで顎は角ばった物が多いです。 この三根産は昆虫フィールドの表紙を飾った個体の兄弟からの累代で、近い血族に80ミリが羽化している血統です。大型の素質はあるんだけどね。

三根産♂76ミリ 画像左 佐賀県三根町産 ♂76ミリ
画像下 佐賀県三根町産 ♀44ミリ
三根町産
*** 塩田町産 ***

佐賀県の南になるのかな、嬉野市ってとこです。多分合併で市町村名が変わっちゃったんだと思います。 体型は中肉中背って感じかな、細くはないけど極太ではないです。顎幅も体型にあった太さで湾曲も緩やかに伸びててなかなか良いですよ。 ディンプルの出にくい血統のようです。ツルツルピカピカの美肌系です。MS系統のような横幅はなく、迫力という点では一歩引きますが、 頭幅胸幅のバランスが良くお尻もキュッと締まってて野生美を感じさせます。

塩田 画像左 佐賀県塩田町産 ♂75ミリ
画像下 佐賀県塩田町産 ♀47ミリ
塩田町産

画像の個体は「万熊」の親だったりします。。

愛知県産 オオクワガタ

オオクワガタの産地としてはそんなに有名じゃないかもしれないですね。 愛知県といってもいろいろで、瀬戸市の定光寺なんかは結構知る人ぞ知る産地じゃないでしょうか。 木曽川流域も最近では知られるようになってきました。 また、猿投とか額田郡、岡崎、設楽郡、本宮山などでも採集記録があるようです。 一宮市の某神社の境内の樹にもいます、立ち枯れを割ろうかと思いましたが、流石に出来ませんでした(苦笑 やっぱり地元産のオオクワガタには思い入れが強くなりますね。

地図愛知県

愛知県です、地元です。 左端、西の方に愛西市、稲沢市があります。 合併によって八開村は愛西市、祖父江町は稲沢市に なりました。木曽川の位置ってわかります? 愛知県の西の方ですよ〜 地元産オオクワガタには強く愛着があります、 地元っていっても住んでるところの近郊では 採集したことがないんですけど・・・

*** 愛西市八開村産 ***

八右衛門くんの故郷です。 合併によって愛西市になっちゃいました。 木曽川流域っていうと河川敷っていうイメージかもしれないですけど、 河川敷にも生息していますがどちらかといえば町中のちょこっと残った林や神社やお寺の林の中でひっそりと暮らしているようです。

八右衛門 画像左 愛知県愛西市八開村産 ♂74ミリ
*** 稲沢市祖父江町産 ***

八開村のすぐ隣の地域が祖父江町です。地図で言うと愛西市のすぐ上ですね。こんなに近いのに形は違うんですよ。

祖父江産 画像左 愛知県稲沢市祖父江町産 ♂71ミリ

兵庫県産 オオクワガタ

オオクワガタの三大産地のうちの一つ、大阪の能勢地方。 昔は兵庫県側もひっくるめて能勢って言われてたこともあったようですが、最近は細かく分けられるようになってきたようです。 兵庫県といっても広いですからね、別に川西や阿古谷周辺だけが生息地ではないんですが。

兵庫県地図 能勢地図

兵庫県阿古谷周辺地図です。 ちょっと前は川西市が有名でしたね。 阿古谷はその近くですよ。 能勢の三草山も近くでしょ。

*** 阿古谷産 ***

兵庫県、近年特に有名で人気のある阿古谷という地域があります。兵庫県のって言わなくても阿古谷だけで全国に通用するようになっちゃいましたね。

上阿古谷 画像左 上阿古谷産 ♂71ミリ

香川県産 オオクワガタ

近年有名になってきた産地でしょうか、美形コンテストにもちょこちょこ入賞している産地ですね。

香川県地図 香川県地図

ここも合併でいろいろ市町村名が変わってるようです

*** 綾歌郡綾南町羽床下奥谷産 ***

美形コンテストに度々入賞している産地です。

饂飩 画像左 香川県綾歌郡綾南町産 ♂76ミリ

北海道産 オオクワガタ

北海道にもオオクワガタが生息しています。まだレアな産地ではないでしょうか。

北海道支笏湖周辺地図 北海道地図
*** 北海道千歳市支笏湖産 ***

第10回美形コンテストの審査員特別賞の賞品としていただいた、小島啓史氏飼育の北海道産オオクワガタです。 貴重なオオクワガタをありがとう御座いました、大切に飼育していきたいと思います。

北海道産オオクワガタペア画像 北海道千歳市支笏湖産

体長:70ミリ

累代:不明

体長:39ミリ

累代:不明

2008年、美形コンテストの賞品としていただいた成虫ペアです。 詳細は不明ですが、誌上でのコメントや記事から、小島氏が友人に依頼して、 北海道支笏湖周辺にて採取されたミヤマクワガタ幼虫を羽化させたところオオクワガタが混ざっていたそうで、 そのオオクワガタを累代飼育したものだそうです。

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