Wind Back Number
1 wind2 bP01〜200(2002/07/11〜2003/03/02)
wind3 bQ01〜300(2003/03/08〜2004/02/07)
wind4 bR01〜400(2004/02/08〜2004/11/27)
wind5 bS01〜500(2004/11/30〜2005/08/16)
wind6 bT01〜600(2005/08/17〜2006/02/18)
wind7 bU01〜700(2006/02/19〜2007/02/05)
wind8 bV01〜 (2007/02/06〜 )
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100 (2002/6/15) 祝 決勝T進出
99 (2002/6/15) 続 東京が消える日
98(2002/6/12) 男のスポーツ,女のスポーツ その2
97(2002/6/9) 男のスポーツ,女のスポーツ
96(2002/6/5) アメリカが普通の国になった日
95(2002/6/1) なぜ,俊輔は代表に選ばれなかったのか
94 (2002/5/31) 東京が消える日
93 (2002/5/28) 福岡ダイエーホークスの最近の動き
92 (2002/5/23) 勝者の満足,敗者の不満
91(2002/5/22) 非日常世界の誘惑
90 (2002/5/18) 「勝敗の美学」の説明 その2
89 (2002/5/18) 「勝敗の美学」の説明 その1 中村敏雄氏著書「スポーツの風土」から
88 (2002/5/18) 西宮球場解体
87 (2002/5/15) スポーツのゲーム的側面,社会的側面
86 (2002/5/12) 明治時代,サッカーは贅沢だった
85 (2002/5/6) 引き分けと勝利至上主義と勝敗の美学
84 (2002/5/5) サッカーバブルの終焉 2
83 (2002/5/5) サッカーバブルの終焉 1
82 (2002/4/29) スポーツの普及 いくつかの仮説
81 (2002/4/28)ヨーロッパとアメリカのスポーツ
80 (2002/4/27) プロ野球ビジネスのジレンマ
79 (2002/4/25) ハマスタの正体
78 (2002/4/24) ギガキャッツ,プロ化断念
77 (2002/4/23) 新横浜市長と都市経営とプロ野球と
76 (2002/4/21)放映権ビジネスの破綻 3
75 (2002/4/21)放映権ビジネスの破綻 2
74 (2002/4/21)放映権ビジネスの破綻 1
73 (2002/4/21) 日本ハム・ファイターズ札幌歓迎ムード
72 (2002/4/21) ヨーロッパ・サッカーの大リーグ化 2
71 (2002/4/21) ヨーロッパ・サッカーの大リーグ化 1
70 (2002/4/20) 大リーグはビジネスじゃない
69 (2002/4/18) プロ野球は商売なり
68 (2002/4/15) 日本ハムファイターズ札幌移転 最近の動き
67 (2002/4/14) セカンドキャリア JリーグとNPB
66 (2002/4/13) 歴史を紡ぐ者
65 (2002/4/13) プロ野球キャリアを生かせ
64 (2002/4/12) 高校野球よ,プロ野球差別をするな
63 (2002/4/12) 神様,仏様,稲尾様 ホークスが福岡に,ファイターズが札幌に
62 (2002/4/9) 社会人野球とプロ野球の選手異動
61 (2002/4/7) 株式会社読売巨人軍
60 (2002/04/06) 日本ハムファイターズ札幌移転 5
59 (2002/4/5) セカンド・キャリア
58 (2002/04/05) セカンド・チャンス MLBの場合
57 (2002/3/27) セカンド・チャンス
56 (2002/3/26) ファイターズとギガキャッツとポラリスと
55 (2002/03/24) スポーツと動物虐待とギャンブルと
54 (2002/3/23) 日本ハムファイターズ札幌移転 4
53 (2002/3/22) 日本ハムファイターズ札幌移転 3
52 (2002/3/21) 日本ハムファイターズ札幌移転 2
51 (2002/3/20) 日本ハムファイターズ札幌移転を検討
50 (2002/3/17) ドラフト制
49 (2002/3/16) ギガキャッツとトップスと
48 (2002/3/15) リーグ戦の考察 その2
47 (2002/3/14) プロスポーツの種類 その2
46 (2002/03/13) プロスポーツの種類
45 (2002/3/6) リーグ戦の考察
44 (2002/3/5) ポーツマスが川口を獲得したわけ
43 (2002/03/03) アイク生原氏と横浜の関わり その1
42 (2002/2/28) メディア化したスポーツ
41 (2002/2/26) プロとアマチュアの歴史
40 (2002/2/25) 二人のアイク
39 (2002/2/24) 一年中とシーズン制
38 (2002/2/23) ダイエー球団は救われたか 5
37 (2002/2/22) ダイエー球団は救われたか 4
36 (2002.2.21) 一年中プロ野球
35 (2002/2/21) メディアとスポーツとの関わり バドミントンとJリーグ
34 (2002/2/21) 続々 ダイエー球団は救われたか
33 (2002/2/20) 続 ダイエー球団は救われたか
32 (2002/2/20) ダイエー球団は救われたか
31 (2002/2/19) スピードアップ
30 (2002/2/18) 千葉マリン,結局人工芝
29 (2002/2/17) 交流戦
28 (2002/2/16) 野球における投手の意味
27 (2002/2/15) テーマは「ボール」 週べ2.25から抜粋
26(2002/2/14) プロ野球はリーグ戦
25(2002/2/13) ファーストフードとテーブル席
24(2002/2/13) クリケットについて
23 (2002/2/12) 長時間享受 2
22 (2002/2/11) 長時間享受 1
21 (2002/2/10) メディア主導によるルール改正
20 (2002/2/9) 社会の一員
19 (2002/2/9) 140億円と30億円
18 (2002/2/8) バスケットボールクラブ運営会社
17 (2002/2/7) いすゞ野球部の活動休止
16 (2002/2/6) ソフトボールとルール改正
15 (2002/2/5) ナベツネのプロ野球論に対する反論3
14 (2002/2/4) ナベツネのプロ野球論に対する反論2
13 (2002/2/3) ナベツネのプロ野球論に対する反論
12 (2002/2/2) 高いフェンスとお弁当の関係
11 (2002/2/1) 野球ほど,観客席にボールが飛んでくる競技はない
bP0 (2002/01/31) 選手と観客の同じ所,違うところ
bX (2002/01/30) 選手と観客の分化
bW (2002/01/29) プロ野球協約36条の6存続
bV (2002/01/28) TBSベイスターズ誕生
bU (2002/01/27) 時事ネタ 世界ドラフトとナベツネ
bT (2002/01/26) 選手の一極集中
bS (2002/01/25) 国境を越えるトッププレーヤー
bR (2002/01/24) アメリカの市民だけが,トップ・プレーヤーのプレーを直に観ることが許されるのか
bQ (2002/01/23) 選手と観客は,クルマの両輪
bP (2002/01/22) 選手は,観客がいて初めてプロフェッショナル
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100 (2002/6/15) 祝 決勝T進出 |
| ワールドカップ・サッカーも一次リーグが終わり今日から決勝トーナメントが始まります。開催国の日本と韓国はなんとともに決勝トーナメントに進出です。どちらも2勝1分けの無敗のまま,一次リーググループ1位で進出です。まずは,日本と韓国におめでとう,そしてありがとうのことばをつづります。 それに対し,今大会は優勝候補のフランス,アルゼンチン,ポルトガルが早々と一次リーグで敗退し,イタリアも辛うじての決勝トーナメント進出です。順当だったのはスペインとブラジル,波があったのがドイツ。スター軍団を誇る有力国が敗退又は苦戦している理由に,クラブ戦の疲労や韓国/日本の高温多湿の気候があると言われています。ワールドカップの直前まで,ヨーロッパでは国内リーグとチャンピンズ・リーグが行われ,代表選手はクラブ戦に忙殺され,代表としての調整と休養が不十分だったこと。今大会が梅雨を考慮して前回のフランス大会のときより1週間試合日程が早いことも調整と休養が不十分だった原因に挙げられています。これに,慣れない梅雨時の高温多湿の気候は選手を疲労させ,プレーに精彩を欠く結果となったと言われています。 もともとワールドカップは,ヨーロッパ・サッカーのシーズンオフに開かれる大会で,ヨーロッパ・サッカーの都合にあわせ梅雨時の日本と韓国で開催することになったものです。ですから,高温多湿の気候やクラブ戦の過密日程を理由に挙げられては困ります。 FIFAのご都合主義,金儲け主義も今大会は問題として浮かび上がりました。放映権で金儲けをたくらんだFIFAは,放映権をFIFAと関連のあるISLとキルヒに仲介させ各国から巨額の放映権料を巻き上げようとしましたが,そのISLとキルヒは本大会が始まる前に両者とも破産してしまいました。また,入場券の販売についてもFIFAは関連会社のイギリスのバイロム社一社にまかせたため,入場券が試合当日までに届かないとか,完売なのに入場券が余っているといった不手際が目立ちます。これは,放映権ビジネスの繁盛を背景にFIFAが金権化体質になったこと,これにクラブ側とFIFAとの確執がからんでいます。 とりあえず,18日のトルコ戦が楽しみです。でもこれも平日の3時半からですから,困った。 今回で,windも100になりました。区切りがいいので,ショート・コラム「wind」をひとまず終わりにします。だんだん文書量が長くなって「ショート」じゃなくなってきてしまったのも理由です。 up |
99 (2002/6/15) 続 東京が消える日 |
| 日本ハム球団の札幌(北海道)移転が決まりそうです。札幌に「準フランチャイズ構想」を持っていた西武球団が渋々承知したみたいです。「準フランチャイズ構想」というのは,プロ野球協約上の保護地域とはまったく関係のない話ですから,西武球団は反対する権利はなにもないわけですから当然の結果だと思います。6月18日のパ・リーグ理事会で承認後,7月の実行委員会,オーナー会議で所定の手続きを経て正式に決まるそうです。さらに記事によれば「日本ハムは移転への布石として03年に札幌で11試合を予定し,移転する04年には逆に東京ドームで5カード,計15試合の開催を計画。03年に札幌で20試合を予定していた西武は開催を大幅に縮小するとみられる」とのことです。 フランチャイズの移転とは,つまり地域権の及ぶ保護地域をそれまでの東京都から北海道に変更するというものです。そして,東京都を保護地域とする球団が二つになります。それが,「ヤクルト球団」と「よみうり」球団です。2003年まで北海道は,保護地域になっていません。ですから,日本ハム球団や西武球団が札幌で何試合しようと問題はありません。しかし,2004年になれば,北海道は日本ハム球団の保護地域となり他球団が勝手に試合を行うことができなくなります。逆に,2004年から日本ハム球団は,東京都内で,勝手に試合を行うことはできません。 ヤクルト球団と読売巨人軍(2002年7月「よみうり」から変更)の許可が必要になります。ヤクルト球団も読売巨人軍もセ・リーグの球団です。パ・リーグは,東京の保護地域を失うことになります。そして,東京はパ・リーグの球団を失うことになります。 bX4の復習になりますが,東京を保護地域とする「よみうり」球団は,7月から「読売巨人軍」になります。「よみうり」球団というのは正式には”株式会社よみうり”といい東京読売巨人軍以外に新聞社も経営していました。これが7月から”株式会社読売巨人軍”として独立したプロ球団として生まれ変わります。(予断ですがこのとき所有者の変更も伴うはずだけど,プロ野球の協約上正しい手続きはされるのでしょうか?)この「読売巨人軍」,東京読売巨人軍から「読売巨人軍」に変更なったことに伴い,ビジター用ユニホームの「TOKYO」を「YOMIURI」に変更するとのことです。このときの「読売巨人軍」新社長の答えが「巨人は東京だけじゃなく,全国にファンがいる。新会社にあたり,東京を取って読売にすることにした。」というものでした。 東京に残った球団のうちのひとつ,「読売巨人軍」は,東京を捨てようとしています。「読売巨人軍」にとって東京都という保護地域は必要ないそうです。「読売巨人軍」にとって東京は必要ありません。「読売巨人軍」は,全国的な人気を背景に,保護地域を無視(もちろん地域権を保有する球団の許可が必要としますが)して,福岡,大阪,札幌(札幌は2004年から許可が必要)の各ドームで試合を主催します。この試合の目的は親会社である読売新聞の販売拡張です。「読売巨人軍」の放映権は,グループ企業の日本テレビのために協約上,放映権は地域権から除外されています。もちろん,除外されているのは「読売巨人軍」の放映権だけというわけではなく,全球団の放映権ですが。 結局,東京に残された形になるのが東京音頭の「ヤクルト球団」です。 up |
98(2002/6/12) 男のスポーツ,女のスポーツ その2 |
| 97の補足から始めることにします。イギリスもアメリカと同じようにファースト・レディの国ですが,内実はちょっと違っているようです。イギリスの女性観というのは,女性は弱者で守るものという男性の優越感の裏返しであり,男尊女卑と紙一重です。現に,イギリスでは男性オンリーのクラブが今でも存在しています。ですから,スポーツにおいても,男はフットボール,女性は,ラウンダーズということになったものと思われます。ベースボールの祖先が女性のスポーツであったという話は,佐山和夫氏の「野球はなぜ人を夢中にさせるのか」(河出書房新社)を参照されたい。 次に,サッカーがアメリカで女性のスポーツとして見られている理由を説明します。サッカーは,手を使わないことにしたため,ルール上も,運用上も,密集でのプレーを避けるようになります。つまり,サッカーはスポーツとして確立するにともない,ノンコンタクト・ゲーム化の方向に向かっているのです。これが,サッカーの普及を促す結果となっています。女性サッカーの普及がそれです。アメリカでは,サッカーが男性のスポーツであるという既成概念がありませんから,近年サッカーは女性に人気を博しています。これに対し,イギリスでは,サッカーは男性のものであるという既成概念が強く,サッカーの本場にも関わらず,女性サッカーの普及は遅れています。このようなことは,柔道でも起こっています。柔道がジュードーとして国際化すると海外では,女性柔道が盛んになりましたが,日本の女性柔道は,海外からの逆輸入という形で普及しました。 up |
97(2002/6/9) 男のスポーツ,女のスポーツ |
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イギリスではベースボールは,女っぽいスポーツと思われているし,アメリカではサッカーは女のスポーツと思われています。ここで女性差別を論じるつもりはありませんが,ちょっと男のスポーツと女のスポーツということで見てみたいと思います。 |
96(2002/6/5) アメリカが普通の国になった日 |
| 「ワールドカップサッカーでアメリカが強豪ポルトガルに勝った。 いま,世界中がワールカップで熱狂しているというのに,アメリカという国は,自国のプロリーグに熱狂している。サッカーは女性のスポーツとみなされる国である。そんなアメリカがポルトガルに勝った。アメリカはもともと移民の国だ。移民の母国はたいがいサッカーが盛んだ(とにかくアメリカよりは盛んだ)。その移民を中心に近年アメリカでもサッカーが盛んになっている。 サッカーが強いアメリカ。アメリカが普通の国になってしまう。つまらない。 世界中で野球を国技としているのはアメリカのほかは,日本とキューバ。キューバ以外の中南米の国も野球が盛んだけどアメリカやキューバの影響が大きい。韓国や台湾の野球は日本やアメリカの影響を受けている。アメリカ以外の国で野球が独自の発展を遂げた国は日本とキューバだけかも。野球をアメリカや日本,キューバでは国技だけど,世界で見たら単なるローカルスポーツだよね。アメリカの隣国カナダでもあの惨状だからね(モントリオール・エキスポズ)。 アメリカと日本とキューバ,共通しているのはへんてこりんな国という点かな。小さな親切,大きなお世話の国アメリカ。日本常識は,世界の非常識という日本。21世紀でも社会主義国をやっている国キューバ。へんてこりんな国だから野球盛んなのか。へんてこりんな国でしか野球は人気がでないのか。 へんてこりんな国なのにサッカーが強くなってしまう。へんてこりんな国が普通の国になってしまう。つまらいない。」 up |
95(2002/6/1) なぜ,俊輔は代表に選ばれなかったのか |
| サッカー・ワールドカップの日本代表に横浜F・マリノスの中村俊輔選手が選ばれませんでした。落選の理由はいろいろいわれているとおり,確かに監督の好みや中盤の選手層の厚さもあると思います。その中で一番の理由はフィジカル・コンタクトに弱いという点だと思います。 欧米のスポーツ,特にフットボールは,人間の持っている暴力性や残酷性をルールとペナルティによって従わせようというものです。ところが,完全にはこの暴力性と残酷性は否定されたわけではなく,従わせようという意思も弱い。フットボールがボールを使った集団格闘技といわれる所以あり,手を使わないサッカーにしてもこの傾向は顕著のようです。 ヨーロッパ・サッカーは,身体と身体のぶつかり合いの中で,いかにボールや自らの肉体をコントロールするかが課題であり,この課題を克服したものだけが,生き残れる世界ではないのでしょうか。中村俊輔にはこの点での逞しさが足りないようにトルシエ監督には見えたのかもしれません。私が,セリエAにいった中田ヒデをみて驚いたのはこの逞しさを身につけていたことです。ぶつかっても倒れない,常にボールをコントロールし続ける姿に驚いたことを覚えています。 フットボールがまだ民衆の祭であった19世紀初めまで,フットボールは,まさに人間の暴力性と残酷性の発露の場であり,日常の不満を忙殺させる場でした。19世紀も30年代を過ぎるとこの民衆のフットボールは,時の支配勢力であるブルジョアジーによって奪われパブリック・スクールで近代的スポーツとして確立していきます。民衆が再びフットボールを手にするのは19世紀半ば過ぎサッカーが誕生してからということになります。19世紀後半にはプロのサッカーも生まれ,民衆(労働者階級)のスポーツとして定着します。 近代スポーツは「する人」と「見る人」を分離します。民衆のフットボールであったころ「する人」と「見る人」の区別は曖昧で,飛び入りの参加も自由でした。これが近代スポーツのサッカーになると選手は11人と決められ,選手も専門化するに及んで「する人」と「見る人」は完全に分離されてしまいます。こうなると玉木正之氏によれば「見るだけの人」の欲求不満が募り,観客席での組織的なパフォーマンスが生まれるということになります。これが,アメリカではチア・リーダーであり,日本では応援団ということになります。 観客席での応援パフォーマンスといえば,サッカーではサポーターということになります。フットボールは本来,人間の持っている暴力性や残酷性をルールやペナルティによって克服しようとするものであり,本来的に暴力性や残酷性を内在しています。通常,「見る人」にとってこの暴力性や残酷性は,「応援」というパフォーマンスによって転化・消化されます。ところが,一部暴力そのものによって消化しようとする人達が近年現れてきました。それがフーリガンです。 昨日からサッカー・ワールドカップが始まりました。狩猟民族だったヨーロッパ人が作ったスポーツ,サッカーの持っている暴力性とそれを克服しようとする逞しさを見たいと思っています。この点が中村俊輔にも求められているのかも知れません。 up |
94 (2002/5/31) 東京が消える日 |
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日本のプロ野球の中で唯一,会社法人ではなかったのが読売ジャイアンツで,読売ジャイアンツの正体は,株式会社よみうりのプロ野球興行組織である東京読売巨人軍でした。この東京読売巨人軍が,7月1日付けで株式会社読売巨人軍として独立することになりました。これについては61でも既に取り上げているところですが,この組織変更に伴い,ビジター用ユニホームから「TOKYO」の文字が消え「YOMIURI」となることが5月28日発表されました。大正力の正の遺産が消えようとしています。 |
93(2002/5/28) 福岡ダイエーホークスの最近の動き |
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5月14日,15日日本プロ野球(NPB)初の台湾公式戦が台北の天母棒球場で行われ,観客席は立ち見が出るなど超満員となり,試合(14日)もホークスが松中のサヨナラホームランで決まるなど「台湾のファンが酔いしれた」そうです。ところがホークスの対戦相手だったオリックスの石毛監督は「選手に体調崩されては困る」と台湾での公式戦に不満を述べたという記事が新聞で伝えられました。 |
92 (2002/5/23) 勝者の満足,敗者の不満 |
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プロ野球には,勝者がいれば,敗者がいます。NPB全12球団が1日試合をすれば,勝者は6球団,敗者も同じ6球団あります。勝者と敗者を分ける確率は5割です。これが優勝となると,リーグ戦の優勝者が各1球団,日本シリーズの覇者となると1球団だけです。そして,他のすべての球団が敗者となります。プロ野球というのは敗者の存在を前提に組み立てられているシステムです。(関連コラム45) |
91(2002/5/22) 非日常世界の誘惑 |
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スポーツは遊びです。そして,その多くは民衆の遊びを起源としています。そして,その多くは,お祭りと関係がありました。昔は,お祭りという形を通して遊びを体現してきたといえます。 |
90 (2002/5/18) 「勝敗の美学」の説明 その2 |
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引き続き中村敏雄氏著書「スポーツの風土」からの引用です。 |
89 (2002/5/18) 「勝敗の美学」の説明 中村敏雄氏著書「スポーツの風土」から その1 |
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bW5で述べた勝敗の美学について。勝敗の美学というのは平和な同質社会での競争観だと思います。処世術といってもいいかも知れない。勝敗の美学とはもちろん中村敏雄氏が著書「スポーツの風土」で述べたもので,囲碁の「中押し」勝ちを例に説明しています。中押し勝ちとは,一方が勝負の途中で他方の強さを認め,試合を放棄することにより得られる勝利を言います。勝負事であれば最後の最後まで徹底的に勝敗を争うべきはずですが,勝負の途中で勝負を放棄するという囲碁というのは徹底的に勝敗を争う意思が支配していないのではないかと中村氏は疑問を呈し,このような中押しという勝負の決め方が,囲碁だけでなく将棋その他の日本の伝統的な勝負事に多く見られることを指摘しています。 |
88 (2002/5/18) 西宮球場解体 |
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私が西宮球場を訪れたのは1度だけです。1984年10月18日か19日の阪急と広島の日本シリーズでした。出張の帰りに,立ち寄ったものです。当時は平日でも昼間に試合をしていました。最初国鉄の西宮駅に降りたのですが,駅前の殺風景には驚きました。関西は私鉄社会とは聞いていましたがあそこまでとは驚いた記憶があります。そのあととぼとぼと歩いて阪急西宮駅まで行くとすぐそこに西宮球場がありました。もちろん外野席に向かったのですが,スタンドの外に競輪のバンクが置いてあった見てショックでした。西宮球場ってやっぱり競輪をやっているんだ,ということを実感したのです。組み立て式のバンクなど見たことがなかったので興味が湧き覗き込んでしまいました。西宮球場は,競輪をやっているから不人気なんだということを聞いていたので,日本シリーズと競輪のバンクという取り合わせに妙に納得したものです。 |
87 (2002/5/15) スポーツのゲーム的側面,社会的側面 |
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すべてのスポーツに共通することだが,スポーツは勝利を目指し,身体的技能を駆使して相争われる「ゲームあるいはレースついてのスポーツ」の側面(スポーツのゲーム的側面)と,そのゲームを遂行し,成り立たせている人間やその集団的仕組みである「共同体としてのスポーツ」の側面(スポーツの社会的側面)の二面に分けて考えることが必要である。スポーツの文化とは,したがってスポーツのゲームに関わる側面と,スポーツの社会的側面に関わるものと考える。 *************************************** 以上,青弓社編集部編「こんなスポーツ中継は,いらない!」の中の「甲子園中継の断罪」(小椋博著)の引用です。スポーツをゲーム的側面と社会的側面に分けて考えることは,今後スポーツを理解する上で大いに役に立つのではないかと思いましたのでここで紹介させて頂きました。 |
86 (2002/5/12) 明治時代,サッカーは贅沢だった |
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ゴム工業が発達する以前,フットボール用のボールは,牛や豚の膀胱製の中空ボールを皮で被ったものでした。膀胱製ボールは,割れやすく貴重なものでした。このため練習用ボールには,革袋に布や羽毛を詰めたものが使用されていました。内袋が膀胱製のためボールは楕円球をしており,円球ではありませんでした。現在のラグビー・ボールとは大きさ,形状とも異なりますが,フットボール用のボールは楕円球が使われていました。ただし,サッカー系のフットボールは,小さめのボールを使用し,ラグビー校のボールより球形に近いものを使用していました。 |
85 (2002/5/6) 引き分けと勝利至上主義と勝敗の美学 |
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イギリス生まれの代表的スポーツ,サッカー,ラグビー,ホッケーには引き分けという制度があります。これに対しアメリカ生まれのベースボール,バスケットボール,バレーボール,アメリカンフットボールには引き分けがありません。イギリス生まれのスポーツに引き分けという制度があったのは,イギリスのスポーツが上流階級の社交の場として生まれた経緯から,勝敗よりもフェアに堂々と全力でプレーすることを重視していたからと思われます。これに対しアメリカのスポーツには引き分けがなく試合を延長してでも決着をつけようとします。これはアメリカの社会が競争社会で,スポーツにおいても勝利至上主義が求められたからといえます。そして,我が国では,相手のミスにつけ込んだ勝利は良しとせず,下品な勝負,奥ゆかしさのない勝負を避けようという「勝敗の美学」が存在することがあげられます。「勝敗の美学」が存在する中での争いは「美的で淡泊」になりやすくなります。(以上参考文献 「スポーツの風土」中村敏雄著,大修館書店) |
84 (2002/5/5) サッカーバブルの終焉 2 |
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選手契約の自由化は,クラブ間競争やリーグ間競争に市場原理をもたらし,トップ・プレーヤーの希少性から選手年俸の高騰をもたらしました。この選手年俸の高騰は,アメリカや日本と同様に,トップ・プレーヤーだけではなく,選手全般の年俸高騰をもたらし,収益に占める人件費の割合を増大させました。この人件費の増加を補ったのが,高騰した放映権料でした。 http://obata.misc.hit-u.ac.jp/~hayakawa/modern/modern009.htm |
83 (2002/5/5) サッカーバブルの終焉 1 |
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独メディア最大手キルヒ・グループの中核会社キルヒ・メディアは4月8日経営破綻しましたが,2002年・2006年W杯についてはスイス子会社に権利が移され被害は免れそうです。2002年W杯については既に放映権料は支払われているようです。F1については運営会社(SLEC)を複数の自動車メーカーに売却の方針。F1についてはキルヒ・グループが100年分の放映権を獲得しましたが,これに反発した複数の自動車メーカーがF1とは別の自動車レースを2008年から立ち上げる計画を立てています。また,キルヒ・メディアはドイツ・サッカー・リーグ(DFL)とは2004年まで契約があるが5月15日支払期限の放映権料について一旦暫定合意していますが残金(93億円)の支払いが困難な場合は,放映差し止めの可能性あるとのことです。キルヒグループの有料テレビ会社キルヒ・ペイTVについてはあのマードックが食指を動かしています。 サッカーバブル終焉の予感 |
82 (2002/4/29) スポーツの普及 いくつかの仮説 |
| 近代スポーツの多くはイギリスとアメリカで生まれました。イギリス生まれの代表はクリケット,サッカー,ラグビー ,アメリカ生まれの代表はベースボール,バスケットボール,バレーボール,アメリカンフットボールです。これらはチームゲームですが,このチームゲームで最初に生まれたのがイギリスではクリケット,アメリカではベースボールです。この二つは親戚筋にあたり,どちらもボールを棒で打つゲームです。そして,日本のチームゲームで最初に広がったのがベースボール(野球)でした。 スポーツにはルールがあります。ルールが守られて初めてスポーツとなります。近代スポーツとして先発のクリケットとベースボールはノンコンタクト・ゲームです。これに対し後発の近代スポーツサッカー,ラグビー,アメフトといったフットボールはコンタクト・ゲームです。ここからノンコンタクト・ゲームの方がコンタクト・ゲームよりルールが守りやすかったということが想像できます。コンタクトプレーが多いとケンカになりやすく,ルール化が難しかったのではないでしょうか。このことは,フットボールの中でも,最も接触(コンタクト)プレーが少ないサッカーが世界的に普及した理由でもあると思います。そこで「接触プレーの少ないスポーツから普及する」という仮説が成り立つと思います。 また,接触プレーが多いとルールも複雑化し,その国々の風土,社会の影響を受けやすいのかも知れないという仮説も成り立つと思います。手を使うフットボールがイギリスのラグビー・フットボール(このほか労働者階級のリーグラグビーがある),オーストラリアではオージー・フットボール,アメリカではアメリカン・フットボールというようにその国独自のフットボールが生まれています。 up |
81 (2002/4/28)ヨーロッパとアメリカのスポーツ |
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欧州と米国のスポーツの違いとして,米国は大衆社会を背景としたスペクテイター・スポーツが発達し,欧州では階級社会を背景としたパトロナイズド・スポーツが発達したという見方ができると思います。スペクテイター・スポーツというのは,観客から入場料を取って成り立つスポーツです。これに対し,パトロナイズド・スポーツは上流階級がスポーツのパトロンになって,それを下層階級が観戦するというものです。この違いが明確なのがモータースポーツです。 |
80 (2002/4/27) プロ野球ビジネスのジレンマ |
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プロ野球ビジネスと言ってもサッカーなど他のプロスポーツにもあてはまることだと思います。 |
79 (2002/4/25) ハマスタの正体 |
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横浜市は出資せず,市民が出資して建てたのが横浜スタジアムです。市民社会の手本みたいに言われますが,私は,これには反対でした。といっても反対運動したわけでもありませんが。私は,横浜市が市営球場をつくり安価に市民にプロ野球を提供するべきだと考えていました。市民の出資を募ったら,市民への責任として,横浜スタジアムは,赤字を出すわけにはいきません。お金を儲けようとしますから,自然と球場の使用料は高く設定されます。それを危惧しました。 |
78 (2002/4/24) ギガキャッツ,プロ化断念 |
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中田新横浜市長は横浜熱闘倶楽部という横浜にあるプロ球団をサポートする組織の会長も兼ねています(サポートといってもあんまり金銭的な支援はありませんが)。その熱闘倶楽部で横浜ギガキャッツを支援してほしいという話を56で行いました。横浜ギガキャッツとは,日本男子バスケットボールのいすゞ自動車が休部することになり,横浜ギガキャッツとしてプロ化するという話でした。ところが,22日スポンサーとして期待された学校法人が撤退したため,結局,プロ球団化は断念,スーパーリーグには参加せず,クラブチームとして出直すそうです。スポンサー撤退の背景を,小浜前監督は「一番の問題は、スーパーリーグが参加者に一銭も還元するシステムにはなっていないこと」と指摘しています。日本バスケットボールの日本リーグ連盟(JBL)の危機意識の薄さが問題となっています。 |
77 (2002/4/23) 新横浜市長と都市経営とプロ野球と |
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今日は,4月8日就任した37歳の新横浜市長のお話です。中田宏新市長は横浜熱闘倶楽部会長も兼ねており,19日横浜スタジアムを訪れ横浜ベイスターズを激励しました。森監督に「シーズンはまだ始まったばかりだし,ここから巻き返してくれることを心から信じています。ぜひ4年前のように日本一になって,一緒にパレードしましょう」と激励したそうです。そのときの神奈川新聞の記事によると中田新市長は筋金入りのベイスターズ・ファンで「私が野球少年で遠藤投手コーチがエースだったころからずっと応援しています」ということです。新市長は中学時代野球部に所属し,横浜が日本一になった1998年には球団発祥の地,山口県下関市での祝賀パレードに「市民代表」で参加したそうです。中田新市長,野球少年でかつベイスターズ・ファンということが判明し,まずはよかった。でも,単なるファンじゃダメなんですけどね。都市経営を唱えるのなら,次の話に耳を傾ける必要があると思います。 |
76 (2002/4/21)放映権ビジネスの破綻 3 |
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神戸新聞の記事を読むとキルヒメディアは地元ドイツ・サッカーリーグと2000年から4年間で1700億円という巨額の独占契約を結んでいました。ドイツのサッカー・クラブはこの巨額の放送権料に依存しており,このためドイツ政府は公的資金の導入も考慮しているということですが,巨額の年俸を血税で賄うのかという反対の意見も強く,政治問題化しそうだという話です。 |
75 (2002/4/21)放映権ビジネスの破綻 2 |
| 放映権ビジネスのエポックメーキングは1992年先述のマードック率いるBスカイBによるプレミア・リーグ独占契約と,1984年のピーター・ユベロスによるロサンゼルス・オリンピックの成功があります。ロス五輪では,テレビの独占放映権を米国のABCに2億5500万ドルで売却し,テレビの放映権高額化の始まりとなりました。 オリンピックの放映権料に比べ,ワールドカップの放映権料はサッカーの普及を名目に低く抑えられていました。例えば,94年のワールドカップ,米国大会の放映権料は,92年のバルセロナ・オリンピックの8分の1でした。そこでFIFA自身が,オリンピックを上回る世界最大のイベントとなったワールドカップを自分たちの金儲けの手段として考えるようになりました。 1996年,独のキルヒメディアは,2002年ワールカップの国際放映権をスイスのスポリスとともに13億スイスフラン(約1200億円)で購入した。これは,前回のフランス大会で公共放送連合が直接獲得した額の5倍を上回るものでした。さらにキルヒはスポリスとともに2006年のワールドカップ大会の放映権も合わせて合計28億スイスフランで購入しています。 スイスのポラリスの親会社ISLの破綻は記憶に新しいところですが,このISLとともにワールドカップの放映権を獲得したキルヒが今度は経営危機に直面しています。キルヒメディアは独の新興メディア会社で,ライバルの独ベルテルスマンに対抗し,ワールドカップの放映権を獲得したといわれています。そして,その裏には2006年ワールドカップのドイツ開催があるとも言われています。 キルヒメディアの経営破綻は,ワールドカップが直接の理由ではなく,F1に100年分の投資をするなど巨額の投資が裏目にでて,資金繰りが苦しくなったものです。昨年からの世界的な景気後退も響いるとのことです。 参考及び引用 朝日新聞 2002/4/9朝刊 記事 朝日新聞 2002/4/10? 広瀬一郎氏寄稿「過ビジネス化したスポーツ」 ISL経営破綻についてはスポーツナビのこちらへ http://www.sportsnavi.com/topics/Article/ZZZG5JNJMQC.html YAHOO キルヒ トピック http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/kirch/ 神戸新聞 記事 http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/020410ja11650.html up |
74 (2002/4/21)放映権ビジネスの破綻 1
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いま,2002(韓国/日本),2006(ドイツ)大会のワールドカップ放映権を獲得した独キルヒ・グループが経営危機を迎え過熱した放映権ビジネスの破綻が言われています。しかし,放映権ビジネスの破綻という話なら,3月のITV経営破綻の話が先になります。 |
73 (2002/4/21) 日本ハム・ファイターズ札幌歓迎ムード |
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前号で次回は放映権ビジネスの破綻の話と言いましたが,ちょっとその前に,日ハムの話をします。次の話はbU0で紹介した西武の堤オーナーの話です。 |
72 (2002/4/21) ヨーロッパ・サッカーの大リーグ化 2 |
| イギリスでは90年代前半,メディア王ルパード・マードックの有料衛星放送「BスカイB」がプレミア・リーグの独占放映権を得て大成功を収め,放映権ビジネスが過熱化し,放映権料が巨額化していきます。このため,サッカークラブにおける放映権収入の割合が増大し,各クラブは放映権料を増やすため有力選手の獲得に動き,選手の年俸や移籍金が高騰していきました。 イギリスのプレミア・リーグはリーグで全体での放映権契約です。このためプレミア・リーグにあがれない下位のサッカー・リーグのクラブにはその放映権料の恩恵はありません。大陸のサッカー・クラブは放映権契約がクラブの個別契約のため,有力クラブは,有力選手を世界中から獲得し,巨額な放映権料を獲得するようになります。放映権は,クラブ間の格差が広げ,サッカーの大リーグ化が進んでいくことになります。 プレミア・リーグで成功したマードックは,ヨーロッパ・サッカー全体の大リーグ化を図り,ヨーロッパの有力クラブだけによるサッカー・リーグを企図しますが,ヨーロッパ全クラブの代表であるUEFAの反対にあい挫折します。しかし,メジャー化の動きは現在も続いています。イタリアのACミラン・インテル・ユベントス,スペインのレアル・バルセロナ,イングランドのマンU・リバプール,フランスのパリサンジェルマン・マルセイユ,ドイツのバイエルンミュンヘン・ボルシアドルトムント,オランダのPSV・アヤックス,ポルトガルのFCポルトといったヨーロッパを代表とする有力クラブがG14という組織を作りヨーロッパ・リーグの創設を目論んでいます。 スコットランド,オランダ,ポルトガル,ベルギー,スウェーデン,ノルウェー,スウェーデンといった小さな国の小さなリーグの大きなクラブが集まり,国境を越えたリーグを作ろうという動きがあります。それがアトランティック・リーグ構想です。イギリス・イタリア・スペイン・ドイツ・フランス以外の国内リーグの規模は小さく,大きな放映権料は望めません。このため,小さな国の有力チームがテレビ局から競争力を維持するだけの放映権料を得るために考え出されたものです。 巨額の放映権料を集めた一部のクラブは,有力選手を次々と獲得し,さらに人気を集めさらなる放映権料とグッズを売り上げていきます。このように,今,ヨーロッパ・サッカー界は放映権ビジネスとともに,米国型のスポーツ・ビジネスとエンターテイメント化の波が押し寄せています。 以上参考文献「サッカー株式会社」(クレイグ・マクギル著 川邊雅之訳 文藝春秋) 次回は,この放映権ビジネスの破綻の話です。 up |
71 (2002/4/21) ヨーロッパ・サッカーの大リーグ化 1 |
| 「大リーグは,ビジネスではない」といわれても,実際大リーグはスポーツ・ビジネスであり,スポーツ・エンターテイメントです。大リーグ以外のNFL・NBA・NHL・MLSも,もちろんスポーツビジネスであり,スポーツ・エンターテイメントです。この米国のスポーツ・ビジネス,スポーツ・エンターテイメント化の波が近年ヨーロッパ・サッカー界を襲っています。 そもそも大リーグは1869年にはプロ球団が誕生し,1871年にはプロ・リーグが,1876年には最初の大リーグ・ナショナル・リーグが誕生しています。サッカー史上最初のプロ・リーグがイングランドのフットボール・リーグ(FL)は,1888年の結成にあたって,この世界最古の大リーグ・ナショナル・リーグを手本としました。このようにヨーロッパのプロ・サッカーは当初から米国の影響は受けていました。しかしながら,ヨーロッパのプロ・サッカーはパブや工場・教会といった地域のクラブを母体に発展してきたため,スポーツ・ビジネスとしての側面は遅れていました。 ヨーロッパでは,小さな町にもサッカー・クラブがあり,小さな国にもサッカー・リーグがあります。サッカー・リーグには大小を問わず国内のすべてのクラブが参加し,レベル別にリーグ戦を行い,レベル間の異動を入れ替え制にして行ってきました。さらに国内すべてのクラブが一同に参加するカップ戦(トーナメント戦)やヨーロッパ全体の選手権も行われています。ヨーロッパ・サッカーは,大リーグと違いクラブ(球団)のレベルが固定していません。とはいっても,実力はクラブの収入つまり入場料に比例しますから,都市の規模によってだいたい固定しているのが現状です。 ところがこんなヨーロッパ・サッカー界が大きく変えたが,放映権ビジネスの登場です。ヨーロッパでテレビ番組を自由に見られるようになったのは,衛星放送が普及したここ十数年の話にすぎません。それまでヨーロッパでは,米国や日本と違い民放はあまり発達していなかったため,サッカーの放映権料といってもたいしたものではありませんでした。ところが,1990年前後に衛星放送が普及しマルチチャンネル化していくと,プロ・サッカーが,有料衛星放送のキラー・コンテンツとして注目されるようになります。 up |
70 (2002/4/20) 大リーグはビジネスじゃない |
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前回,プロ野球は商売なりと書きましたが,実は大リーグはビジネスではないそうです。去年からの大リーグの球団削減問題でご存じの方の多いもと思いますが,ちょっと驚きですね。 |
69 (2002/4/18) プロ野球は商売なり |
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野球は商売じゃないと豊田さんはいいました。しかし,プロ野球は,選手に1億円以上の年俸を支払い,観客に,2000円3000円という高い入場料を払って見に来てもらう,りっぱな商売です。球団(福岡ダイエー・ホークス)は,年間300万人の観客を動員し,球団(横浜ベイスターズ)の買収には140億円を要するほどです。プロ野球は,1年や2年で潰れてしまっては困るのです。ファンは,ずっとずっとプロ野球を応援したいはずです。 |
68 (2002/4/15) 日本ハムファイターズ札幌移転 最近の動き |
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4月8日,小嶋武士球団社長が保護地域変更の要望書をコミッショナー事務局と実行委員会議長である豊蔵一セ・リーグ会長に提出しました。保護地域の変更は,パ・リーグ理事会で意見の統一が図られ,その後実行委員会で検討するという日程になります。 |
67 (2002/4/14) セカンドキャリア JリーグとNPB |
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4月5日の59でセカンドキャリア(引退後の第2の人生)について取り上げましたが,そもそもこのセカンドキャリアということばは昨年,Jリーグでセカンド・キャリア支援の話がでていたところから使わせて頂きました。Jリーグも10年を迎え引退後の選手の処遇が問題になってきたということだと思います。Jリーグでは,今年に入って正式に理事会でセカンドキャリア支援の決定(3月19日)し,2002年度のシーズンから本格的に支援を開始するとのことです。スポーツアドバンテージ社のMLよると(3月20日の日経記事)予算は3000万円,事務局にセカンドキャリアサポートセンターを設置し,専任の職員2人とカウンセラーを置くそうです。現役選手を対象に,職業体験研修をしたり,引退選手には就職情報の提供を行うそうです。 |
66(2002/4/13) 歴史を紡ぐ者 |
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プロ野球OBを大切にしよう。プロ野球OBはプロ野球の財産です。プロ野球が築き上げてきた歴史であり誇りなのです。プロ野球は何をやって来たのかと問われたとき,輝かしい過去の選手たちの歴史と記録と栄光が蘇ります。西武ライオンズには西鉄ライオンズの歴史は継承されていません。西鉄ライオンズの歴史は,福岡市民とライオンズファンの記憶の中にだけ継承されています。 |
65(2002/4/13) プロ野球キャリアを生かせ |
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アマチュア野球,特に学生野球がプロ野球の指導を拒絶しているのとんでもないことです。プロ野球経験者が自分の子どもを指導できないというとんでもないことがこの日本では起こっているのです。この違いがNPBになかなか二世スターが生まれない原因ではないでしょうか。つまり,バリー・ボンズと長島一茂との違いです。 |
64(2002/4/12) 高校野球よ,プロ野球差別をするな |
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学生野球は教育だといいます。この二文字のためプロ野球は差別され,学生野球の権益は守られてきました。野球は,第一次大戦後の大正デモクラシーの時代に大衆文化として花が開きます。この野球文化を後押ししたのが新聞社と鉄道会社でした。野球・新聞社・鉄道というトライアングルが完成したのが高校野球の甲子園大会です。高校野球(当時中等野球)の利権が確立したのです。 |
63(2002/4/12) 神様,仏様,稲尾様 ホークスが福岡に,ファイターズが札幌に |
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稲尾氏の自伝「神様,仏様,稲尾様」(稲尾和久著 日本経済新聞社 2002.2.25第一刷 1600円税別)は淡々とつづられているのに驚きます。シーズン最多勝42勝,シーズン最多登板78試合,パ・リーグ最多登板イニング402三分の一どれをとっても今では想像も付かない数字です。それを淡々と書かれてはたまりません。これは稲尾氏の性格に依るかもしれませんが,稲尾氏のプロ野球キャリアに改めて敬服します。そして池永氏のプロ野球キャリアにも。 |
62(2002/4/9) 社会人野球とプロ野球の選手異動 |
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社会人野球は,戦後企業チームとして発展してきました。企業チームは,会社の福利厚生や宣伝目的に発展し,アマチュアといっても海外の目でみればプロとなんら変わりありません。社会人野球とプロ野球は戦前は出入りが自由でしたが,戦後日本社会人野球協会が設立すると,プロ野球側と社会人野球とは協定を結び,社会人野球とプロ野球との選手の交流を行ってきました。 |
61(2002/4/7) 株式会社読売巨人軍 |
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昨日の夜中NHKのBS放送で巨人のオーナー渡辺恒雄氏のインタビュー番組がありました。4月4日に創刊した「ぼーる通信」のチャット大会で,教えてもらって急遽見たのですが,内容は2月始めに渡辺オーナーが朝日新聞に投稿したものと同じでした。その中で,「Jリーグや大リーグのような社会主義的なことをやってるところはダメになる。プロ野球の球団は,野球協約で1億円以上の株式会社と決められていんだ。企業なのだから競争するのは当然。だから,日本のプロ野球は大丈夫。」という話をしていました。 |
60(2002/04/06) 日本ハムファイターズ札幌移転 5 |
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3月30日西武の堤オーナーが札幌で「1球団に地域権を与えるのがいいのか。いろいろなチームが主催試合をやれば各地域の人が見られる。札幌全体のことを考えたらそちらの方がいい」と語った。日本ハムの計画について「まだ正式な話が来ていないが、来れば(話し合いに)応じる。でも決めるのは札幌ドームだから」と語り,札幌市側がフランチャイズ球団を望んでいることに「少数意見だと思ってる」とはねつけたそうです。 恫喝のほうが入りました。54で恫喝と歓迎のうち歓迎の方を予想しましたが,前者の恫喝の方でしたね。堤オーナーが言おうとしているのは『日本ハムの札幌移転計画といっても肝心の札幌ドームの話がでていない。決めるのは札幌市長ではなく,札幌ドームですよ』ということです。札幌ドームの社長は桂札幌市長であり,西武グループのコクドが所有している株式は3%に過ぎないみたいですが,その株式以上に西武グループの影響力は強いと思います。たぶん債務保証などをしているのではないでしょうか。これは全くの推測ですが。実際,横浜スタジアムの建設のときがそうでした。 |
59(2002/4/5) セカンド・キャリア |
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スポーツ選手というのは身体が資本であり,体力の衰えを技術でカバーするのにも限界があります。このため一般にスポーツ選手の選手寿命は短く,スポーツの現役選手としてのキャリアよりその後の人生のキャリアの方が長いの普通です。プロ野球選手でも,40歳まで現役でいられるのは稀で,多くの選手が20代で選手生命を終えています。プロの場合,技術的限界というものも加わりますからなおさらです。 |
58 (2002/04/05) セカンド・チャンス MLBの場合 |
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大リーグには,選手育成機構ともいえる巨大なマイナーリーグ組織があります。マイナーリーグは,7階層に分かれ,2000年には20リーグ・242チームが米国・カナダ・メキシコ・ドミニカ・ベネズエラの5ヶ国に点在するという巨大組織です。このマイナーリーグで,大リーガーを目指すのは,何も新人ばかりではなく,大リーグを挫折した選手もマイナー・リーグで虎視眈々と大リーグへの復帰を狙いっています。今季,大リーグのカージナルスと契約したブルーウェーブの田口外野手は,結局打撃不振でマイナー・リーグからの再挑戦ということになりました。 |
57 (2002/3/27) セカンド・チャンス |
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団野村の率いる野茂,伊良部,鈴木の日本人大リーガーが米国独立リーグのエルマイラ・パイオニアーズを買収したそうです。報知新聞によれば「球団買収の目的は、日本人選手のために米球界に門戸を開くことにある。95年に日本プロ野球と決別して米国に渡った野茂だが、最近の日本球界では、野球を続けたくてもできない選手が増えていることを気にかけていた」ということです。 |
56 (2002/3/26) ファイターズとギガキャッツとポラリスと |
| 今日は三つほど話題を。ひとつは,札幌ファイターズのお話しです。タイトルは「やっぱりでた,超日本的折衷案」24日(日)のB_wind
掲示板で次のように書き込みをしました。「札幌で日ハムが50試合,西武が20試合,所沢で西武が50試合,東京で日ハムが20試合という中途半端な超日本的折衷案もあります」 すると25日(月)巨人の渡辺オーナーが「東京・両国での横綱審議会終了後に『ホーム試合の半分以上をやればフランチャイズとして合法的。例えば日本ハムが(札幌で)60試合やって、あとのシーズン中に西武が20でも30でも持っていけば、うまく共存できる』と2球団共存プランを披露した」そうです。 http://www.nikkansports.com/news/baseball/p-bb-tp0-020326-08.html 次に,横浜に4つ目のプロ球団が誕生するというお話しです。いすゞ自動車バスケットボール部が「横浜ギガキャッツ」として存続が濃厚になりました。チームの小浜監督は,会社の休部宣言からプロ球団化を目指しスポンサー探しに奔走していましたが,ようやくその目途がついたみたいです。いすゞ自動車もスポンサーとして支援する様です。小浜監督はゼネラル・マネージャーに就任するそうです。これで横浜のプロ球団は野球の横浜ベイスターズ,サッカーの横浜F・マリノスと横浜FCに続き4球団目となります。横浜にはプロチームの支援組織として横浜熱闘倶楽部(会長は横浜市長)というものがあり,既存の3球団を支援しています。この熱闘倶楽部に横浜ギガキャッツも早く入れてください。そして,既存3球団は,この新設プロ球団「横浜ギガキャッツ」を支援してほしいと思います。http://www.sponichi.co.jp/others/kiji/2002/03/26/06.html 最後の話題は,札幌とクラブチームの危機と堤さんのお話です。タイトルは「札幌ポラリス存続の危機」 雪印乳業アイスホッケー部の廃部後できたのがアイスホッケーの札幌ポラリスです。そのポラリスのスポンサーとしてその後も支援をしていた雪印乳業が支援打ち切りを発表し,ポラリスは存続の危機に直面しています。その札幌ポラリスの支援をコクドの堤さんが言い出しました。堤さんはご存じ,プロ野球西武ライオンズのオーナーです。プロ野球では日本ハムの誘致を図る札幌市と札幌の準本拠地化を主張していた西武は緊張状態にあります。因みに堤さんはアイスホッケーが好きですが,野球は好きではありません。これは有名なお話しです。 http://sports.yahoo.co.jp/headlines/mai/20020326/spo/21465600_mai_00002100.html http://sports.yahoo.co.jp/headlines/jij/20020326/spo/20034900_jij_00020503.html http://sports.nikkei.co.jp/flash_k.cfm?news_id=15619 up |
55 (2002/03/24) スポーツと動物虐待とギャンブルと |
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近代スポーツ誕生以前,スポーツがまだ気散じであった頃,庶民階級のスポーツといえば,動物を虐待したギャンブルでした。牛掛け,鶏当て,熊掛けといったゲームが賭博として行われていました。牛掛けとは,綱につながれた雄牛に訓練した犬を一頭ずつけしかけていくものでほとんどの犬が死に至ったそうです。鶏当てとはつながれた鶏に石を投げいかに早く殺すかを競う遊びです。熊掛けとは歯を削り目を潰した熊を短い鎖でつなぎ,数頭の犬と戦わせるものです。今の感覚で言えば紛れもない動物虐待ですが,この動物虐待がスポーツとして18世紀のイギリスで盛んに行われていました。もちろん,これらは賭博として行われていました。 |
54 (2002/3/23) 日本ハムファイターズ札幌移転 4 |
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北海道に利権のある西武グループは,どうでるか。西武の堤オーナーと桂札幌市長との直接会談が予定されていますが,堤オーナーがどうでるかです。西武グループの主張を通すため恫喝がはいるのか,はたまた,ここではいい子になって日ハムの札幌移転を歓迎するのか,どうなるでしょうか。私は後者だと思うんですが。 |
53 (2002/3/22) 日本ハムファイターズ札幌移転 3 |
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まず,新情報は西武はゆくゆくは所沢と札幌で半々ずつ試合をする計画だったそうです。二つの保護地域を持つことは許されないし,その保護地域内に専用球場を持たなければなりません。ただし,専用球場では,公式戦の50%以上試合をする球場と言うことですから,半々でもそれは可能ということになります。しかし,北海道は西武の保護地域ではありませんから,西武が日ハムに抗議しようが,問題はありません。ありもしない準フランチャイズなんか主張しても無意味です。 |
52 (2002/3/21) 日本ハムファイターズ札幌移転 2 |
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今回の誘致劇は,日本ハム本社サイド(大社啓二社長)と札幌市との間で進められていたようです。準本拠地化(準フランチャイズ化と新聞記事などでは言っていますが,フランチャイズとは地域独占興行権のことですから準フランチャイズなどということばはありえません)を狙っていた西武,競輪復活を画策し日ハムが邪魔な東京ドーム,それに東京の日ハムファンと札幌の西武ファンも寝耳に水だったようです。 |
51 (2002/3/20) 日本ハムファイターズ札幌移転を検討 |
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日本ハムファイターズが2004年札幌への本拠地移転を検討しているそうです。2001年に完成した札幌ドームは,野球とサッカーの兼用ドームですが,サッカーの方はJリーグのコンサドーレ札幌の本拠地として決まっていますが,野球の方は決まっていませんでした。このため,札幌市はヤクルト,西武,日本ハムを中心に誘致活動を行ってきました。ヤクルトは高い使用料(800万円)のため断念し,西武はコクドが札幌ドームの建設に絡んでいたことから準本拠地化を図ることになっていました。西武は2001年に開幕戦を含む5試合,2003年には20試合程度を計画しています。 |
50 (2002/3/17) ドラフト制 |
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ドラフト制については,職業選択の自由を奪うものであるとか,人権侵害だとか批判があります。これに対し,ドラフトはプロ野球への就職であり,職業選択の自由を奪うものではないという反論があります。 |
49 (2002/3/16) ギガキャッツとトップスと |
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2月7日いすゞ自動車の野球部とバスケットボール部が突然休部ということが発表され,ひと月が経ちました。野球部の方は,正式に休部になるみたいですが,バスケットボールのギガキャッツ(愛称)は,プロ球団を目指し,3月末を目途に複数のスポンサー企業を募っています。ただし,HPにはスポンサー募集は載っていません。 |
48 (2002/3/15) リーグ戦の考察 その2 |
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26や45でリーグ戦にふれ,リーグ戦の欠点として消化試合をあげましたが,もう一つ,リーグ戦には欠点があります。それは,リーグ戦に参加できるチーム数が限られてしまうという点です。例えば,1チーム1日1試合として,5日間で参加できるチーム数は6チームだけですが,トーナメントなら32チームも参加することができます。 |
47 (2002/3/14) プロスポーツの種類 その2 |
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企業スポンサーにとって,スポンサースポーツは広告宣伝の意味を持っており,観客や視聴者といった観戦者が,間接的にスポンサー企業の費用を負担することになります。スポンサースポーツは,スポンサー企業の広告宣伝のため,スポーツ自体を人々に観てもらうことによって成り立っています。つまり,観るという行為でみれば,スポンサースポーツも観戦スポーツも共通しているといえます。ギャンブルスポーツの場合,観るほかに賭けるという行為が含まれ他の二つとは異なる特徴を持っています。 |
46 (2002/3/13) プロスポーツの種類 |
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スポーツは競技として普及発展していくに従い,技術的に高度化していきます。それにつれてトップの選手たちは専門化していきます。専門化した選手が,そのプレーの対価として報酬を得たとき,プロ・スポーツが生まれます。 |
45 (2002/3/6) リーグ戦の考察 |
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勝負には勝者と敗者がいます。高校野球のようなトーナメントは,負けたらそれで終わりです。それが,例えフロックで負けたとしてもです。ところがリーグ戦は,1度負けても,次の試合で挽回することができます。リーグ戦は敗者に機会を与えてくれるシステムです。 |
44 (2002/3/5) ポーツマスが川口を獲得したわけ |
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「サッカーのイングランド1部リーグで川口能活が所属するポーツマスは2日、ウォルソールと対戦し、1―1で引き分けた。川口はベンチ入りしなかった。(共同)」 |
43 (2002/03/03) アイク生原氏と横浜の関わり その1 |
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40で書いたアイク生原氏について奥様の生原喜美子さんが書かれた「ドジャースと結婚した男 夫・アイク生原の生涯」は,最近やっと読んだんですが,その中で横浜の話が数カ所ありました。まず,ひとつめは,ピーター・オマリー氏の3Aスポーケンでの修業時代,生原氏はそこではじめて働くことになったわけですが,そこでのピーター・オマリー氏の回想。あえて,引用させていただきたいと思います。 |
42 (2002/2/28) メディア化したスポーツ |
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2002年1月,横浜ベイスターズの株式譲渡問題は,TBSグループがマルハから株式を全面的に買収し,経営権を取得し決着しました。この買収劇は,平成不況を象徴であると同時に,日本球界初の放送メディアによる球団買収で注目されました。 |
41 (2002/2/26) プロとアマチュアの歴史 |
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イギリスで生まれた近代スポーツの多くは,民衆の遊びを上流階級(ジェントルマン)が取り入れ,近代スポーツへと確立していきました。もとは民衆の遊びでしたから近代スポーツの確立とともに,スポーツの大衆化が進行していきます。これに対し,余暇としてスポーツを楽しむことができるジェントルマンたちは,アマチュアリズムというものを作りだしました。余暇の少ない大衆にとって,プロ化は避けられず,このプロを閉め出すことにより,ジェントルマンたちは自分たちの既得権を守ろうとしたのです。イギリス生まれのサッカーやラグビーはこのプロ・アマ対立の歴史を持っています。 |
40 (2002/2/25) 二人のアイク |
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ベースボール・マガジン社会長池田恒雄氏が2月9日亡くなられました。週刊ベースボール3.4号の「オレが許さん!」で豊田泰光さんが,恒雄会長の死を悼む言葉を寄せられていました。 |
39 (2002/2/24) 一年中とシーズン制 |
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週ベ3.4号でタイガースの特集をしていました。36で一年中プロ野球という話をしたように,日本では一年中プロ野球の話題が絶えません。シーズンの何ヶ月も前からプロ野球の話題で盛り上がります。そして,阪神タイガースという球団は,シーズン中よりもシーズン前の方が盛り上がったりします。今回も星野監督の就任でもう優勝が決まったかのような人気ですが,これは数年前,野村前監督が監督になったときもそうだったような気がします。タイガースファンは,この季節が長く続くことを願っているんじゃないかと思ったりします。まあ,弱小球団のファンというものはこんなもんではないでしょうか。(タイガースファンほかの皆様,ご免なさい。) |
38(2002/2/23) ダイエー球団は救われたか 5 |
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22日ダイエーの高木社長と球団の高塚社長が会談し,中内氏のオーナー職辞任,保有する球団株40%の無償提供は撤回されました。ダイエー本社にとっても3点セットの処分(地元金融機関による出資など)には,球団の活躍と地元福岡の協力が不可欠であり,300万人動員という球団としての成果と地元福岡の支援・声援をバックにした中内正オーナーをこの時点で排除するのは得策ではないと判断したものと思われます。 |
37(2002/2/22) ダイエー球団は救われたか 4 |
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ダイエー本社の高木社長が福岡に訪れ,地元金融機関の福岡シティ銀行,西日本銀行,福岡銀行に福岡ドームとホテルへの出資を要請したそうです。ドームとホテルの証券化は断念した模様です。 |
36 (2002.2.21) 一年中プロ野球 |
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長時間享受というのは何も試合だけのお話しではありません。NPBやMLBは4月から10月までの7ヶ月間リーグ戦が続きます。ヨーロッパ・サッカーも8月から5月までの10ヶ月あまり試合が続きます。楽しいことは長く続けていたいということで,プロスポーツのリーグ戦はかなりの長丁場です。 |
35(2002/2/21) メディアとスポーツとの関わり バドミントンとJリーグ |
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メディアとスポーツの関わりについて,昨日(20日)の朝日新聞に気になる記事が二つありました。ひとつはバドミントンのルール改正の話です。「バドミントンの「7点×5ゲーム制」が試験的に導入されている。通常は15点×3ゲーム制(女子シングルスは11点)だが、テレビ放映やスポンサーの獲得をめざす国際バドミントン連盟(IBF)が、試合時間が短縮できたり、CMが入れやすくなったりするとして新ルールを試している。」ということです。メディアの求めるものは,試合時間の短縮とCM時間,そして攻撃的であること。バレーボール,ソフトボールに続きメディアによるルール改正と言うことになるのでしょうか。関連コラムbP6,bQ1 |
34(2002/2/21) 続々 ダイエー球団は救われたか
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昨日(20日)の新聞では仮の話と言うことでしたが,今日(21日)の新聞では,早速ダイエー球団の中内正オーナーは,ダイエー本社の呼び出しを受け,「保有する球団株40%の提供と,オーナー職の辞任,グループ企業の全役職からの辞任を正式に要請された」ということです。「これに対し同オーナーは「はい、そうですか、というわけにはいかない。お断りした」と拒否。今後も球団経営にかかわっていく意思を明らかにした。」とのこと。 |
33 (2002/2/20) 続 ダイエー球団は救われたか |
| ダイエーの続編です。2月20日の新聞によれば中内正オーナーは,球団株の無償提供の要請を否定するとともに,仮に要請を受けても「断らざるを得ない」と話したといいます。さらに「確かに自分は中内の名はあるが、本社の経営にはかかわっていない。経営責任と言われても戸惑う」と述べています。 しかし,中内正オーナーが所有する40%の球団株は,一昨年父親の功前オーナーから譲渡されたものであり,ダイエー本社の再建問題で中内功氏の私財提供という話が出ているのなら,本人が本社の経営に拘わっていなくても,正オーナーの球団株の提供は避けられないのではないかと思います。もとは功氏の私財であり,その私財の提供を求められている以上他人事ではないと思いますが。http://www.nikkansports.com/news/baseball/p-bb-tp0-020220-08.html 中内正オーナーは,福岡ドームの構造的な赤字体質を抱えながら,ホークスの観客動員は年間300万人を超え,プロ野球経営者としては一応成果を上げています。年も若く,これから期待できる経営者の一人ではありますが,巨人の渡辺オーナーに褒められて感激しているところをみるとちょっと怪しいですが。中内正オーナーについては1月にウェブ報知にインタビュー記事が載っています。http://www.yomiuri.co.jp/hochi/baseball/jan/o20020106_110.htm(オーナーに聞く 上 ) http://www.yomiuri.co.jp/hochi/baseball/jan/o20020107_90.htm(オーナーに聞く 下 ) http://www.yomiuri.co.jp/hochi/baseball/jan/o20020126_30.htm(中内オーナー感激) それから,福岡ドーム・ホテル・ホークス3点セットの経営状況についてはマーティ・キーナート氏がコラムで述べています。 http://journal.msn.co.jp/articles/nartist2.asp?w=106202 up |
32 (2002/2/20) ダイエー球団は救われたか |
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このショートコラム「wind」もいくつか書きためていたものがあります。そのひとつが,2月2日のナベツネ・プロ野球論に対する反論のひとつとして書いておいた「ダイエー球団は救われたか」というものです。 |
31(2002/2/19) スピードアップ |
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今シーズンのストライクゾーンの拡大は,試合のスピードアップ化を図るためだと言います。巨人の渡辺オーナーによれば「野球規則通りに進行すれば,1時間は短縮できる。試合時間の短縮とTV完全放映は,野球離れ対策の妙薬となろう。」 |
30 (2002/2/18) 千葉マリン,結局人工芝 |
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今日は,サイトの宣伝を兼ねて,横浜ドーム関連情報コーナー「横浜ベイパーク@高島ヤード」からのお話しです。まず,2月13日神奈川県野球協議会は,横浜ドーム建設実現のための約18万人分の署名を横浜市に提出しました。協議会の方は,開閉型の天然芝グラウンドを要望しています。私はこちらに署名をしました。実現する会は12月に44万人分の署名を提出済です。 |
29 (2002/2/17) 交流戦 |
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プロスポーツはリーグ戦が基本です。しかし,リーグ戦には欠点があります。それが消化試合です。その消化試合の解消策としてMLBではディビジョン制やポストシーズンというものがあります。巨人の渡辺恒雄オーナーは,「マイナーズの属するア・リーグ西地区はたったの4球団で,それではゲームがつまらない。そこで,97年から交流戦を始まったのだが,組み合わせはアットランダムで,勝敗の統計上の継続性,整合性,正当性は完全に失われた」と批判しています。 |
28 (2002/2/16) 野球における投手の意味 |
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ボールを投げるという行為は,肩や肘に負担がかかります。けれども,すべての投手が肩や肘を故障するわけではありません。筋力がその負担に耐えられば故障は起きません。つまり,負担<=筋力なら大丈夫だけれども,負担>筋力になっら故障が起こるということです。 |
27 (2002/2/15) テーマは「ボール」 週べ2.25から抜粋 |
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海老沢泰久 EXTRA Innings |
26(2002/2/14) プロ野球はリーグ戦 |
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プロ野球ビジネスで何が一番キーになるのは何かと聞かれたら,私は「リーグ戦」と答えます。リーグ戦は何もプロ野球だけの話ではなくプロサッカーでもプロバスケットボールの世界でも同じです。リーグ戦があるから,下位球団でも,あらかじめ試合数が確保され,計画的な選手への投資と安定した収入が可能になります。トーナメント戦では,大金を使って優秀な選手を集めても1回戦で負けてしまったら収入は途絶えすぐに解散です。 |
25(2002/2/13) ファーストフードとテーブル席 |
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12をお読みいただいたヤクルトファンのきよし@川口市さんから掲示板に、「観戦しながら片手で食える食べ物」の情報提供がありました。どうもありがとうございました。それに,実際,クレープ作りに挑戦されたそうです。 |
24(2002/2/13) クリケットについて |
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ニューヨーク在住のダイスポさんから,長時間享受に関するコラム22・23に関連してクリケットに関する情報提供がありました。テストマッチになるとクリケットは5日間もかけて行われるということです。ただし,ワールドカップは1日で決着をつけるそうです。野球は,ワールドシリーズも日本シリーズも4試合〜7試合行います。野球も,サッカーやアメリカンフットボールと比べたら,決着までに時間がかかると言う点では,クリケットと大差がありません。 |
23 (2002/2/12) 長時間享受2 |
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愉しい時間,喜びの時間,感動した時間,感激した時間は,早く終わりたくない。長くその時間を味わっていたい。舞台やコンサート終了後のアンコールやスタンディングオベレーション,鳴り止まない拍手などは,この味わいを長く享受したいからではないでしょうか。この享受したいという時間は,時代や社会によって異なっています。 |
22 (2002/2/11) 長時間享受 1 |
| ソルトレーク冬季オリンピックが2月9日開幕しました。その開会式を観ていましたが,予定より時間がかかり,45分放送時間が延長されました。放送局としては大変だったみたいですが,アナウンサーは,「観客は逆に喜んでるのでは」と述べていました。 巨人の渡辺オーナーは先日のプロ野球論の中で3時間半になるプロ野球の試合の短縮化を主張していましたし,コミッショナーも試合のスピードアップを訴えていました。しかし,闇雲なスピードアップは,野球の持っている持ち味を殺してしまうことになります。 渡辺氏によれば,プロ野球の年間平均時間は1950年に1時間44分だったものが,60年代には2時間20分,83年に3時間を超え,88年以降3時間を超え続けています。しかし,試合時間が長くなったからと言って,観客が減ったと言うわけではありません。逆に,60年代年間1000万人達しなかった観客動員数が,1988年以降2000万人以上の観客を動員し続けています。 up |
21 (2002/2/10) メディア主導によるルール改正 |
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オリンピック競技として採用されたスポーツは,メディア化したオリンピックにおいて,観戦スポーツとしてルール改正が求められています。巨額の放映料を支払うメディアは,テレビ的な見映え(スピード感,華麗さ,スター性,物語性)のほか,試合時間,CM時間の確保といったメディア側の都合に合わせるよう要求します。近年,メディア側の要請により,ルールが大きく変わった競技として,ラリーポイント制を採用したバレーボールがあげられます。バレーボールは,サイドアウト制からラリーポイント制に代わり,得点方法,試合展開そのものが変わってしまいました。 |
20 (2002/2/9) 社会の一員 |
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日本野球連盟は8日,社会人とプロとの交流試合12試合を承認しました。ベイスターズのファーム,湘南シーレックスは,2月28日横須賀球場で三菱ふそう川崎と対戦するということです。 |
19 (2002/2/9) 140億円と30億円 |
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今日は数字にまつわるお話です。 |
18 (2002/2/8) バスケットボールクラブ運営会社 |
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昨日の続きです。バスケットボールは,今シーズンから,ホームタウン制を導入し,8チームによるスーパーリーグをスタートしました。いすゞのホームタウンは横浜でした。野球部の方は仕方がないという感じですが,バスケットボールの方は,「運営会社を作る」「1企業で1チームを持つ時代じゃない」という監督の談話が載っていました。バスケットボールの場合,新潟アルビレックス(略称「新潟」)という前例があります。 |
17 (2002/2/7) いすゞ野球部の活動休止 |
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社会人野球では,最盛期には200を超えた企業チームが今では100を割っているという状況にあります。プロに入れなかった高校球児の受け入れ先として企業チームは,非常に厳しいものになっているのが現状です。そこで,企業チームのクラブ化するなどクラブチームが注目されるようになりました。しかし,クラブチームの運営も難しく,クラブチームの解散も目立ちます。このような状況に対し,元横浜の駒田氏は,2月2日の神奈川新聞でプロの支援によるクラブチームの設立を提案しています。 |
16 (2002/2/6) ソフトボールとルール改正 |
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今年(2002年)から,女子ソフトボールの国際ルールが改正になるそうです。バッテリー間を約1b広げ,外野フェンスを約6b拡張するというもので,ボールも黄色の蛍光色。この改正は,ご多分に漏れず,シドニー・オリンピックで観戦したサマランチ前IOC委員長の意向を反映しているそうです。つまり,ソフトボールの試合が投手戦が中心で,試合は本塁打で決まるというように単調な試合が多く,テレビ映えしなかったということでしょう。 |
15 (2002/2/5) ナベツネのプロ野球論に対する反論3 |
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フランチャイズの規模によってプロ野球の成績が決まるということは,球団の経済力によって成績が決まるということです。球団に経済力があれば,優秀な選手を集めいい成績をあげることができます。ところで,球団の経済力はなにも,プロ野球の市場だけから生まれるのではなく,親会社などの外部の力により生じる場合もあります。 |
14 (2002/2/4) ナベツネのプロ野球論に対する反論2 |
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プロ野球は,リーグ戦を営む共同企業体ということができます。ですから,各球団の無用な競争を避けるためフランチャイズ制というものがあります。これは地域独占権のことで,特定の地域内の興行を特定の球団が独占する権利のことです。日本のプロ野球では,首都圏と関西圏に球団が集中し,このフランチャイズは厳密には崩れています。しかし,一応,都道府県単位でフランチャイズが与えられています。 |
13 (2002/2/3) ナベツネのプロ野球論に対する反論 |
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2月2日(土)の朝日の朝刊で読売ジャイアンツの渡辺恒雄オーナーがプロ野球論を載せていました。その中で,米国メジャーについて社会主義的,非市場経済的な収入分配制度があると批判していました。これは,彼の持論ですが,彼は,プロ球団のオーナーなのに,プロ野球をはじめとする,プロ・スポーツの持っている特殊性をまったく理解していないことがよく分かります。 |
12 (2002/2/2) 高いフェンスとお弁当の関係 |
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日本の球場にはグラウンドと観客席とを高いフェンスが覆っています。この高いフェンスが観客と選手との距離を遠くしています。なお,高いフェンスが設けられた理由には,ファウル・ボールの危険性から守るというほかに,観客がグラウンドになだれ込んで来るのを防ぐという目的があります。選手と観客は近い存在でなければないのですが,あくまでも選手と観客は立場を異にしています。観客も,観客としての立場を理解し,観客として行動しなければいけません。観客は選手ではないのです。このことをわきまえてこそプロ野球ファンなのです。 |
11 (2002/2/1) 野球ほど,観客席にボールが飛んでくる競技はない |
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野球ほど,観客席にボールが飛んでくる競技はありません。考えてみれば,野球の元になったタウンボールは,ファウルゾーンなどはなく四方八方すべてフェアゾーンであったわけですから,考えてみれば当然と言えば当然です。ボールが飛んでくるところに観客席ができたわけですから,観客席にボールが飛んでくるのは当然なことなのです。このファウルが,野球における選手と観客の境界を曖昧なものにしています。 |
bP0 (2002/01/31) 選手と観客の同じ所,違うところ |
| 野球では,選手は観客どう違うのでしょうか。3時間の野球の試合のうち,選手のプレー時間は25分程度で後の2時間半はプレーを休んでいる状態だといいます。野球は,9人制の対戦ゲームですが,攻撃側のとき,選手は1人ずつ打席に立ちます。塁上の選手を除いた残りの選手は,打者が打つのを待っているわけです。プロ野球ですと25人の選手がベンチ入りします。しかし,全部の選手が試合にでられるわけではありません。選手だからといってプレーをしているわけでもありません。選手も試合を観ていると言う点では,観客とあまり変わらないと思います。 では,観客は選手とどう違うのでしょうか。観客は監督のマネをして采配を振るうことができます。野球の華であるホームランは,外野の観客席に飛んできます。内野席にはファウル・ボールが飛んできます。ファウル・ボールを,まるで選手と同じように捕ることができます。観客も選手と同じようにプレーに参加することができます。 up |
bX (2002/01/30) 選手と観客の分化 |
| 野球の起源であるタウンボールも,サッカーやラグビーの起源であるマス・フットボールもどちらも民衆のお祭りでした。そこにはラインというものがなく,自然の空間そのものが競技場でした。誰もが参加でき,そこには選手と見物人を明確に区別するものはありませんでした。タウンボールもマス・フットボールも地元のお祭りであり,よそ者との戦いではありませんでした。 それが,野球やサッカー・ラグビーといった近代スポーツへと確立していく過程で,閉ざされた空間,選手と観客という関係,対抗戦といった特徴を獲得していきました。サッカーやラグビーは,競技場所をラインで完全に区切ったため,選手と観客は完全に分離されてしまいました。ところが野球で設けられたラインとは,ファウル・ラインだけです。ファウル・ラインは,場外であっても無限に延長されています。野球は,閉ざされた空間ではなく,無限の空間なのです。 選手と観客は完全には分離されておらず,選手と観客の未分化の状態が近代スポーツとして確立した今でも温存されています。 up |
bW (2002/01/29) プロ野球協約36条の6存続 |
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球団譲渡における加盟料30億円は,結局そのまま存続されることになりました。ロッテ,日本ハム,オリックス,近鉄が存続に反対したが,ダイエーと西武,セの6球団が存続に賛成したとのことです。今の大不況下で,30億円の加盟料を払う企業があるとは考えられず,この加盟料30億円というのは,1リーグ制への時限爆弾です。仕掛け人は西武の堤さんみたいです。 |
bV (2002/01/28) TBSベイスターズ誕生 |
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横浜の株譲渡問題は,1月26日(土)に,TBSでようやく決着しました。今回,TBSは,ニッポン放送の代打のように思われていましたが,マルハとはニッポン放送と並んで,当初から交渉が行われていたそうです。ニッポン放送(BSフジ)の場合もBSデジタルのコンテンツとして期待していましたが,TBSの場合もBS−iが資本に参加するなどBSデジタルのコンテンツ狙いでした。 |
bU (2002/01/27) 時事ネタ 世界ドラフトとナベツネ |
| たまには,時事ネタでいきます。 世界ドラフト ドラフトは独占体でなければ成立しません。競争相手がいたら,何にもならないわけですから。世界ドラフトというのは,MLBが世界のプロ野球産業の支配力を持っていることを前提としています。世界ドラフトとは,アメリカ中心主義そのものです。 ナベツネ ナベツネの権力の源泉は読売新聞です。読売新聞がなければナベツネはただの人です。彼は,このことをよく知っていますから,彼の行動原理は読売新聞至上主義です。プロ野球より,日本テレビより,読売新聞が優先されます。30億円の加盟権料や交流試合,ダイエイー支援,池永支援全部そうです。彼に,球界改革を期待する人がいますが,それは無理というものです。 up |
bT (2002/01/26) 選手の一極集中 |
| サッカーのヨーロッパ一極集中は,さらにメディア主導によるメジャーリーグ化の動きがあり,それに対抗するヨーロッパサッカー連盟は,各国リーグの上にチャンピョンズ・リーグを作りました。今ヨーロッパでは,1シーズンに国内リーグと欧州リーグという2つのリーグ戦が同時進行で行われていきます。ですからヨーロッパの大きなクラブでは2チーム体制をしいています。ヨーロッパ・サッカーの将来はどうなるかわかりませんが,サッカーも一極集中がますます進んでいく可能性があります。 そのため,自国の国民は,ワールドカップの予選やその間に行われる各大陸の選手権大会の予選などでしか自国の英雄とチームを観ることはできません。しかし,サッカーの場合は,そういった形で彼らを観ることは可能なのです。それを真似して野球でもMLBが主導してワールドカップ大会を開くと言うことですが,野球では国内リーグさえない国がたくさんあります。 近年の野球の国際化は,日本やキューバなど一部の国を除いて,メジャー主導の国際化であり,海外を選手の供給基地として,新たなメディア市場として捉え,押し進められてきたものです。さらに,それまで自国内で自律的に発展してきた日本やキューバにおいても,メジャーに呑み込まれようとしています。 up |
bS (2002/01/25) 国境を越えるトッププレーヤー |
| プロスポーツのトップ・プレーヤーはトップリーグを目指して国境を越えます。ところが,観客は国境を越えることはできません。すると,選手と観客の関係は希薄になり,プロスポーツの自律的発展は阻害されます。このようなトップ・プレーヤーの一極集中は,アメリカ・プロスポーツの特徴であり,アメリカのプロスポーツ界には魅力があり,日本のプロ野球には魅力がなくなっているということを表しているともいえます。しかし,だからといってそれが許されるのかというのは別問題です。 このトッププレーヤーの一極集中は,アメリカン・スポーツだけでなく,サッカーの世界でも起きようとしています。トッププレーヤーのヨーロッパ集中です。スペイン・リーグやイングランドのプレミア・リーグ,イタリアのセリエAは,世界各国の代表選手で占められ,ワールドカップよりもハイレベルの試合をしていると言われています。もはや,ブラジルの国民は,自国のトッププレーヤーのプレーを,国内のリーグでは観ることはできません。 up |
bR (2002/01/24) アメリカの市民だけが,トップ・プレーヤーのプレーを直に観ることが許されるのか |
| アメリカの市民だけが,トップ・プレーヤーのプレーを直に観ることが許されるのでしょうか。他の国の人々は,四角い箱を通してでしか,彼らのプレーを観ることができなくなるのでしょうか。メジャ・リーグというのは,都市対抗戦です。ヤンキーズもブレーブスも,単なる一地方のチームに過ぎません。マリナーズもそうです。 マリナーズは,シアトルのチームであり,決して日本のチームではありません。筆頭オーナーが日本人であっても,イチローと佐々木と長谷川がいてもです。マリナーズは,シアトルのチームとして,ワールドシリーズの優勝を目指して,戦います。もう一度,問います。アメリカの市民だけが,トップ・プレーヤーのプレーを直に観ることが許されるのでしょうか。 up |
bQ (2002/01/23) 選手と観客は,クルマの両輪 |
| 選手と観客はプロ野球にとってもクルマの両輪です。どちらが欠けてもプロ野球というクルマは動くことができません。観客は選手の「競技技術の自律的発展」という要請に応えてきたでしょうか?イチローや野茂に対し正当な評価をしてきたか?どうでしょうか。では,選手は「より愉しく,より面白く」という観客の要請に応えてきたでしょうか?選手は誰のためにプレーをしているのか知っているのでしょうか? 選手と観客という両輪の進む方向が違う,車輪の大きさが違う,ブレーキの利きが違う,回転数も違う。それが,今の日本のプロ野球界ではないのでしょうか。この両輪を本来結びつける球団と球場はでは,どうなっているのでしょうか。ハードである球場を車体に例えると本来,ボールパークというスポーツカーであるべきものが,ドームというダンプカーになっているということができます。球団は,本来F1ドライバーであるはずが,素人による無免許運転の状態になっています。 up |
bP (2002/01/22) 選手は,観客がいて初めてプロフェッショナル |
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プロフェッショナルという言葉には,「専門家」という意味と「金銭を報酬として受ける人」という意味の二つ意味があります。つまり,プロフェッショナルとは「専門的技術の対価として報酬を得る人」を意味していると思います。ここで考えておかなければいけないのは,プロフェッショナルとは本人だけでは成立しないということです。如何に高度な専門的技術をもっていたとしても,それに価値を認め対価としての報酬を支払う人がいなければ,プロフェッショナルは成立しません。 |