モンゴルの詩−自然史− 

モンゴルの詩−第1部 自然誌(1〜26章)− 1〜5章



 1 陽(天)
果てしなく広大なゴビ沙漠。かつて、大帝国を築いたチンギス・ハーンが駆け抜けた大地に沈む夕陽
それから、何度この光景が繰り返されたのか。太陽はモンゴル語でナランという、人の名前にも使われる



 2 月(天)
満月が草原から出てきた。遠くから微かに聞こえるヤギやヒツジの鳴き声が、静けさのなかにゆっくりとした時の流れを
感じさせてくれる。モンゴル語でサラ、太陽と同じく人、特に女性の名前に使われる



 3 雲
春のゴビはいたるところで砂嵐に出会う。発達しきった高気圧は猛烈な上昇気流とともに、大地の礫砂を舞いあげる
遊牧をしている人びととともに、家畜にとってもたいへんな季節だ。この後、待ちに待った夏が訪れる









 4 風
草原に忽然とあらわれる、石が積みあげられたオボー。モンゴルを象徴する空の色、青いハダク(絹布)が夏の強風に舞う
道中の目印として、安全祈願としてある。アルヒ(モンゴルウォッカ)を1杯大空に振り撒いた


 5 草
ハンガイ山脈の北、ボルガン県の草原。水が豊富で辺りは湿地帯である。6月には一面に花が咲き、とても綺麗だ
チベット高原などにいる、ヤクが多く飼育され、木々が茂りモンゴルの広さを実感する






草原で穴を掘ってすむ、ネズミたち。厳しい冬をむかえる前に、食料である草、それも実のついた草を、巣の入り口に
積んでいた。自然界で生きる術である