雪国の暮らし

新潟県は世界的な豪雪地帯だ。2005年は特に多く、19年ぶりの大雪といわれている。
1月、大雪の新潟に向かった。関越自動車道は通行止めだ・・・。

50号線から逸れ、北関東自動車道の伊勢崎ICから高速にのった。
関越から上信越道で上越市に向かった。





流雪溝。決まった時間に水が流れる。雪を落とすことで効率よく除雪する。
(上)いずれも新潟県十日町市     (下)新潟県南魚沼市六日町




屋根の雪降ろしも重要だ。新潟の雪は湿気を多く含み、1㎥あたり350kgはあるという。
新しい住宅も2階が玄関になっている。新潟県南魚沼市六日町。

(下)雪国では昔から様々な雪対策をして暮らしてきた。「がんぎ」といわれる歩道の覆いだ。
新潟県南魚沼市六日町



その他、信号機も
縦型にして雪が
積もりにくくする
などしている。

横型の普通の信号機
だと雪がキノコの
ようにてんこ盛りに
なって積もり、
赤か青かが見えず
交通に支障を
きたしてしまう。

また、公衆電話の
屋根も三角屋根に
して雪が積もる
ことを防いでいる。
このように雪国では
生活の知恵と
もいうべき、さまざまな
工夫をして対策をしている。

しかし、苦労ばかり書いているが、雪国ならではの楽しみもあることも事実だ。

JR東日本の飯山線。
新潟市から長岡市、
そして越後川口から
長野市までを結んでいる。
まさしく豪雪地帯を行く。
除雪車は十日町駅に
常駐している最新式の
ロータリー式のものだ。

(左)手前の排雪盤で
両脇のそそり立った
雪をかき出す。

(右)線路にたまった
雪をロータリーの
羽で吹き飛ばす。


除雪は通常、午前4時くらいから始まる。
この日は、連日の大雪で出動しており運よく撮影することができた。



(上)新潟県南魚沼市六日町

消雪パイプ。道路の凍結や除雪対策に大いに役立っている。
私は北海道の出身なので最初はたいへん疑問に思った。
そう、北国だと全て凍結してしまう。

しかし、新潟など比較的気温のある雪国ではとても有効な手段だ。
事実、取材中は雪のおかげでこごえるほどではなかった。
道路も豪雪の割には、シャービック状で滑ることはなかった。
これらも、地域の生活にあった方法なのだろう。

しかし、いたるところで水が出ているので防寒靴よりも一般的な長靴のほうが動きやすかった。

(下)新潟県十日町市

「かんずり(寒造里)」をご存知だろうか。新潟に行くと必ず買う。
新潟県新井市の名産品で、その歴史も古く越後の戦国大名、
上杉謙信の時代(16世紀)から受け継がれるという。
雪にさらした唐辛子に米糀、塩、柚子などを3年間熟成醗酵
を繰り返すという。我が家では鶏の水炊き、鱈ちり、
しゃぶしゃぶや湯豆腐など鍋料理には欠かせない香辛料に
なっている。また、漬物や冷奴にもあう。
ぜひぜひのお勧め品だ。


「かんずり」のある新潟県新井市道の駅「あらい」での雪降ろし。雪を効率よく降ろすために
ブルーシートを張っているが、「雪トヨ」といわれる滑り台のような器具なども使われる。