春…桜の季節

 今年も春がやってきた。春といえば桜である。

北海道で生まれ育った私は以外にも桜には興味がなかった。
というのも春といえば、雪解けの泥だらけの印象が幼いころからあったからだ。
入学シーズンには長靴で解け、流れ出る泥のせせらぎで遊び、よく親に叱られたものだった。

 山形県鶴岡市、鶴岡公園の見事な桜。800本を超えるソメイヨシノやヤエザクラなどが咲き乱れる。
「日本の桜100選」にも選ばれている。



桜吹雪、散る桜…散る桜…、吹雪のなかにいるようだ。桜吹雪とはよくいったものだ。



 庄内藩主、酒井家が約250年を居城としたといわれる鶴ヶ岡城の跡址。
敷地内には多くの堀や石垣があり、樹齢数百年の木々が風格をあらわしている。
2003年3月には、二の丸の御角櫓(おすみやぐら)が復元された、歴史ある町並みである。



(上)致道博物館、鶴岡公園の西に位置している。庄内藩主酒井家の御用屋敷だった。
現在は博物館となっている。重要文化財の旧西田川郡役所、多層民家、旧鶴岡警察署庁舎などの、
貴重な歴史的建築物が移築されてる。ここからお堀の淵に桜並木がつづく。



鶴岡公園、園内にある荘内神社は、明治10年、旧藩主を慕う庄内一円の人々によって鶴ヶ岡城旧本丸跡
に創建された。内部には護国神社がひっそりとたっていた。

 大宝館(郷土人物資料館)、大正天皇の即位を記念して建てられた赤い屋根の白い洋館で、鶴岡公園の
園内にあり、多くの優れた文学者を輩出した市は芥川賞作家の丸谷才一、評論等で活躍中の渡部昇一、
直木賞作家・佐藤賢一など、また明治の文豪・高山樗牛、悲運といわれる女流作家の田沢稲舟などのほか、
藤沢周平、ゲーテ研究の権威としてしられる相良守峯博士などの多くの業績をのこした人物を紹介している。



ところは…同じ、夜だ。夜桜だ。ライトアップされ幻想的な雰囲気をかもし出している。が、屋台もいい。
山形で広島風お好み焼きもいいかな。



 (下)盛岡地方裁判所の構内にあるのが石割桜である。花崗岩の狭い割れ目に直径約1.35メートル、
樹齢が360年を越えるエドヒガンザクラが生育している。
昭和7年に盛岡地方裁判所が火災に遭い、石割桜も北側の一部が焼けたという。

幸い全焼を免れ翌春には再び花を咲かせたとのこと。撮影は大変だ。4×5を構えていたが、記念撮影を
終えたおばあさんに「(もう)いいですか?」というと、ポーズをとってしまいどいてくれない。

やっとわかって照れくさそうにどいてくれたら、今度は団体さんが来る、という具合だ。
南部藩主の分家にあたる北監物の庭園であったところだそうで、明治初期には桜雲石と呼ばれていた。
1923(大正12)年、国の天然記念物に指定された。



岩手県南部の北上川に沿って展勝地はある。東北有数の桜の名所として知られて、約293haの公園には、
4月中旬から5月上旬にかけてソメイヨシノやベニヤマザクラなど約1万本の桜が咲き誇り見事なものだ。

青森・弘前公園、と秋田・角館と並び「みちのく三大桜名所」の一つになっている。
平成2年には「日本のさくら名所100選」にも選ばれた。
約2kmにわたる樹齢80年を超える桜並木のトンネルは、さくらまつり期間には、観光馬車が有名。
北上川を運航する遊覧船からも見物することができ、夜間は桜並木がライトアップされ幻想的な光景を
演出している。

ここ数年、東北地方に取材に出ることが多い。ある日、秋田県の角館に樺細工の取材に行ったところ、
ものすごい人出で驚いた。「今日、何かあるのですか?」と聞いたら「桜祭りだよ!」と呆れ顔で言われた。
そうか…桜の季節だった。


東京都内も桜の名所は多い。
新宿御苑、代々木公園、千鳥が淵、小石川後楽園、
上野恩賜公園、芝公園、旧離宮恩賜庭園、
浜離宮庭園、六義園、旧古川庭園、飛鳥山公園など
数多くある。



JR中央線、市ヶ谷界隈の外濠沿いもすばらしい。
ここ、靖国神社も満開。
夜桜を楽しむため多くの人が訪れる。



東京の花見のいいところは、地方に住む車に頼った
生活と違い、基本的に電車で移動するので
一杯飲んでも安心して帰られる。



靖国の取材の次の週、ある編プロの花見で渋谷、
代官山の西郷山公園では、楽しすぎてえらく
酔っ払ってしまった・・・では、皆さまほどほどで。