■It Happened One Night(1934)

邦題『或る夜の出来事』。このフランク・キャプラ作品のヒロインにクローデッド・コルベールが決定する以前に、多くの女優たちがそのオファーを受けていたようです。実はデイビスもその一人。しかしデイビス本人は相当乗り気だったにも関わらず、ワーナーブラザーズ側がデイビスのローンアウトを拒絶したため叶いませんでした。その後デイビスはこの教訓を生かすかのように、半年がかりでジャック・ワーナーを説得し、RKO作品である『痴人の愛』への出演を可能にします。そしてその作品における演技が絶賛され、オスカー受賞が確実視されます。しかし他社出演でのオスカー受賞を良しとしないワーナーの圧力により、デイビスはノミネートさえされませんでした。その結果抗議運動が巻き起こり(その中にはその年のノミニーだったMGMの看板女優ノーマ・シアラーも含まれていたそうです)、デイビスはようやく"追加"という形でノミネートされます(ただしこれは正式なノミネートとして認知されていないようです)。コルベールもこの作品への出演によりノミネートされていましたが、デイビスが当然受賞するものと考え、授賞式に参加しませんでした。しかし結局はワーナーの圧力が勝り、コルベールがオスカーを獲得。旅行に出ようとしていたコルベールは慌てて引き帰したそうです・・・・もしデイビスが『痴人の愛』ではなくこの作品でブレークしていたならば、その後の彼女のキャリアもちょっと違っていたかも知れませんね。

  

 

■Gone With The Wind(1939)

 

  

■Wuthering Heights(1939)

邦題『嵐ヶ丘』。サミュエル・ゴールドウィンに演出を任されたウィリアム・ワイラーは、キャシー役にはデイビスが適役だと考えます。しかしゴールドウィンの意向もあり、結局はマール・オベロンがキャストされます。オベロンは確かに美女でありエキゾティックな風貌の持ち主でもありますが、キャシー役に最も必要とされる執着やある種のグロテスクさを表現するには至っていません。それがこの作品の空々しさに繋がっているように思います(確かに緻密に作られてはいるのですが、何か肝心なものが欠けている。ブニュエル版と比べるとその違いがハッキリしますね。またオベロンとヒースクリフ役のローレンス・オリビエはお互いにかなり嫌って合っていたそうで、あるいはそこら辺にも原因があるかもしれません)。デイビスはキャシー役、及びオリビエとの共演を熱望していましたが、ヴィヴィアン・リーもまた同様でした。リーは当時オリビエの恋人でしたし、オリビエもまたリーとの共演を望んでいたようです。ただし彼女の場合はあまりに美しすぎるのでメロドラマティックに流れてしまう危険性があるように思えます。自分が思うにキャシー役は美貌<執着であって、そういう意味ではデイビスが最も適役だったのではないでしょうか。デイビスはキャシー役に必要な執着やある種のグロテスクさを、ワイラーとの『黒蘭の女』においてすでに表現しています。もしデイビスがこの作品に出演していたならば、ワイラー、デイビス共に記念碑的な作品になっていたのではないかと思われます。

 

 

■Mildred Pierce(1945)

 

■Anna And The King Of Siam(1946)

 

■Possessed(1947)

 

■The Glass Menagerie(1950)

 

 

■Caged(1950)

邦題『女囚の掟』。ワーナーブラザーズがデイビスとジョーン・クロフォードの共演作として予定していた作品。いわゆる女囚物の走りで、これが実現していたら相当面白い作品になっていたと想像できますが、残念なことに実現する前にデイビスがワーナーを退社。ただし実現可能だったとしても、デイビスがクロフォードとの共演に同意したかはちょっと疑問が残りますね。そもそもデイビスは自分の土俵(=ワーナーブラザーズ)に入り込んできたクロフォードが気に入らなかったようですし、しかも自分を上回る活躍を見せていただけに尚更だったようです。またクロフォードは「女優としてデイビスを尊敬している」と公言する一方でデイビスの陰口を叩いているのをデイビスは知っていたそうです。ただしデイビスがクロフォードを毛嫌いする最大の理由は、むしろクロフォードの女優としてのあり方にあったように思います。つまり"色仕掛けで役を得る"。MGM時代にガルボやクロフォードらを演出した後、ワーナーブラザーズでデイビス作品などを担当した監督エドムンド・グールディングは、クロフォードがまだ売れていない頃、役を得るために彼に迫ってきたことをデイビスに告白したそうです(ただし彼はゲイだったので、当てが外れたそうです)。そういうやり方を嫌っていた(あるいは肉体的な魅力に乏しいので、そういうやり方が出来なかった)デイビスは、クロフォードを"女優"として認めたくなかったのではないでしょうか・・・・・ちなみにこの作品はアグネス・ムーアヘッドとエレノア・パーカー共演で映画化され、オスカーの作品賞や主演女優賞にノミネートされています。

 

 

■The African Queen(1951)

邦題『アフリカの女王』。元はと言えばワーナーブラザーズがデイビスのために用意していた作品。ただしデイビスがロケ嫌いのため実現せず、結局はキャサリン・ヘップバーンが演じることになりました。後にデイビスはこの作品に出演しなかったことを後悔していますが、それも一重に数少ないライバルであるヘップバーンに彼女のお株を奪われたからではないかと思います。つまりこの"頑ななオールド・ミス"というキャラクターはそもそもデイビスが十八番としていたもの。それを1930〜40年代をほとんど勝気なお嬢様キャラで通していたヘップバーンが見事に演じ、この作品以降はむしろヘップバーンの十八番となった。実際1950年代にヘップバーンが演じたヒロインは、ほとんどがこのキャラクターです。つまりヘップバーンにとってこの役は彼女のキャリアの分岐点であり、彼女が演技臭くなる(頭を小刻みに振り、声を震わせ、狼狽したような表情を見せる彼女独特のスタイル)のはこの頃からではないかと思います。それに対しデイビスは"オールドミス"を演じることが減り、むしろ中年の主婦や未亡人役が多くなります。クロデッド・コルベールが指摘しているように「デイビスは実年齢よりも年上の役柄を演じた初めての女優」であったので、1950年代においてはもはや"オールド・ミス"では済まされなかったのも知れません(笑)。

 

 

■A Streetcar Named Desire(1951)

 

■Come Back, Little Sheba(1952)

 

■The Bad Seed(1956)

 

■4 For Texas(1963)

 

■Mary Poppins(1964)

 

■Ships Of Fools(1965)

 

■Who's Afraid Of Virginia Woolf?(1966)

 

■Cool Hand Luke(1967)

 

■The Killing Of Sister George(1968)

 

■White Water(1977)

 

■Opening Night(1978)

 

■Driving Miss. Daisy(1989)

 

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