Books
■小説・エッセイ etc
読書はとても身近な息抜き。気が向いた時に開いてもらえたら・・・と思う本をご紹介。

 
ミラノ霧の風景―須賀敦子コレクション

須賀さんは翻訳本とエッセイしか出していませんが、どれも良いです。シンプルな文体から感じる知識の重厚さと、淡白でありながら温かさを感じさせるところが好きです。。エッセイも後期の『ユルスナールの靴』などになるとちょっと難しく、感じが変わるけれど根本的な良さはそのまま。
 
須賀敦子
島とクジラと女をめぐる断片

ポルトガルにルーツをもつイタリアの作家。これはポルトガルのアソーレス諸島が舞台となっている物語の菓子詰めのような本。『供述によるとペレイラは』、『インド夜想曲』なども視点や表現が独特で面白いです。
 
アントニオ・タブッキ
須賀敦子(訳)
ねじまき鳥クロニクル

村上さんの本はどれも面白いですが、どっぷり違う世界に浸ってしまえる長編が読みたくなった時に手に取りたい本。読んでいくうちに面白さがじわじわ広がっていきます。
 
村上春樹
Carver's dozen
レイモンド・カーヴァー傑作選
レイモンド・カーヴァーの『頼むから静かにしてくれ』(このタイトル、なぜか気に入ってます)など初期の作品は難解だけれど、ここに納められている作品は村上さんの説明も載っていて惹かれるものばかり。
 
レイモンド・カーヴァー
村上春樹(訳)
誕生日の子どもたち

『クリスマスの思い出』などと同様に少年が主人公の物語。子供のイノセンスと、それゆえの残酷さを引き込まれる展開で語られています。おススメです。
 
トルーマン・カポーティ
村上春樹
間宮兄弟

江國さんの本はいくつか読んだけれどこの本と『ホテルカクタス』が好きです。両方とも‘冴えないけれど味のある男性’が主役。人間関係の現実を温かい心情で手ほどきしてくれるような本かな。
 
江國 香織
博士の愛した数式

映画にもなりましたが、思いやりと新天地(数学が苦手なので)を見せてくれた素敵な物語。小川さんの他の作品とはちょっと違うテイストです。フランスで映画化された『薬指の標本』の世界が小川さんの真髄なのかなぁと思いますが、この作品にももちろん垣間見ることができます。
 
小川洋子
天国の本屋
−うつしいろのゆめ

コメディータッチでありながら、心がホンワカするお話です。私は『恋火』よりもこちらの方が好きでした。他には『四月ばーか』も良かったです。趣向はガラッと変わるけれど『ホワイトグッバイ』も透明感のあるサスペンス(?)という感じで楽しめました。
 
松久淳+田中渉
O・ヘンリー短編集

寝る前の一読に最適な本。O・ヘンリ−の物語は、さらっと読める短さ、軽妙さ、温厚さが心地よくて好きです。子供の頃とはまた違う感じ方ができて新鮮。
新潮現代童話館

いろいろな作家さんによって書かれた大人のための童話集。全部で2巻出版されています。どれも違った味があって面白いのですが、私はとくに『黄色い目の魚』が好きです。夏に読むと気持ちの良〜いお話。