History - ステッチの由来

[Peyote stitch]
ペヨーテステッチはGourd stich(ゴードステッチ)とも呼ばれます。
もっとも広く使われているステッチで、ネイティブアメリカンはもちろんのこと、アフリカのビーズワークにもみられます。
また、古代エジプトのビーズワークにもペヨーテステッチと思われる技法が使われているそうです。

「Peyote」というのは、米国テキサス州南部からメキシコ北部などに生息するサボテンからとれるドラッグ。
(北米に住む人に「ペヨーテ知ってる?」と聞くと、たいてい「ドラッグの?」という返事が返ってきました(笑)。
このペヨーテは、The Native American Church (ネイティブアメリカン教会)で行われていた宗教儀式「Peyotism(ペヨーテ信仰)」の中で服用されていました。
そして、この儀式の中で使用する道具を飾りたてるためにペヨーテステッチは使われていたのです。
儀式で使う楽器GourdRattle(ゴードラットル:マラカスのようなもの)や羽の団扇などの柄の部分をペヨーテステッチで覆いました。
呼び名が二つあるのは、ペヨーテステッチには神聖な意味合いがあるため、ペヨーテ儀式以外で使用する道具に用いるときは「ゴードステッチ」と呼ばれていたそうです。


[Brick stitch]
ブリックステッチはComanche stich(コマンチステッチ) 、Bugle beading(ビューグルビーディング)とも呼ばれます。
コマンチステッチの呼び名は、ネイティブアメリカンのコマンチ族がペヨーテステッチ同様によく使っていたことからきています。
ビューグルビーディングと呼ばれるのは、最初の1行目には竹ビーズ(Bugle)を使い、2行目からをシードビーズで編んだからです。
このステッチもネイティブアメリカンだけでなく、アフリカや中東、17世紀のヨーロッパでも似たようなステッチが使われていたようです。
アフリカでZuluやXhosaが好んでこのステッチを使った理由は、糸にくぐらせて編むため堅い仕上がりになるからだそうです。


[Herringbone stitch]
へリンボーンステッチはNdebele(en-de-BEL-ay ンデベレイ)、 Basket weave(バスケットウェイブ)とも呼ばれます。
日本語では杉綾織と呼ばれるもので、毛織物の服地などに使われています。この他にも刺繍やかご編み、楽器や住居の壁などに施される模様などとしても使われています。
Ndebeleというのは、南アフリカに住む部族の名前をいいます。
彼らのビーズワークには、ヘリンボーンステッチを使った色鮮やかな幾何学模様のデザインが多くあります。